アル・アイアキンタ、涙のヒールターン!【UFN63】


豪華PPV大会の狭間の箸休めにも見える「UFC Fight Night 63: Mendez vs. Lamas」大会は(本来ならUFC Fight Noonとでも言うべきかとは思うが)、どうしてどうして、なんやかやで賑やかで白熱した試合が楽しめた。

ニュース#1 アル・アイアキンタ、ヒール開眼!

セミファイナルの「ホルヘ・マスビダル vs アル・アイアキンタ」。戦極ファイター、マスビダルもいつのまにかすっかり立派になられ、多彩な打撃で涼しげな試合運びを見せるさまはまるで天才肌である。他方のアイアキンタはヒジで切られて顔面血まみれになりながら、最後まで食らいつく根性ファイト、打撃の手数で勝った。アイアキンタの善戦光るも、僕自身も、米メディアのほとんども、会場の観客も、さすがに試合結果はマスビダルの判定勝ちとみていたが、ブルース・バッファーはアイアキンタのスプリット判定勝ちを宣言。プレリミナリーファイトでリズ・カムーシュが判定勝ちしたのもどうかと思ったが、この試合も驚いた。

思わぬ判定結果に会場内は大ブーイング。やってられるか、あほらしいと足早にリングを去るマスビダル。勝利者インタビューのマイクを向けられたアイアキンタは、ますます高まるブーイングに、「お前ら、オレにブーイングしているのか?オレはたった今、必死で戦ったばかりなんだぞ。ブーイングはやめろ!ファックユー!インタビューはもういい!」と全米生放送で堂々Fワードをいい放ち、これまた花道の人垣を突き飛ばしながらさっさと退場してしまったのであった。



試合後インタビューでアイアキンタは、「オレを気に入らないのか、判定を気に入らないのかは知らないけど、どちらにしても傷つくんだ。観客席で子供2人がオレに中指を立てていた。ファンのために戦っているというのに、本当に頭にきた」と、全観客を敵に回した理由を説明して見せた。こ、子供に怒っていたのか・・・もはやこうなったら、この因縁は再戦で晴らすしかないだろう。

ニュース2 ジュリアナ・ペーニャ復活!

「ラウジー vs テイト」のTUFで優勝した、理不尽大王キャラのペーニャが、右ヒザのACL、MCL、LCL、半月板をまとめて損傷する大けがから約1年半をかけて復帰、異常な攻撃性を発揮しタコ殴り勝ちを収めた。スター性もあり、この人は意外に早く、トップコンテンダーに上り詰めるかもしれない。ところで、無残にやられてしまったロシア人ファイターのミラナ・ドゥディエバはなんでも「ベルトレスリング」という競技のチャンピオンなのだそうだ。YouTubeでさがせば眺めることができる。いろんな競技があるものである。

ニュース3 まだまだ元気なクレイ・グイダ

相手をケージにひたすら塩漬けにするグイダ戦法炸裂で完封勝ち。試合はつまらなかった。しかしながら、キャリア44戦目にして、ジャクソンズMMAからGlendale Fighting Clubに移籍、試合後のマイクアピールでは、これからはフェザー級とライト級の両刀遣いでやっていくぞと宣言するなど、まだまだ老け込むには早すぎるとばかりに自らをリニューアルしていこうという姿勢はあっぱれだ。かとおもえば、ラウンドのインターバルで、全世界に生中継のテレビジョンの中で、聞いたこともないような巨大なゲップを連発するなど、相変わらずの野性味も満載であり、試合はつまらなくとも、ああ、グイダは元気そうで良かったなあとつくづく思う光景なのであった。

そのほか「マイケル・キエザ vs ミッチ・クラーク」もなかなかに楽しいグラウンドゲームだったし、もちろんメインではチャド・メンデスが事実上ワンパンでラマスを文字通りきりきり舞いさせ、最終的にはレフリーに「おいおい、もういいだろ、これ以上やらせるなよ」的に肩をすくめながら笑顔でTKO勝ちを収めていた。メンデスはアルドに2度負けているけど、アルド以外の相手では役不足甚だしく、ちょっとフェザー級ではいまのところ、やるべき仕事はないのではないかと思われるほどだ。

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アメリカ最大のスーパー、Walmartが、5月に出版予定のロンダ・ラウジーの自伝「My Fight/Your Fight」の取り扱いを行わないと報じられている。その理由として、ロンダが暴力的すぎるから、と説明されているそうだ。

MMA Fightingはこの一報を、「Walmartが全米最大の銃と弾薬の販売業者であること」「他のボクサーやMMAファイターの本、UFCのDVDなどは販売していること」といった情報とあわせて、アイロニカルに報じている。


My Fight / Your FightMy Fight / Your Fight
(2015/05/12)
Ronda Rousey

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エミリャーエンコ・ヒョードルがカナダのバンクーバー・サン紙のインタビューに答えてあれこれ語っているのだが、その中で、2012年にヒョードルがUFCで現役に復帰、ダラスのAT&Tスタジアム(10万人収容)で、WWEから復帰のブロック・レスナーと対戦する手はずになっていたが、ヒョードルの父親の逝去により話が流れた、という裏話を明かしている。

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1月に地元ストックホルムの3万人のファンの前で無残なTKO負けを喫したアレクサンダー・グスタフソンがMMA Fightingの取材に答えている。

試合後は間違いなく人生最大の厳しい時期だった。真剣に引退を考えていた。タイトルはどうでもいい。ただ、地元のお客さんの前でやらかしてしまった。いとこもみんな見に来ていた。本当に辛かったし、現役を続けていく気力はもはや失われていた。

次の試合が決まって、モチベーションが上がってきた。引退しようと思えば出来たが、続けたいと思うようになったんだ。誰から強いられたわけでもない。カネが欲しいわけでもない。ただ、世界最強を目指したい。



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全米デビュー戦で激闘を繰り広げた所英男であったが、みなさんは所のプロ戦績が「32勝28敗」であることにお気づきか。どうも当方には、そこまで負け数を重ねてきているという印象がないのだが、思えばそれほどまでに厳しい試合を積んできたということなのかもしれぬ。所が熱心にUFC入りを目指したのかどうかは知らないが、層だったのだとしたら、この戦績はプラスには働かなかっただろうなと想像される。


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