UFC178レビュー

久々のUFCの豪華大会、堪能できた。メインイベントのマイティマウスは、「圧勝以外は男がすたる」というおいしくない状況で、きっちり答えを出した。ジョンソンが堀口と戦っているところを想像すると、やはり現状では非常に強敵だ。

エディ・アルバレスがDREAMに登場したとき、とんでもない新型ファイターが出てきたものだとビックリしたが、時は流れて今のアルバレスは、どこかオールドスクールな香りがするようになった。残念ながら、「UFCに移籍してきた他団体の大物」が共通して持っていたガッカリ感すら醸し出している。新しい職場にうまく馴染んでくれるといいのだけれどと思う。

コナー・マクレガーはまたしても神がかり的なパフォーマンスだった。フィニッシングブローは後頭部を直撃したかにも見えたが、レフリーのハーブ・ディーンによると、致命的だったのは側頭部へのエルボーだったそうだ。チケットの1割はアイルランド人が買い占めていたという。

リンク先、MGMグランドのコンコースで大騒ぎするアイルランド人ファンの群れ(動画)

「ロメロ vs ケネディ」はマンガみたいなシーソーゲームで楽しかったけれど、3Rの開始時点でロメロが立ち上がってこなかったことが大問題に発展している。

ティム・ケネディ

1分間のインターバルが終わってもスツールから立てないなら、試合は終わりだ。1分半でも2分でもない。コーチがワセリンを塗り、それをまた拭き取っていた。試合は終わるべきだった。



ヨエル・ロメロ

インターバルに何が起きていたのかは知らない。僕は大丈夫だった。試合を再開する声が聞こえなかった。目の前にコーチがいて、すごく混乱していた。僕は大丈夫だったが、時間がきていたとは知らなかった。


(Shaheen Al-Shatti記者のTweetより

実際に計測した人によると、ロメロは28秒間、余計にスツールに腰掛けて休んでいたという。ケネディ陣営はいまはやりの「提訴」に持ち込む意向だ!

ドミニク・クルーズは、なんだか大人っぽくなってカリスマ性もぐっと増していた。試合勘がそう簡単に戻りそうもないところ、そんなことはみじんも感じさせず、仕事をすべき場所できっちりと仕事をやってのけたクルーズに敬意を表するしかない。水垣が弱かろう筈がない。たいしたものだと思う。

キャット・ジンガノ def アマンダ・ヌネス

ケガでTUFコーチのお役目とロンダへの挑戦権を失ったキャット・ジンガノ。その後、自らのコーチも兼任していた旦那様の自殺という悲劇にも見舞われ、心身ともに疲弊したであろうジンガノだったが、さすがにUFCで唯一のママさんファイターである。自分のためにではなく息子のために、対戦相手と言うより世間の荒波と戦っているような、凄みを感じるパフォーマンスだった。フィニッシュシーンでパウンドを打ち込むジンガノの姿は文字通りの鬼、本来見てはいけないような殺し屋のそれであった。エモーショナルな試合後インタビューも最強。魂をすり減らすような戦いぶりだった。この試合はちょっと胸が詰まりましたね・・・


大会後記者会見動画より。

・ダナ・ホワイトは、TJディラショーに次に挑戦するのはドミニク・クルーズになると明言した。

・ダナ・ホワイトは、1月3日に「ロンダ・ラウジー対キャット・ジンガノ」を行うことを明言した。ジンガノは試合を通じて、カラーノなんかいらないと、はっきりと宣言したと高評価。

・ヨエル・ロメロがインターバルが終わってもスツールに座っていたことについてダナ・ホワイト

古くさくて汚いトリックだよ。ボクシングでもよく見られた光景だ。ただ、ワセリンを塗りすぎたせいなのだが、塗りすぎたのはUFCのスタッフだった。コミッションは早くしろと命じたが、(キューバ人の)ロメロ陣営には言葉が通じなかった。論争を呼ぶだろう。むかしK1の「キモ vs ボブ・サップ」戦で、1Rにキモがほとんどサップをノックアウトしていたのに、何故かインターバルが2分半もあって、その間に回復したサップが逆点勝ちしたことがあった。ファンの気持ちはわかる。



・ホワイト「マクレガーは、ランキング5位の相手を1R でフィニッシュすると事前に予告して、実際にやってのけたんだ。マクレガー現象には驚いている。こんなビッグブレイクは見たことがない」

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UFCがFight Passで使う目的で、インディMMA団体Hook'n'Shootのビデオライブラリを買収した。1995年設立の同団体は、アメリカで初めて女子格を行ったことでも知られている。オブザーバー


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高橋テツヤ

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