UFC179レビュー【アルド覚醒】



アメリカンファイターが塩漬け殺法の連発で見る者の眠気を誘い、フィル・デイビスが「俺をブラジリアンキラーと呼んでくれ、次はアンデウソンと戦わせろ。みんなインスタグラムに意見を寄せてくれ」といったKY極まりない不規則発言で世界中の視聴者をつくづくドン引きさせたあとだったせいもあるのか、メインイベントの素晴らしい激闘はまるで悪魔からわれわれを救い出してくれる白馬の王子のように見えた。なにせ両選手の殴り合いのスピードが尋常ではない。一発一発に悪意が満ち満ちた喧嘩殺法だ。1R出足、メンデスの打撃がアルドを捉える。一瞬尻餅をつくアルド。アルファメールがまたしてもブラジル人王者の攻略法を編み出してきたのかとざわつく。しかしアルドもあっという間に解析を完了したのか、同じ打撃は食らわない。1R終わり、ブザー後のアルドのKOパンチがメンデスをぶっとばす。前回もメンデスは1R4分59秒、フッと気を緩めた瞬間にひざ蹴りを食らっており、悪夢が甦る。

その後もメンデスが仕掛け、アルドが激怒で仕返しするスリリングな攻防が続いた。試合後のメンデスは、試合中はスコアリングの行方は自分でわからなくなっていたと語っていたが、結局のところ、喧嘩をしながらも、ちゃんとジャッジの目線も抑えて戦っていたアルドの横綱相撲だったと言わざるを得ないのだろうと思う。最近は慎重で保守的な戦い方が目立っていたアルドではあったが、メンデスの厳しい攻めに、「やっと本気になったジャンボ鶴田」的な強さを見せてくれた。アルドの奥深さが堪能できた。

試合後インタビュー

アルド「俺は王様、チャドは王子、ジョーカーもいるな」(コナー・マクレガーをさしている)
メンデス「いいパンチをもらってしまったけど、まあそれにしても、おもしろかったよ。俺の負けでコナー・マクレガーは俺の負けでラッキーだよな。俺もあいつのケツをしばきあげたいよ。」



●観客の「It's Time!」のご唱和、あれは全日本プロレス全盛時代の「キョーヘー」コールと同じで、団体に対して客ができあがっている状態ですな。

●アンデウソン・シウバは入場でファンサービス


●プレリムでウィリアム・マカリオにTKO勝ちを収めたニール・マグニーは、これで2014年の年間成績を5勝0敗とした。2007年にロジャー・フエルタが記録した年間5勝と並んでUFCの年間最多記録である。

試合後のダナ・ホワイトインタビュー。閲覧にはジオブロック解除が必要。

Q メインイベントの判定結果には納得ですか。

ああ、アルドの勝ちでいいと思う。ただし1R終わりのアルドのパンチをどう見るかによる。批判も出ているが、会場にいる限り、ベルは本当に聞こえなかったんだ。レフリーにも聞こえなかったんじゃないかと思う。

Q アルドが普段よりアグレッシブで素晴らしかったですよね。

その通りだね。この試合はずっと楽しみにしていたが、期待を上回ってくれた。アグレッシブでコンディションのよいメンデスが、アルドの攻撃性を引き出した。

Q 会場にはコナー・マクレガーの姿もありました。マクレガーの次戦はデニス・シーバーと発表されましたが、この試合はタイトル戦線にどう絡んできますか。

1月のボストン大会でマクレガーが勝てば、夏頃にはタイトル挑戦という運びになるだろう。

Q アルドはしばらく間が空くことになりますか。

そうなるだろう。アルドは試合後にはいつも休むし、今回はダメージも負っていたからね。

Q マクレガーは「5月にスタジアムで戦う」といっていますが、これは単に彼の願望ですか、それとも彼は情報を掴んでいるのでしょうか。

ヤツは情報なんか掴んでいないよ。シーバーは甘くはないぞ。まずはシーバーに勝つことだ。それから、いつだれがどうするかを考えよう。



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M-1謹製、「石井慧 vs. セルゲイ・ハリトーノフ」のPV。試合は11月11日北京でのM-1 Challenge 53。

PICTURES OF BALLERINAS KNOCKING OUT UFC FIGHTERS ARE HILARIOUSLY AWESOME (MMA Weekly)


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