名物カットマン、スティッチ解雇【UFC恐怖政治】


2001年のUFC33からUFCのカットマンとして活躍してきたジェイコブ・スティッチ・デュランがネット番組に出演、7月からカットマンのウエアまでもがリーボック製のごく平凡なユニフォームを強要されるようになったにもかかわらず、カットマンはスポンサー料の支払い対象となっていないことから、これまで受け取っていたTapoutやOne More Roundからのスポンサー料を受け取ることができなくなったと発言したところ、その翌日、UFCから解雇されるという出来事があった。



スティッチ「1人の大人として、こんなことをされて黙っていることはできない。UFCはカットマンの仕事に何の敬意も払っていない。ダナ・ホワイトが友達として、自分で直接私に電話をくれなかったことにも腹を立てている。ダナ・ホワイトは変わってしまった。今は何でもカネのことばかりだ。かつてはここは選手に優しい仕事場だったんだ」(MMA Fighting)



これに対してダナ・ホワイトが背筋の凍る反論をしている。

スティッチ・デュランは、「友達」という言葉の意味を勉強する必要がある。私とデュランは同僚であって、友達ではない。友達というのは、普段から電話をしたり、一緒に過ごしたりする人のことだ。デュランは私の友達ではない。私が電話をしてこなかったことに怒っているようだが、私はカットマンの採用や解雇にいちいち関わっていない。担当部門がやっているんだ。そもそも友達だと思うなら、自分から連絡してくればいいじゃないか。


これになぜかONE FCのCEO、ヴィクター・キュイが敏感に反応、下記のようなツイートを流してダナを皮肉っている。


Oneには世界最高のカットマンがいます。私たちはお互いに思いやりを持っています。

スティッチはリーボックやUFCのことを口汚く罵ったわけではなく、聞かれたことへの答えとして、事実関係を淡々と述べただけであるので、いきなりの解雇はやはりずいぶん冷酷な処分に映る。UFCでは2月にも、勤続14年のサイトコーディネーター、バート・ワトソンを解雇しており、創世記から活躍してきた名物裏方の相次ぐ解雇劇には、「UFCは魂を売ったのか」(TMI)「UFCはどうして些細なことでわざわざ事を荒立てるのか」(MMA Junkie)など、違和感を表明する米メディアも少なくない。

スティッチはプロボクサーのアンドレ・ベルトやウラジミール・クリチコなど、優良顧客も抱えており、路頭に迷うわけではない。スティッチのUFCでの最後の仕事は、UFC189でのロビー・ローラーの流血の手当だった。解雇どころか、称賛に値する立派な仕事だったと思う。

Reebok(米)のFacebookページには、UFCとは関係のない新商品告知の記事などにも、スティッチの件で怒れるMMAファンからの抗議のコメントが多数寄せられている様子が見られる。


もう一点、ステッチ解雇のようなニュースが出ると、やはり選手は発言内容を、そしてMMAメディアは報道内容を自主規制するようになっていく。かつて米MMAメディアは日本のメディアと違って、何でもオープンに書き殴って、アクセス数を激しく競い合っているという印象があったが、最近はそれもずいぶん変わってきていることに注意すべきだ。たとえば、新しいマッチメーク情報を知りたければ、いまではUFC公式サイト(英語版)を見ていれば一番早い。各MMAメディアは公式サイトでの情報公開の直後に、あらかじめ用意しておいたとみられる記事を公開しているのだ。特ダネなど、もはや存在しない。情報は統制されている。米MMAメディア情報をよみこむには、かつてよりもリタラシーが必要とされるようになっていることは、認識しておくべきだろう。

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UFCを秒速で茶化したONE FCのヴィクター・キュイは、プロモーターとしてこれまでさほど目立った発言もなかったが、ここにきて急にプロレスのプロモーターのようなことを口走り始めている

アジアの多くの国は、「大口を叩く傲慢なアメリカ人がこっぴどくやられるところ」を見たがっているのです。ベン・アスクレンがそういう人だと言うつもりはありませんが、アジアではアメリカ人のステレオタイプというのはそういうことなのです。アスクレンがそういう種類のことをやるたびに、アジアでの彼の注目はアップしています。アスクレンは、「このタイトルはオレのモノだ」と言うようなことを言います。私には当たり前のことを言っているように聞こえますが、これだけでけっこうなブーイングを受けているのです。

これからはアジア人選手ももっとエンターテナーの要素を高めていくと思います。髪を染め、派手な衣装で、ドラマチックな入場をしたりし始めるでしょう。トラッシュトーカーにも出てきて欲しいですね。バッドガイがいると良い。そういう選手は無理に作り上げるのではなく、登場してきてくれないといけません。


普段Oneをまめにチェックしているわけではないので、認識が間違っていたら申し訳ないのだが、あえてうかつなことを言うと、たしかに、長くやってきている割には、Oneはアジアのスター選手をただの1人も輩出できていないように見える。ソース先によると、いまはマッチメークはマット・ヒュームがやっているらしい。そればかりではマジメすぎておもしろみに欠けるだろう。せっかくアジア各国に進出実績があるのだから、ここはひとつ、谷川氏のような人を外部コンサルで雇ってみてはどうか。そうすれば、「チンギスハンの末裔」とか「エベレストの大猿人」とか「インドのヨガマスター」などがゾロゾロ出場することとなるのではないか。青木真也が中国の天才少林寺少年に負けてみたりしたら、世界にショックウエーブが走るに違いないとおもうが、どうか。個人的にはOneには、最初からそういうこともあるといいなあと期待していたのだが、どうもふつうに劣化版UFCみたいなことをやりだすからさあ・・・

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WWEが7月23日深夜(現地時間)、ハルク・ホーガンを突然解雇した。まるでPRIDEショックのように、WWEのウエブサイトからはホーガンに関するコンテンツがすべて、まるでホーガンなど最初から存在しなかったかのように、一瞬のうちに跡形もなく取り下げられたのだという。ホーガンは同日、「嵐の中で私は自分の運命のコントロールを諦めた。私は神が思し召すところに流されていくのだろう」という意味深なTweetをしている。

なぜこのような事態に至ったのか、その事情については公に説明する人はいないが、Figure Four Weekly7月27日号によると、ホーガンが2012年に、ラジオパーソナリティのババ・ザ・ラブスポンジの妻、ヘザー・コールと不倫行為に及んだ際の、監視カメラの映像がリークされている模様で、その中でホーガンが娘ブルックの黒人の恋人についての人種差別的な発言をしていることが問題視されているとのことだ。

人なんて多かれ少なかれ、人種差別的なものだろ。

ブルックは間違った道に進んでいる。ブルックには裏切られたよ。オレはあの子に200万ドルも300万ドルも投資してきた。あの子のためならアホみたいになんてもやってきたんだ。

ブルックがあの金持ちの黒人の息子ともうファックしたかどうかは知らないよ。

オレはダブルスタンダードは嫌いなんだ。ああ、おれは人種差別主義者だよ。ニガーめ。どうせならブルックが、もっと何百万ドルも稼ぐような、バスケットの選手のような背の高いニガーと結婚してくれたらなあ。






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