G1の平均試合時間が短い件

レスリングオブザーバーが、今年のG1クライマックスを大絶賛、とくに「鈴木みのる vs. AJスタイルズ」は史上最高の試合だとして誉めまくっていた。レスリングオブザーバーラジオより。

BA 多くの人がすでに指摘していますが、「鈴木 vs. AJ」はすばらしい試合でした。もし私がプロレス学校で教えているとしたら、生徒にはこの試合を見なさいと義務づけます。

DM 最初この試合はかみ合うのかなあと心配していたんだよ。なにせ2人のバックグラウンドは全然違うからね。こんなに違う選手同士の試合って、あまりみられるものではない。もちろんAJは、これまでにこんな選手と戦った経験がない。アメリカに鈴木のような選手はいないから仕方ないんだけれど。で、終わってみればレスラーの内輪では、AJのセールがすさまじくよかったと大評判だよ。

BA このラジオをお聞きの方で、日本のプロレスを見たことのない方、鈴木みのるを知らない方も、この試合はパッとみただけで全部わかります。試合の序盤で振っておいたネタが、最後にきれいに回収されている。バレットクラブとか、そういう予備知識もいらない。とてもとても美しく作り込まれた試合だと思いました。

DM というか、やっていることはほとんどパンチとドロップキックくらいなんだよ。

BA そう。そしてそのただのパンチにブーイングが飛ぶんです。

DM 鈴木のようなシューターがおもむろにドロップキックをやるというところに、驚きがあり、ビッグマッチ感があるんだ。

BA 今年のG1を見ていて思ったのですが、30分、40分の試合ならともかく、わずか13分〜17分くらいの試合で、こんなにすばらしい試合があり得るというのは、いったい何なんでしょう。

DM 彼らは10分くらいあれば4つ星の試合をつくれてしまうんだね(訳注:オブザーバーは5つ星を最高に、星の数で試合の評価をしている)。どうすればそんなことができるのか、私にもわからない。アメリカ人には無理だ。天山とか矢野なんて、4分くらいしか試合をしない。それではさすがに4つ星とはならないけれど、でもその4分間で語るべきストーリーは全部語っているだろう。なんでそんなことができるんだろねえ。天山と言えば、私は天山が欠場しないで最後までやり通すとは思っていなかった。プロレスでは時々、思いもしなかった人がオーバーするけど、今回はそれが天山だった。ファンもさすがに、天山はもう年で、身体も万全でなく、これが最後のG1になるのかもしれないなどと思って見ていたはずだ。それがあの後藤戦ときたらどうだ。ファンも1つになった天山を後押ししていた。なにがどうなったのかわからないが、天山は10歳ほど若返っていたように見えた。トップロープに上るときにはさすがによたよたしていたが、それでも出すべきムーブは全部出し尽くしていた。セールも表情もストーリーテリングも本当にすばらしい。

とにかくキミの言うように、私も若いプロレスラーは鈴木の試合映像を見た方がいいと勧めるよ。鈴木のようなやり方をやっている人はほかにいないのだから、こんなに勉強になることはない。どうすれば戦いをリアルに見せ、それでいてエンターテインメントたれるのか、ものの見方を広げてくれるはずだ。ほとんど何もしていないのに、たくさんの意味を持たせる。絶妙なタイミングも、一見非協力的でプロっぽくない態度もとても効果的だ。柴田も評判がいいが、私は個人的には、あそこまでハードにやらなくていいと思っている。試合はすばらしいし、キラーのキャラも立ちまくっているが、実際に殺さなくても、そう見せることはできるはずだ。

いずれにしても、試合一つ一つをとれば、すごい試合は過去にもいろいろあったが、こんなにすばらしい試合を毎晩のように続けてみせられるというのは、私にとっても経験がないことだよ。



僕も「鈴木 vs AJ」はとても楽しんで見た。特に終盤は「グラウンドのハイスパート」とでもいうべき、新しいタイプの試合だった。構想の鈴木、対応のAJ。ただ、ちょっとAJが鈴木を接待しているようにも見えたかなあ・・・もうちょっとバカな意地を張ってやり返すような風景が個人的な好みなもので、すみませんね。

天山や本間も滋味があってよかったね・・・。天山など、おでこに爪楊枝を刺している頃から何となく知ってはいるが、天山にうわあ〜となったのは実に今回が初めてである。それと、最後の最後に本間に1つくらい白星をつけてあげることは、どうしてもできない相談だったのかなあと思うけれど。

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手本は音楽業界 新日本プロレス、復活への決め技 (日本経済新聞)

データ的なところだけ記録。

2012年、ブシロードが5億円で買収・・・当時の新日本プロレスは年間売上高が11億円・・・だが13年度には観客数が大幅に増え、年間売上高は約2倍の25億円程度に回復・・・今の路線を続けていけば、年間売上高40億円程度には達するだろう・・・

年間売上高を現状の4倍の100億円まで伸ばしたい。100億円というと、プロ野球の中堅球団の売上高を超える規模になる。だが、各国で展開する世界最大のプロレス団体、WWEの売上高が約500億円であることに比べると、僅か5分の1。いずれは達成できる目標だと考えている。

ただ、売り上げを飛躍的に伸ばすには、新たな市場の開拓が必要だ。その一つは海外への進出。地元出身のレスラーはいないが、プロレスの観戦文化がある台湾や東南アジアへの展開を考えている・・・



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North Koreas powerful elite troop's martial art training [guided by Kim Jong Un]

「北朝鮮エリート軍団のマーシャルアーツ訓練」と題されたビデオ。初めのうちは、「こういう場所にこそ、実はすごいMMAファイターが潜んでいるのではないだろうか・・・」と思ってみていたのだが、だんだんと大日本プロレスみたいになっていき、おやおや、これはと・・・

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ランディ・クートゥアがCNNラリーキングライブに出演。要件は映画の宣伝のよう。リンク先には、これまでに同番組に出演したMMAファイターのアーカイブ動画へのリンクも多数。


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高橋テツヤ

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