ネイト・ディアスはどこへ行く・・・【UFC on FOX 13レビュー】


ハファエル・ドス・アンジョス def ネイト・ディアズ

同門のギルバート・メレンデスが好待遇で契約を更新してからというもの、すっかり金目でごね続けていたネイト・ディアズの1年ぶりの試合。ライト級で「3位 vs. 14位」の試合というのは考えてみればかなりアンバランスで、実際に試合が始まってみると、なんだかちょっと制裁マッチにすら見えてきてしまった。そう思ってみていると、ネイトが試合前のオープンワークアウトをドタキャンしたことや、計量失敗後に再計量もしないでファイトマネー2割を支払って涼しい顔をしていたというネイトの態度も腑に落ちるような気さえしてくる。

と、そんなことを妄想するくらい、寝ても立ってもRDA(ドスアンジョスのこと)がネイトを圧倒していた。これ以上スタンドでローキックをもらうよりはマシだと思ったのか、RDAに押さえつけられて背中を付けたネイトは、下からの悪態三昧でRDAを熱くさせ、どうにかフィニッシュされることは免れた格好。中指もさんざん突き立てていたらしいが、そこはさすがの地上波FOXのカメラマン、とにかく中指だけは画面に載せてしまわないように全力を尽くしていたという


ジュニオール・ドスサントス def スティペ・ミオシッチ

もっと差のある試合なのかと思っていたけれど、1R、2Rと、ミオシッチがまるでドスサントス攻略の方程式を掴んでいるかのように優勢に試合を進める。JDSが少し老けたようにすら見えた。それでも、JDSは、後半にかけてきっちり対応、ガスタンクの量やチャンピオンシップ・ラウンドの経験値の差もあってか、試合をひっくり返した格好となった。

ベラスケスが圧倒的トップ、JDSは圧倒的2位というヘビー級の様相がなかなか動かない。ところが両者はすでに3度対戦していることから、JDSは基本的にはベラスケスが負けるを待つような状態がしばらく続いてしまうのではないかと思われる。


●DCとジョーンズのプロモ映像、こいつはカネの匂いがするぜ(ジョー松村風に)

●WOWOWで放送されたメインカード、マット・ミトリオンのKOシーンがちょっと不細工な感じで締まりが無かったけれど、この日は前座試合を中心に、おかしなことが色々と起きていたらしい。報道をまとめる。

●ヨアナ・ヤドゼイチェック vs. クラウディア・ガデラ戦で、3R終了を告げるホーンが鳴った後、ガデラがヤドゼイチェックに殴りかかる事案発生!第2のポール・デイリー事件かと一部で騒ぎに。



●ドリュー・ドーバーに1R一本負けしたジェイミー・ヴァーナー(30)が、「若いヤツらについて行けなくなった」とケージ上で引退を発表!ヴァーナーは最近、ジムを設立したそうで、引退後の生活設計はしっかり考えているらしい。ヴァーナーはさらに試合後インタビューで、今後、MMAファイターの労働組合設立に動くことを明らかにしている

●つい最近までともにベラトールファイターだった「ジョー・リグス vs ベン・ソーンダース」は、サンダースの下からの三角が締まる前にリグスが速攻タップアウト!どうやらリグスがテイクダウンを取った際に首を痛めた模様。

●「ジョン・モラガ vs. ウィリー・ゲイツ」では、ゲイツの攻撃が金的に入ったとアピール中のモラガに、ゲイツが一撃をお見舞いする珍プレー!

●「デレク・ブランソン vs. エド・ハーマン」は、試合直前にブランソンが食あたりで3度嘔吐しドタキャン!

●UFCからチケットをもらって会場で観戦していたライアン・ジンモ選手、オクタゴンからあまりにも遠い自席に「ダナ・ホワイト、素晴らしい席をありがとう。選手の気持ちがわかっているね」と不適切Tweet!リンク先にはジンモの席から見るオクタゴンの写真。

その後、ケージサイドの最前列ではUFCファイターですらないクリスチャン・サイボーグ、スティーブン・セガールらの姿が確認されたとの報告があり、一部ではジンモへの不憫の声が高まっている。ダナ・ホワイトは無反応。

●ネイト・ディアズの試合後インタビュー(ジオブロック解除要)

Q 敗因は何だと考えていますか。

ちょっとキャンプで問題があってね・・・勝ちたかったんだが、できる範囲のことを精一杯やった結果だ。稼ぐ必要もあったし・・・ケガもあって、体調も間に合っていなかったんだ。

Q ケガはどこを?

言い訳はしたくないから言わないが、自分でやってしまった。でも生活もあるから稼がないといけなかった。俺は他の選手みたいにちょっとしたケガでは欠場しないんだ。

Q 減量ミスもケガのせい?

ああ、もっと体調がいいと良かったんだけど、できる範囲のことをやって、勝てるかなと思っていたんだ。俺が出る限り、戦いを見せるぞ。

Q 今年はUFCとの意見の相違もあって、十分な活躍が出来ませんでした。

コンスタントに試合をやり続けたいとは言わない。でも、これが俺の仕事なんだし、練習はいつだってしているんだ。稼がないと行けないからな。



ニック・ディアズのTweet
弟はいい仕事をした。色々問題があって、今日の調子は40%もいっていかなったんだ。



ダナ・ホワイト大会後インタビュー(ジオブロック解除要)

Q メインイベントの判定には納得ですか

ドス・サントスの勝ちで良いと思う。まさか5Rまで行くとは思わなかったがな。3R戦だったらスティペが勝っていたかもしれないが、3R以降失速した。

Q 負けたスティペの株も上がったような試合ではなかったですか。

その通りだ。ドス・サントス相手にフルラウンド戦ったんだからな。

Q セミファイナルのネイト・ディアズ、相変わらず人気は高いですが、色々問題はありますね。

私はネイトが好きなんだが、ネイトは自分自身を嫌っているんじゃないのか。もっとカネがほしいといいながら、カネを失うようなことばかりしている。計量に失敗していたら、カネは失うよな・・・ヤツはタフな男だ。それは間違いない。しかし、ドス・アンジョスは計画通りにネイトを殺しきった。試合に100%集中できないなら、ネイトは引退すべきだろう。

Q クビにするわけではないのですね。

それはない。ディアズ兄弟に対しては、こちらはある程度の許容度は持っている。というか、舞台裏ではいろんな選手がいるし、できるだけ公平に扱いたい。しかしディアズ兄弟はちょっと行きすぎだ。

Q ライト級ではハビブ・ヌルマゴメドフがトップコンテンダーかと思いますが、ハビブの負傷が癒えていない以上、次はドス・アンジョスがタイトルショットを取るべきだとおもいませんか。

その通りだ。ペティスは早速メールで、できるだけ早く戦いたいと言ってきた。ドス・アンジョスにケガがないなら、挑戦者は彼になるだろうね。

Q ミトリオンとオーフレームがそれぞれ、印象的な復活劇を遂げました。

いい感じだったね。オーフレイムはテイクダウンまでとって、簡単に勝って見せた。

Q ヨアナ・ヤドゼイチェックの次戦はタイトルショットになりますか。

いい試合をする選手だね。(カーラ・エスパルザの持つ女子ストロー級ベルトの)次のコンテンダーと言うことになるだろう。

Q クラウディア・ガデラが試合後に殴りかかるというアクシデントがありましたが。

ポール・デイリーの時とは違うぞ。あのときは、私がデイリーのところにむかっているのに、お構いなしでコスチェックに殴りかかった。ガデラは殴ってしまった後、すぐに気がついて謝罪をしていた。デイリーの時とは全然違う。




*****

前日のTUF20フィナーレ、今回の決勝戦で勝った選手は、UFCとの選手契約をしてもらえるどころか、栄えある初代女子ストロー級チャンピオンになるという企画になっていた。前評判が良かったのは、ややラウジー似のローズ・ナマユナスであったが、戴冠したのはベテランのカーラ・エスパルザであった。それにしてもエスパルザのニックネームはなんと「クッキングモンスター」である。恐ろしいニックネームだが、一家に一人ほしい気もする。

UFCデビューのハム・ソヒは、女版ミカ・ミラーみたいな手足の長い大女に,文字通り16文キックを浴びるなどして判定負け。体格差がいかんともしがたい。ストロー級は日本人女子選手にとっても晴れの舞台ではないかと思うが、ハム・ソヒがやられてしまうとなると、なかなかハードルは高い。

**
スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update