ブラジル経済悪化がUFCにも影を落とす


選手・マネージャー間で悲喜こもごもなリーボック・ユニフォーム制度、いろんな反応や影響はMMA Unleashedのほうで詳しくまとめているのでご覧いただければと思うのだが、追加で出てきたこのギルバート・メレンデスのコメントなどは、なかなかにわかりやすく選手の気持ちが伝わってきて、そうだよなあと思う。

僕は若手時代から、スポンサーシップのおかげで毎日暮らしてくることができた。スポンサーマネーを食費と家賃に充当できたので、そんなにきついバイトをすることなく、格闘技に専念できたんだ。

スポンサーの人たちは僕の成長を見守ってきてくれた。僕も、そんなスポンサーのお役に立てることがうれしい。この業界では、そうやって身を立てていく。スポンサーがいなければ、今の自分は存在し得ない。スポンサーがいなければ、僕はとっくにMMAファイターのキャリアにタオルを投げて、いまごろはリアルジョブに就いていたと思う。これからはそういう風にしないといけなくなる選手が出てくると思う。



ちなみにこの件についての僕の個人的な意見はこうだ。

(1)こうして文句を言う選手がいるからと言っても、 UFCユニフォーム制度じたいが、ただちに悪いこととはいえない(ただし、いいことであるとも現時点では言えない・・・あくまで目的としていることが達成されるのかどうか、結果によって判断されるべきだと思う・・・でも何が目的なのかはいまのところ、いまいちわからないんだけどね・・・)

(2)マネーの配分方法はどのように決めようとも必ず文句は出る。それが世の中の常であるので諦めるしかない。試合数ベースで決めるというのは、退屈ではあるが悪いアイデアではない。

(3)おおよそ文句を言う人は声が大きいが、得をしたと思っている人は大抵黙ってニヤリとしているので、一部の意見だけを読んで「みんなが文句を言っている」という風に一般化すべきではない

(4)それにしても今回は、UFCがリーボックから受け取る原資自体がさすがに小さすぎたのかもしれないとの印象は残る

(5)基本的にはこれから、UFCが個別交渉で選手が被る損をカバーしていくことで、不平不満を抑え込んでいくことになるのだろう。だってUFCとしてはリーボックさんにご迷惑はかけられないからだ

(6)その際UFCは「うるさい人」「抜けて欲しくない人」から順番に個別の救済策をとっていくことになるのだろうから、これはこれで世知辛い話にはなる。つまり、あいつは損失補填ボーナスをもらったのに、俺の所には連絡1つない、というケースが生じうるということだ。人事というのはそういうことをする。不遇だった人は、普段の努力が足りなかったと思っていっそう精進するしかない。ただし日本人ファイターで損をする人がいるなら、あまりおとなしくしているべきではない。以上は、多少の人事畑での勤務経験をふまえつつ、あくまで僕の勝手な推論であることには留意されたい。

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「コンジット vs アウベス」をメインイベントに行われた先週のUFCブラジル大会で、1万人収容の会場に観客が3,500人しか集まらなかったことが話題になっている。UFCブラジルの新しいGMであるジオバーニ・デッカー(Giovani Decker)氏は大会後記者会見で、「ブラジルは経済危機に直面している。経済のあらゆる分野が悪影響を受けていて、今大会にも影を落とした。今大会の観客動員はよくなかったが、他方でCombateの加入者は過去最高を更新しており、売上はあがっているので心配なきよう」と語っている。Combateというのは、ブラジルで放送されている有料の格闘技チャンネルで、UFC全大会のライブ中継を行っているのだそうだ。

ブラジルの経済危機は、別にUFCの言い訳ではなく、本当に深刻なようで、為替は過去1年で25%切り下がっている。実際UFCでは、6月27日に予定されていたサンパウロ大会を、ひそかにアメリカのフロリダ大会に変更している(だから、金原がヤヒーラをぶっとばして、ブラジルでの日本人選手連敗記録を止めてくれるというお楽しみは実はこっそりとなくな理、普通にアメリカでの試合になっているのだ)。昨年は頻繁に行われていたUFCのブラジル大会も、いまのところ今年はあと、8月1日にリオで「ロンダ・ラウジー vs ベチ・コヘイア」PPV大会が予定されているのが唯一の既発表スケジュールとなっている。

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UFC女子選手のレスリー・スミスが酒場で女友達の尻を触った外道男を完全KO!MMA Fightingが報じている。やはりストリートで普通に男性に勝つんですな・・・

私はその男のあとをつけ、「そういうことをしてはいけません」と言った。そうしたら男は、「俺はやりたいことを何でもやるんだ」とかいうので、私は「それはなりません」と言った。そうしたら男はいきなり振り返り、私にツバをはき、右の拳を振り回してきた。

拳はかわしたけれど、男は今度は私の髪の毛をつかんできたので、私は男を建物の壁におしつけ、ダブルレッグを決めた。男を倒した後、バックを取ってやろうと思ったのだけれど、男の髪がチョー気持ち悪かったので気分が悪くなった。そこでバックを取るのは諦め、プランBに移行して、マウントからエルボーを落としてやった。やがて男は「ごめんなさい」と言ったので、私は攻撃をやめた。私としてはその言葉を聞ければそれでよかった。

この話はそんなに公にするつもりはなかった。あーあ、一般人とケンカしてしまった、みっともないことをしたと思っていた。だけど、この話にあまりにも多くの女性が喝采してくれるのを見て気が変わった。本当に多くの女性がこういう不愉快な目に遭っているということはわかってほしい。



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米国で女性版の「ファイトクラブ」とでも言うべき映画「Fight Valley」が製作されることになり(Michael Lucas監督)、ホーリー・ホルムとミーシャ・テイトの出演が決まっているとMMA Fightingが報じている。クリスチャン・サイボーグの出演も検討されているのだそうだ。

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UFC女子ストロー級チャンピオン、ヨアンナ・ヤンジェイチェックがネットラジオで次のように語っている。ポーランドにはまるでかつての日本のように、活発な国内MMA市場があることが伺われるコメントだ。

私にとって大切なのは、トレーニングをして、試合をするという、MMAのスポーツ的な側面なのであって、私はメディアライフを選んだわけではない。たしかにKSWからはオファーもあったし、地上波でKSWのリングに上がることもできた。そうすれば私はポーランドでもっと有名人になれただろう。でも私はそういうことにはこだわらない。2年前の私にとっては、スポーツの側面が大切だったので、UFCからのオファーをずっと待っていた。UFCでチャンピオンになれるとは思っていた。その結果、ポーランド人MMAファイター史上、最大の成功を収めることができてうれしい。



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マーク・ハントに自伝出版予定あり


松田干城、シェイナ・ベイズラーがUFCからリリースされてしまった


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