故ショーン・オヘア氏、PRIDEで作り試合に失敗!【追悼】

レスリングオブザーバー9月15日号に、先だって亡くなったショーン・オヘア氏の追悼記事があった。この中から、2006年10月21日、PRIDE32ラスベガス大会で行われた「ショーン・オヘア vs. バタービーン」戦の舞台裏エピソードを紹介してみる。

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もともとの予定は「バタービーン vs. マーク・ハント」であったが、ハントがビザを取得できない懸念があったことと、ネバダ州コミッショナーがハントとバタービーンではMMA経験が違いすぎて危険だと憂慮を示したことから、PRIDEではバックアップとして、ブッカーのリック・バスマンに、楽しい試合をしてくれるヘビー級ファイターを3,000ドルで急ぎ用意してくれないかと依頼した。そこでバスマンの頭に浮かんだのがオヘアだった。

試合2日前になってハントにビザが支給されないことが正式に決定すると、PRIDEはオヘアに3万ドルでオファー、オヘアもこれを受諾した。オヘアが酒を飲むのを辞めたのは、試合のわずか8時間前のことだった。榊原氏はバスマンに「ファンはハントとバタービーンの殴り合いを期待していた。オヘアはグラウンド戦をしようとしているのではないだろうな」と語った。

バスマンは「ショーンにスタンド戦をさせたいことは明らかだった。私はやんわりと抗議してみた。なにせ、立ち技オンリーだと、ショーンに勝ち目はまるでなかったからだ」

するとPRIDEブッカーのカンダユキノがバスマンに、5千ドルのボーナスを申し出た。バスマンは1万ドルなら応じると答えた。土壇場になるとPRIDEは財布が緩くなることを知っていたのだ。

バスマンはことの経緯をオヘアに説明した。

「ショーンはお菓子屋の子どもみたいに喜んでいたよ。3千ドルだった話が、あっという間に4万ドルになったんだからね。でも急に現実に戻って、『それって、俺が半殺しにされるということじゃないのか。バタービーンに、顔だけは殴らないでくれって頼めないかな』といいだした」

バスマンはバタービーンと連絡を取り、バタービーンの了解を取り付けた。条件は1つ、顔面を蹴られるとカッとなるから、それだけは仕掛けてこないように、ということだった。

試合が始まった。約束通り、オヘアはテイクダウンをしようとしなかった。しかし、試合が始まってオヘアが最初にやったことは、バタービーンの顔を蹴ることだった。

バタービーンは距離を詰めると、7連打であっという間にオヘアをノックアウトした。ほとんどは側頭部だったが、顔面にも数発入れていた。試合時間は29秒だった。
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PRIDEついでに、メタモリスで桜庭と戦った後はUFCに出せやとアピール中のヘンゾ・グレイシー(46)が思い出を語る。MMA Fighting

(1998年3月、ヘンゾはPRIDE2で菊田早苗と対戦。そのときプロモーターに睡眠薬を盛られたに違いないと語っている)
僕は余り眠らないタイプなんだ。2時間半も眠ればいい気分で十分に仕事ができる。4時間も眠ると、ちょっと寝過ぎなんだ。でも試合の日、僕は18時間も眠ったんだよ。誰かが僕の部屋のドアをノックして起こしてくれたんだけど、それでもベッドから全然起き出せない。あんな眠りは人生であのとき限りなんだ。

でも、かえって具合は良かったかもしれない。なにせ次の日は絶好調だったからね。薬でも盛ったんじゃないのかとプロモーターにはいってみたが、そんなわけないだろう、なんていっていた。でも、ヤツらには何だってできたはずだ。当時の日本はそんな感じだったんだよ。むかしRINGSではオーナーが「こっちの勝ちだ」なんて決めていた。そいつは日本語で何か叫びながら指を指すと、その指の先にいるヤツが勝者なんだ。

(2001年、PRIDE21で大山峻護に判定負けしたことについて)
試合を通じて圧倒していたのは僕なんだけどね、勝ち星は彼についたね。僕が彼にツバを吐きかけたからだといってた。ヤツは試合の間、ずっと僕のことを侮辱していたから、つばを吐いてやったんだよ。ルールでは禁じられていないぞ。でもそれが理由で、判定勝ちは向こうが拾った。昔は会社が思うがままに何でもできたんだね。



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アメリカのブロガーで格闘技オタクのNick the Tooth氏が、リョート・マチダやファン・マヌエル・マルケスが実践していることでお馴染みの飲尿療法にチャレンジし、その体験談をFightlandに綴っている。

尿の成分は、95%が水、尿素2.5%、のこりが塩分・ミネラル・アミノ酸・酵素・ホルモンの混合物となっており、とくに毒性はないのだそうだ。飲むに際しては、氏はさまざまなコップを使ってみたのだそうだが、ワイングラスが一番良かったという。ステムの部分を持てば、暖かさを感じなくてすむからである。実際に飲む段になると、やはり刺激臭に参りそうになるらしい。そこをこらえて意を決して口に含むと、意外なことに舌や歯が油にまみれたような感触が残るのだという。飲み込んでしまえば、ヒリヒリしたり戻しそうになる感覚は無かったという。氏は5日間の飲尿を続けたが、体調の変化は特に認めなかった。リョートマチダの父、ヨシゾー・マチダは、半年続けないと良さはわからないと説明していたそうだ。尿を飲んだ後には、朝のコーヒーに盛大に後味が尾を引くことにはつくづく参ったと氏は報告している。

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「ニュージーランドヘラルド」紙が、ニュージーランド人のスポーツ選手年収ベスト20を発表、われらがマーク・ハントが年収89万ドルで17位にランクインしている。


レスリングオブザーバーによると、「UFC177:ディラショー vs ソト」のPPV売上は125,000件だった。また、9月13日に行われた「フロイド・メイウエザー vs. マルコス・マイダナ」のリマッチは90万件を販売、こちらは予想を遙かに上回る好成績だった。


中国政府がMMAイベント開催に関する地方政府・中央政府による認可制を廃止し、減速自由化に踏み切ったとFightlandが伝えている。


松島氏「赤いストール」で参院本会議出席 猪木氏の「闘魂マフラー」は不許可なのに…(産経新聞 10月2日)


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高橋テツヤ

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