「ドラッグ・ツァー」UFCノビスキー氏、薬物取り締まりを大いに語る


UFCのアンチドーピング担当のバイスプレシデント、ジェフ・ノビスキー氏が主要メディアに積極的に登場し、7月から施行された新アンチドーピングポリシーについて語っている。ノビスキー氏はメディアの見だしではすでに「Drug Czar」(ドラッグ皇帝、薬物検査のツァー)という愛称でお馴染みになっている。

●「選手の外見」も、検査実施のヒントになる(MMA Junkie

薬物検査はランダムに行うのではなく、インテリジェントに行っていく。USADAでは、誰を検査するのか、サイコロを振って決めるのではない。彼らはあらゆる面をよく見ている。選手の外見的な特徴も、大きなヒントになる。もし選手の外見が変化したようなら、その選手には多めに検査を受けてもらうことになる。

外見が怪しいからといって、検査で陽性になるとは限らない。しかし、実際にはこれが結構な確率で陽性になるものだ。薬物検査の実施状況は今後USADAのサイトで公開していく。ある選手には年間2~3回の検査しかしていないのに、別の選手には年間10回も検査をしている、などという実態もご覧いただけるようになる。

もし私がムキムキの外見をしていて、しかし本当に薬物を使っていないのなら、私なら「もっと検査してくれ。みんなが私のことを疑っているが、年末になれば、10回も薬物検査に合格している実績を見てもらえる」と思うだろう。



●採集した尿や血液は長期保管し、後年になって再検査することもある(MMA Junkie

カーボンアイソトープ検査をすり抜けるような、ごく微量ですぐに効き目があらわれる新型のテストステロンを使っている選手がいるのではないかと見ている。仮にこうした新しい薬物が誕生し、今の検査方法では検出できないとしても、数年後には検査方法が開発される可能性がある。その頃にはその選手はもう現役を引退しているかもしれない。それでも、後年の再検査で陽性結果が出れば、その選手の積み上げた戦績や名声は地に落ちることになる。



●点滴をつかったかどうかも検査でわかる (MMA Fighting)

歴史的にいって、アスリートが点滴を使って薬物検査の結果を誤魔化してきた証拠はたくさんある。
このスポーツで点滴がこんなに広く使われているとは知らなかった。必ずしも、薬物検査を誤魔化そうという意図で使っているわけではないのだろうと思う。
点滴を使ったかどうかは、バイオロジカル・パスポートの数値の変化、および尿から点滴袋のプラスティックのかけらが検出されることから判明する。
危険な脱水症状の場合を除けば、水分補給には経口補水の方が効果的で安全であるということは研究結果から明らかだ
リスクと見返りを考えててもらいたい。もし点滴を使っていることが判明したら、2年の出場停止の可能性がある。



●Webとモバイルアプリで選手の居場所は常に報告すべし (MMA Fighting)

選手の皆さんには不便をかけるかも知れないが、必要悪だと思ってほしい。しっかりしたアンチドーピングプログラムのもと、1年365日いつ何時でも抜き打ち検査を可能にするためだ。これでわれわれのアンチドーピングプログラムは世界最高のものだと胸を張れる。

選手には3か月毎に、寝場所はどこか、昼間はどこにいるのかなどを報告してもらう。変更があればその都度モバイルアプリで送信してほしい。20秒もあればできることだ。USADAは基本的に、選手の居場所を毎晩把握しておきたいと考えている。USADAが抜き打ち検査に訪ねていったときに、報告していた場所にいなかったら、一度目は私が選手に直接警告の電話をする。2度目には、すぐに飛行機で訪ねていって、丸1日かけて指導をする。それが私の仕事の主要な部分になると思っている。3度目には検査失格と同等の処分になる。

「予定なんて教えないし、正確なことなどわからないし、オレはそんなことは気にしない」等という選手が出てきては困るから、ちゃんとした仕組みをつくってあるんだ。



(参考)UFCファイターがUSADAのウェブサイトで検索した薬品トップ5

大麻
クラブラン酸(感染症治療)
DHEA
ジアゼパム(抗不安剤)
アレグラ(アレルギー薬)



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レスリングオブザーバーが、11月15日開催のUFC193メルボルン大会は、収容人員56,347名がおそらく満員札止めになるだろうと予想している。今のところ発表されているカードは次の通りで、けして貧弱ではないものの、5万人が集まるほど豪華だとも見えないが、オブザーバーがオーストラリアのスポーツ業界について詳しい情報筋に確認したところによると、このカードで現地では話題沸騰なのだという。スタジアム側は、設営次第では最大7万人まで収容できると鼻息荒く語っている。Etihad StadiumではWWEが2002年に56,032人で満員になったことがある。UFCのこれまでの観客動員記録は、2011年4月、カナダ・トロントで行われた「GSP vs ジェイク・シールズ」のPPV大会の55,724人である。

UFC 193: Lawler vs. Condit
Date: Nov. 14, 2015
Venue: Etihad Stadium
Location: Melbourne, Australia

 ロビー・ローラー vs. カルロス・コンジット【ウエルター級タイトル戦】
 マーク・ハント vs. アントニオ・シウバ
 マイケル・ビスピン vs. ロバート・ウィテカー
 ジェイク・マシューズ vs. アクバー・エレオラ
 カイル・ノーク vs. ピーター・ソボタ
 アンソニー・ペロシュ vs. ジャン・ビランテ
 ステファン・シュトルーフ vs. ジャレッド・ロショルト
 ダニエル・ケリー vs. ヒカルド・アブレイウ
 リチャード・ウォルシュ vs. スティーブ・ケネディ
 ブレンダン・オライリー vs. ウイリアム・マカリオ



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ベラトールが米フリースタイルレスリング、275パウンド級で国内3位にランキングされているティレル・フォーチュン選手(25)と契約したことを発表した。これでベラトールは、エド・ルース選手、アーロン・ピコ選手に続き、アマレス強豪3選手の青田買い行ったことになる。UFCでは通常、MMA戦績のない選手との契約は行っていない。ベラトールではこれらの選手を前座からじっくりと育てていく方針だ。3選手のベラトールデビューは、来年のリオ五輪後となる見通し。こういうのは2〜3年後にじわじわ効いてきそう。オブザーバーより。

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SEG時代にUFC創設にも関わったキャンベル・マクラレン氏が、新しいMMAプロモーション「Yaveo」を立ち上げた。ほとんどの選手がヒスパニックで、放送はスペイン語チャンネルNBC Universoで行われる。階級も125〜170パウンドの軽量級に特化、米国内のヒスパニックの格闘技ファンにアピールしてゆく。テレビ解説にはアルベルト・デル・リオを起用。元InvictaファイターのNicdali Rivera-Calanoc選手を女子部門のスター選手に仕立てていく計画だ。オブザーバーより。


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