44歳ダンヘン健在!【UFN68レビュー】


UFN68ニューオーリンズ大会では、44歳のダン・ヘンダーソンがHボムを炸裂させ、これしかないという鮮やかな秒殺勝ちをして見せた。UFC史上最年長KO勝ち記録を樹立したのだそうだ。ヒゲにずいぶん白いものが混じり、顔のしわも増えて、ビジュアル的にはめっきり老け込んだような印象もあったのだが、頑丈なティム・ボウシュを短い時間の瞬発力で仕留めたのはさすがだった。正直な話、これがダンヘンのラストマッチになるかもしれないと思って、襟を正してライブ中継を観戦したのだったが、ダンヘンからはそんな感傷や緊張はまるで感じられなかった。

この大会はこのダンヘンの試合を含め、1Rフィニッシュが7試合もあった。これはUFCレコード(タイ記録)なのだそうだ。どういうわけか、試合後記者会見までが速攻で終了していた。

ダンヘン、試合後コメント

ここ数年負けが込んでいたことを思うと、昔の自分に戻って、自分好みの決着を付けられたことは特に感慨深い。(試合後に右手をブラブラ振っていたことについて)骨折はしていないと思う。フィニッシュのパンチがヘンな角度になった。親指のねんざか何かだと思う。こんなのは、冷たいビールさえあれば大丈夫だよ。



ダンヘン、試合前にアンチドーピング・プログラムについて語る。一理ある。

僕はもう何年も、こういうことをするべきだと頼んできた。そしたらまずTRTが禁じられてしまった。TRTは本当に必要としている人もいるからね・・・ずいぶん時間がかかたけれど、ここにきてUFCがようやく問題に本腰を入れてくれたことをうれしく思う。

僕自身はそもそも、そんなにTRTに頼っていたわけではないから、すぐにやめることができた。それでもTRTが禁じられたのは残念だ。もっと早くから抜き打ち検査をやっていれば、TRTが濫用されることもなく、TRTの合法・違法は関係なかったはずなんだ。



●矢印形の胸毛でおなじみ、プレリムに出場したベテランのブライアン・エバソールが、オマリ・アクメドフとの試合中にヒザを負傷し、2Rの開始時に立ち上がることができずTKO負け、試合後には引退を発表した。戦績は51勝17敗1分け1NC、キャリア70戦目にして今回が初のTKO負けだった。MMA Fighting

俺も年をとった。痛いんだよ。レスリングは身体に悪い。首は伸びているし、ヒザは壊れてる。そろそろ若い人に任せよう。俺はもうこれでいい。

長年のMMAキャリアを通じて、足のケガとはずっとつきあってきた・・・ここ数試合は本当にタフだった。リック・ストーリー戦の前には腰をやってしまった。試合前2週間、毎日カイロプラクターの所に通っていたんだ。ジョン・ハワードに勝ったときには、これで終わりにしようと思った。でも、あと一年だけわがままをしてみようと思ってやってきたんだ。



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UFN68の前日にはWSOF21カナダ大会も行われた。そのプレリムカードで予定されていた「Matt Baker vs. Marcus Hicks」戦は、Hicks選手が減量の副作用のため急遽欠場することとなり、その代役としてなんと、Baker選手のセコンドにつく予定だった、同じチーム所属のThiago Goncalves選手が出場するという出来事があった。両者は宿泊先のホテルの部屋も同室だったため、試合決定後にWSOFでは別の部屋を取ろうとしたが、両者はそれを断ったという。

このチームメイト対決の結果は、2R終了時、バーバル・タップアウト(口頭での降参)によりGoncalves選手の勝利。Baker選手は右手を負傷したと主張していたというが、どうみても戦いたくなさそうな、迫力に欠けるパフォーマンスだった報じられている・・・

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UFCが、今後プロモーショナルデビューする選手の最低ファイトマネーを、ショーマネー10,000ドル、勝利ボーナス10,000ドルに設定することを明らかにした。リーボックのスポンサー料を含めると、負けても12,500ドルを得られることになる。これまでの最低ファイトマネーは、8,000 + 8,000であった。レスリングオブザーバー最新号。

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スカパー!でやっている昔のPRIDEをコツコツ見ているけど、見ていた当時の認識と、いま見て思うこととで大きく違うことが2つある。ひとつは、桜庭の打撃のすごさだ。当時グレイシー軍団は桜庭のキックを「女の子キック」などと揶揄しており、実を言うと僕も「ぷぷ・・・それはそうかも・・・」などとひそかに同意してしまっていたのだが、今の目で見ると桜庭にはグレイシーを皆殺しにするにはグッドイナフな打撃力があることがよくわかる。そしてもうひとつは小路晃のタフさ。当時はつい「どうしてこの人はいつも出てくるんだろう・・・」などと軽視してしまい、休憩タイムにすることも多かった小路の試合ではあったのだが、改めてみてみれば、とんでもない相手にとんでもなく攻め込み、とんでもない耐久力も発揮していることがよくよくわかる。えげつない体重差の相手に押さえ込まれてもすぐに立ちあがり、相手の懐に飛び込んで殴り合う。どれだけ勇気があるのかと、今の目でみれば何度も何度も口あんぐりだ。


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