なんか変だよ、UFC新ユニフォーム


UFCは7月1日に記者会見を開催し、今後選手が着用を義務づけられることとなるリーボック社製のユニフォーム「UFCファイターキット」をファッションショー風にお披露目した。日本からは堀口・モデル・恭司がトップバッターとして登場、ランウェイを颯爽と歩いて見せた。「UFCのユニフォームを着て公の場に姿を見せた最初の選手は誰でしょう」というトリビア問題のネタになりそうだ。

さて、みなさんはこのUFCユニフォームをご覧になり、どのような感想を持たれたであろうか。僕個人は、服装を見て何らかの批評的意見を持つほど、そちら方面には明るくないののだが、あえて個人的な感想を述べれば、東京五輪のボランティアユニフォームほどの大惨事にはなっていないとしても、なんだか今ひとつ平板で退屈、どことなくサッカーの劣化版っぽくもあるなあとの印象を免れなかった。米MMAメディアのタイムラインも、概ねそんな評判だったのではないかと思う。これからは中井りんですら、お得意のコスプレを諦めて、このしようもないユニフォームを着ないといけないのかと思うと何とも冴えない気分にはなる。もっともこういうものは、慣れということもあろう。時間が経てば自然に、このユニフォーム姿こそ、一流MMAファイターの証だと見えてくるのかもしれない。

僕がこの記者会見でもっとも驚いたのは次のようなシーンだった。ダナ・ホワイトが登壇し、ユニフォームについて軽くスピーチをして、ついでにUFC189の宣伝もさくっとやった。その後登壇してきたリーボックのニヤケ社員がダナ・ホワイトからマイクを受け取ると、ダナに向かって開口一番「キミ、しゃべり、うまいねぇ」と言い放ったのだ。苦笑するダナ・・・このサラリーマンは、ダナ・ホワイトがどういう人か、わかっているのだろうか・・・

1月だったか、ユニフォーム制度導入の記者会見でも、リーボックのおじさんは、「ロレンゾ・フェルティータ」の名前を間違えて言っていた。

ユニフォームに刻印された選手の名前にも、ありえないような間違いが頻出している。

Pasted Graphic 1

この「ノリフミ・ヤコブレフ」という選手は、(JPN)の表示があることから、日本人ファイターであるらしい・・・おそらくノリフミ・ヤマモトとアレクサンダー・ヤコブレフが混ざってしまっている・・・



記者会見直後からTwitterで突っ込みが入りまくっていた、「ギブラート・メレンデス (Giblert Melendez)」のコスチューム。

Pasted Graphic 2

こちらは「ピケット」と、名字だけが描かれている珍品。ブラッド・ピケットで間違いないとは思われるが・・・

このほかにも、ホナウド・ジャカレ・ソウザを『ジャカレイ「ホナウド」ソウザ』、リョート・マチダを『マルシオ「リョート」アレッシャンドリJr』、カブ・スワンソンを「ケビン・スワンソン」(戸籍上の正式な名前らしい)、デミアン・マイアを「デミアン・バプティスタ」などと誤記した商品が売られていたというからたまらない。

リーボックの記者会見を見るたびに感じること、こうして選手名のプリントすらおぼつかない様子を見て感じることは、リーボックはUFCにまるで関心を持っていないのではないかということだ。社内にたった1人でもファンがいたら、すぐに気がつくことばかりだろうと思われてならない。熱も愛もないが、ビジネスにそんなナイーブなものはいらないということなのかもしれない。我慢をしているダナ・ホワイトが不憫で、何ならその場でリーボックのニヤケ野郎をノックアウトしてやれば、みているこっちも溜飲が下がるのにと思ってしまったほどだ。

リーボックではこちらの公式通販サイト(英語版)にて、これらのジャージーを1着おおよそ80ドル程度で販売している(残念ながら米国外には発送しないと書かれている。日本のリーボックの公式サイトでの販売開始を待つしかないのかもしれない)。名前の誤記については順次訂正されたり、いったん取り下げられたりしている模様だ。ここでたとえば、われわれがノリフミ・ヤコブレフ選手のコスチュームを買えば、売上の何%かはノリフミ・ヤコブレフ選手の懐にいくという仕組みになっていたはずだ。

ソース1ソース2

ユニフォームお披露目直後のダナ・ホワイトインタビュー、MMA Fighting

Q ファイターズキットのお披露目が終わりましたが、UFC初のファッションショーのようでした。

クールでよかったと思うよ。私には縁遠い分野だから、お任せして良かった。ファイトギアにもやっとテクノロジーが導入されたと言うことだ。

Q 選手の個性が死んでしまうのではないかとの指摘もあります。

何か変革を起こせば人は文句を言うものだ。これからは試合のたびにスポンサーを見つけて、ロゴを縫い付けて準備をする必要はない。選手はただやってくればいい。必要な用具は全部揃っている。物事は進化させていかないと行けないんだよ。

Q スポンサー料に不満の声も聞かれました。

最初はランキングに応じてスポンサー料を決めると発表したら、非難ごうごうだった。だから試合数に応じることに変更したら、やっぱり非難される。みんながハッピーになるやり方というものはないということだ。

Q ユニフォームには別の会社のロゴを入れるスペースがあります。どこの会社のロゴが入るのですか。

まだわからない。



ちなみにこの2つめのロゴから得られるスポンサー料収入は、選手には還元されず、UFCの売上になるという話だったはずである。


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高橋テツヤ

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