プロモーター・ロンダ登場!


ロンダ・ラウジーの次戦が、来年1月2日のUFC195で行われることが明らかになった。

(1)対戦相手は既発表のミーシャ・テイトではなく、ホリー・ホルムであった。この対戦相手の変更についてダナ・ホワイトは、「ライバルとの3度目の対戦というのは、普通は『アルツロ・ガッティ vs. ミッキー・ワード』のような激闘のあとにくるものだ。しかしミーシャの場合、結果は2度とも同じだった」「こんなに短い期間で、またロンダに負けるのだとしたら、それがミーシャのためになるだろうか」などと説明している。ふむ、そんなことは最初から誰しもがわかっていたはずだ。それでも他に対戦相手がいないんだろうなあと、こちらとしては忖度していたのだが。

(2)試合決定のアナウンスを、ロンダ自身が、米ABC地上波の朝の情報番組グッドモーニング・アメリカで自らが行ったことも斬新だった(リンク先にロンダ出演時の動画)。

私は1月2日にホーリー・ホルムと戦います。ホルムはMMAファイターの中で最も実績のあるストライカーで、ボクシングのベルトを19回も取っています。リングマガジンでは「年間最優秀P4Pファイター」賞を受賞しています。私にとっても最大の難敵になります・・・ホルムは平気でボクシングの12ラウンドを戦い抜く選手、これまでの平凡な選手とは訳が違います。私が対戦した中でも最強のストライカー。私も打撃の勉強はここ最近始めたばかりですから、けして簡単な試合にはなりません。


これはもう、ダナ・ホワイトはいなくてもよさそうだ。ロンダのアナウンス内容は、「あのビッチのケツを蹴り飛ばしてやる」といった、選手としてのお仕事発言ではなく、ホルムがいかに強敵であるかを強調する、プロモータートークそのものなのであった。僕がホルムなら、対戦相手が地上波のメジャー番組で、こんな社長みたいなしゃべり方をした時点で、相手のポジションに圧倒されて泣いてしてしまいそうだ。

なお、嘘か誠か、ミーシャ・テイトにはこの発表についての事前連絡がなく、ファンと同じタイミングで、テレビを見て知ったと報じられている。


(3)ダナ・ホワイトは、1月2日のUFC195ラスベガス大会で「ヨアナ・ヤンジェイチェック vs. クラウディア・ガデラ」のストロー級タイトル戦も行う予定であることを明らかにした。普段のイノセントな表情と、試合中の殺し屋のような表情との大きなギャップが魅力的なヨアナ・ザ・チャンピオンにとっては、やっとそのスター性をお披露目する舞台が与えられたことになる。ガデラのケガの治り具合によっては対戦相手の見直しもあり得るのだそうだ。また、「ミーシャ・テイト vs. アマンダ・ヌネス」戦も強く示唆されている。

かつて日本の大晦日は「男祭り」といわれたものだが、来年正月のUFCはこわいこわい「女祭り」の様相を呈しそうだ。個人的にはどうにかして「サイボーグ vs. ミーシャ」の実現を希望。サイボーグにまず潰される人は、美人であればあるほどよい。それと、女祭りというなら、中井りん投入も希望したいよねえ。


DNBはDo Nothing Bitchの略語。NPO活動への協力の一環で、ロンダが最近プッシュしているキーワード。女も受け身じゃいられないよ!といった意味合いだ。

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G1クライマックスは、テレビ放送があった分についてはだいたい見た。個人的ベストマッチは断然「石井 vs. エルガン」。この試合が見る者の心をつかんで動かすやり方は、もはや「高山 vs. フライ」「マーク・ハント vs. アントニオ・シウバ」と何ら変わりない。

決勝戦の「棚橋 vs. 中邑」。過剰なまでの品質の高さには素直に感服だ。試合時間32分、ニアフォールをキックアウトし続ける戦いぶりは、ここ数年の新日本プロレスらしさというよりは、四天王時代の全日本プロレスそのものだった。この調子では、次回の試合では40分近く戦わないといけなくなるだろう。充実の極みを感じると同時に、あまり無理が重ならなければよいが、と思う。

レスリングオブザーバーのデイブ・メルツァーも、今年のG1をみて、全日本四天王時代とのアナロジーを想起していたようだ。うんうん、そうだよね、と思ったので、読み応えのある死ぬほど長文のG1まとめ記事より、その部分だけをほんの1パラグラフ、ざっくり紹介してみる。

・・・棚橋、中邑、オカダ、スタイルズ、飯伏幸太という5強がすさまじい試合を繰り広げるさまを見ていると、当然のように、1990年代の全日本プロレスのスター選手のことを思い出し、比較してしまう。直接比較をするには、先の5人はまだ数年かかるのかも知れない。プロレスは変化しており、G1の試合は素晴らしいセール、クロスアップ、アスレティックなムーブ、ストーリーテリングなど、あらゆる面で最新型になっている。しかし、時代が違うとは言え、全日本の三沢光晴、川田利明、小橋建太も当時、最新型のプロレスを繰り広げていたのだ。同時に、このようなハードな試合を短期間で行うことが、肉体面での衰えにつながりうることに留意すべきだ。もっとも、通常の後楽園ホール大会レベルでの試合品質は、全日本の方が高かった。ただ、三沢・川田・小橋が毎晩のようにすさまじい試合をしていた頃は、年齢もまだまだ若かっし、ケガもなかった。それに比べれば、今の新日本はオカダを除くと30歳代後半の選手が多く、ハウスショーに対するメンタリティも違っている。三沢、小橋、ハンセンといった選手もキャリア後年には、激しい試合はビッグマッチに限定するようになっていった・・・



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戦極ファイター、元UFCファイターでもあるジョー・ドークセン(37)が引退を発表した。キャリア15年で、戦績は67戦51勝16敗(うちUFC戦績は2勝7敗)。主な勝ち星には、リー・マレー(!)、デニス・カーン、クリス・レーベンなどがある。

もうカネのために顔を殴られるのはおしまいだ。オレはまだ自分で靴ヒモも結べるし、自分の名前だって覚えている。元気なうちに引退をしようと思う。

これまで15年も、やりたいことを好きなようにやってきた。でも、トレーニングキャンプなんかで家族にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。だいたいこっちだって、もうそんなに入れ込んでいるわけでもない。これからはよき父親であること、そしてできればよきコーチであることに力をそそいでいくよ。

2008年に戦極で竹内出と戦った。主催者が試合前にさいたまスーパーアリーナの中に入れてくれた。オレはそこにじっと立って、ああ、これは人生で最高にクールな瞬間だと思った。

最近はビジネスも上手くいかなくなってきた。UFC人気のせいで、インディ団体にも出場希望選手が山ほどいるんだ。だから、オレにオファーがあって、いったん試合を引き受けても、あとになって「あなたの3分の1のファイトマネーで戦いたいという選手がいるんです」などといわれる。そういう場合には、試合を譲ってやることにしていた。いまさらファイトマネーを下げたくはなかったんだ。

UFCも変わってしまった。いまではインタビューのうまいヤツ、トラッシュトークの出来るヤツばかりが取り立てられている。そして、アマチュア戦すら経験していないようなヤツらが契約を勝ち取る。オレの時代にはそんな風じゃなかった。こんな風になっちまった以上、現役生活に未練はない。ただ一方で、次の試合という目標がなくなってしまうのは寂しいもんだ。勝とうが負けようが、目標を持って毎日を過ごすというのは素晴らしいことなんだ。

1回だけ、試しにやってみようと思って始めたときから、あっという間に15年だ。おもしろい経験をたくさんできて幸運だった。おかげさまでオレはまだ健康だ。できればウンと長生きしたいと思ってるよ。




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高橋テツヤ

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