ロンダ・ラウジー疾風怒濤


ロンダ・ラウジーはいつものように、スタスタとオクタゴンに入り、疾風のように去って行ってしまったが、その短い時間の間、何回電気ショックに襲われたかわからない。いや〜楽しい。言うことないですね。

個人的にはキャット・ジンガノという人は割に好きで、というのは壮絶なバックストーリーが豊富だし、戦いぶりにも異様な闘魂が宿っていて、もっと活躍してくれるとうれしいんだけど、やはりロンダの前では霞んでしまうということか。試合後インタビュー、テレビ放送であんなにはっきりと「ファック」と吐き捨てるのはジンガノか天龍くらいしかいないだろう。

その前日にはインビクタ大会でクリスチャン・サイボーグが、40秒くらいで強烈なKO勝ちを収めている。かつてダナ・ホワイトはサイボーグを「ヴァンダレイ・シウバがドレスを着ている」と称し、それはあまりに失礼ではないかと思ったものだけれど、この試合のサイボーグはまさに、ヴァンダレイがカツラを被っているかのようなどう猛な戦いぶり、ノックダウンを奪った一撃では、相手選手の顔面が爆発したかと錯覚するほどであった。ラウジー、サイボーグ共に、勝者インタビューではなぜか次の対戦相手としてお互いの名前を出すことはなかったが、この2日間を見る限り、どうみてもトップ2はこの2人であり、あえてお互いの名前を出さないことがかえって、実現が現実味を帯びてきている証拠なのかとも思わせた。なにせお互いに、もう対戦相手がいないのだ。

なおロンダはこのあと映画撮影の予定があるそうで、次の試合まで少し間隔が空くようだ。サイボーグの次戦は7月にインビクタで行われることが発表されている。

インビクタのセミファイナルに出場した魅津希選手の試合は本当に素晴らしかった。グラッソ選手の冷静なカウンターが的確で、判定結果には逆らえないけれども、寝ても立ってもプレッシャーをかけ続け、永久電池のように動き続けていたのは魅津希選手のほうだった。連敗とはなったが、株を落とすような試合ぶりではまったくなかった。

大会後記者会見のジンガノ

(ダナ・ホワイトに向かって)どうすればもう一回戦える?いま2位は誰?私、その人と戦うから。
今日は殴り合いを計画していた。15秒で負ける計画はしていなかった。
1回目の挑戦ではできないこともある。何回か挑戦しないといけないこともある。
普通私はラクな道はとらないけど、今回は近道を見つけて再戦したい。



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巌流島見た。ズバリ言って悲惨なまでにつまらなかった。ただ、なんだか赤裸々であったことは好感が持てた。コメンテーター/実行委員があきらかに落胆していたり、けして自画自賛しないことが、今後に一抹の期待を持たせたのではないかと思う。

世界から未知の強豪が押し寄せた全選手入場式は、なんだか日プロの「ワールドリーグ戦」みたいで、これはおかしなものがはじまったぞとゾワゾワさせられたし、太極拳の人の謎のスキップ・アメフトの人の長すぎる突進は、巌流島という競技上は残念ながら無意味だったけれど、どこか心躍ったことは確かだった。このあたりの萌えポイントは今後も大切にしてもらえるとうれしい。

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「キンボ・スライス(41歳) vs. ケン・シャムロック(51歳)」のスーパーハルク戦がベラトール6月20日大会で実現することとなった。スコット・コーカーのB面というのか、面目躍如の感もある。大会は「Unfinished Business」と題されている。ん?この2人は初対決のはず、いったいなにがUnfinished Businessなのだろう・・・と思った方はぜひこちらを。あの大混乱の一夜の裏側が詳しく書いてあります!

真夏の怪談…キンボ・スライスと共に散ったエリートXCのMMAバブル■MMA Unleashed 2014-08-22


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高橋テツヤ

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