本物のメインイベントだったUFN76「ホロハン vs. スモルカ」


「UFC Fight Night 76: Holohan vs. Smolka」大会をFight Passで観戦。地元ダブリン出身のパディ・ホロハンと、ハワイアンのルイス・スモルカの一戦は、もともと前座カードとして配されていたところ、この大会のセミファイナルが飛んだことでいきなりその空席に格上げされ、その後メインイベントが飛んだことにより2段階昇進でメインイベントに昇格したという経緯がある。両選手ともこれまで、メインイベントどころか、メインカードで試合をしたこともない、ノーランカーの選手。UFC Japanにたとえて言えば、ムサシとジョシュが欠場してメインとセミがキャンセルされ、中村K太郎の試合が急遽メインイベントになったようなものだったのだ。

それでも空席が目立つどころか、超満員にしか見えない会場で、地元ダブリンファンのあまりにも熱すぎる声援を背に受けて入場するホロハンは、本物のスーパースターに見えた。そして大歓声に背中を押されるがごとき激闘の末、スモルカの非情な攻撃に地元の英雄ホロハンが敗れ去ったとき、ついさっきまで会場中のファンの足踏みで画面が揺れていたほど大盛り上がりの会場が、一瞬にして死すら感じさせる静寂につつまれる・・・MMAの残酷さ、現実の厳しさが見る者に痛いほど突き刺さる。この気持ちを味わわせてくれるというのは、これが本物のビッグマッチのメインイベントだった証拠ではないだろうか。しかも、この試合はフライ級戦なのである。マイティマウスがどれほどマイティぶりを発揮しても、なかなか盛り上がってこないフライ級。僕が見たUFCのフライ級の試合の中では、これほどまでに熱く盛り上がった試合はかつてなかった。

ダナ・ホワイトは試合後、ダブリンは世界一のファイトシティだと語ったと報じられている。これはけしてリップサービスではないはずだ。

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ロンダ・ラウジーの母親のアン・マリア・デマルスが、ラウジーの長年のトレーナー、エドモンド・ターバディアンをこき下ろしている。

エドモンドは本当にひどいコーチだと思う。そのことをここにはっきり公言したい。

エドモンドにとってロンダは宝くじが当たったようなもの。ロンダはエドモンドと知り合う前からずっと勝ち続けていた。ロンダがエドモンドのジムを訪ねて、打撃を学びたいと頼んでいるのに、エドモンドは自分は女には教えないと言って断っていた。もちろんロンダのことだから、一歩も譲らず、実力で認めさせたのだけど。エドモンドのジムに行った時点で、ロンダはすでに世界有数のアスリートだったのに、エドモンドは何ヶ月も、ロンダに時間を割こうとしなかった。それでもロンダがあのジムに留まっているのは、言ってみれば赤い下着を着ているときにノーヒットノーランを達成したピッチャーが、たまたま同じ赤い下着を着ていた人を信じ込んでしまったようなもので、迷信にちかい。

このことをもうこれ以上黙ってはいられないとの旨はロンダに話してある。彼は悪い人間で、みなさんもあそこのジムには行かない方が良い。ロンダが広告塔として使われている以上、これ以上被害者が出ることは防ぎたい。何年も前からみんながささやいていたことだったのだけれど、エドモンドがロンダの門番みたいな立場になっていたから、誰もたてつこうという勇気がなかっただけ。

違法にならないなら、あんな男のことは車で轢いてやりたい。あの男はこの地球上で神がお創りになった、もっとも値打ちのない人間。



ロンダ、ターバディアンはこの件について沈黙を守っている。ソース1ソース2ソース3

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ONE FCに出場しているフランス人ファイター、アルナウド・ルポンが、9月27日に行われたOneのジャカルタ大会でKO負けした後、現地の公立病院でひどい目に遭ったという話。BloodyElbow

ストレッチャーで公立病院のERに運び込まれたのだけれど、なぜかそのまま廊下に放置された。僕の右側では、老女が歌を歌っていたけれど、悲しいことにおもらしをしていた。僕の左側では、片足を切断されたバイク事故の少女がいた。僕の1メートル先で、医師が彼女の足を文字通り切断していたんだ。

そこからどんどんおかしなことになっていった。プロモーション側が、ONEの付き添いのスタッフを「とくにできることもないだろうから」という理由で引き上げさせた。そのかわり、大会終了後にONEのドクターが行きますと言うことだった。

僕は試合でKOされて、バックステージでも失神したというのに、5時間待ってもCTスキャンもおこなわれなかった。とりあえず誰かが眉の切り傷を縫い、破傷風の注射だけを打っていった。

僕はちょっと眠った。早朝に目が覚めたのだけれど、ONEのドクターは来ていなかった。試合後9時間が経っていた。まだ脳の検査は行われていない。そして結局、ONEのドクターは現れなかった・・・

僕は今ちょっと迷っている。ONEとは独占契約を結んでいるが、安全な仕事場だとは思えないんだ。試合で骨折もしていたから、どうせしばらく休まないと行けない。その間に色々考えてみようと思う・・・



インドネシアでは政府の医療費予算不足により、市立病院に比べ公立病院の質が低くなっているのだそうだ。思わぬ国や地方で試合をする日本人ファイターもいるだろうから、こういう話はけして他人事ではないだろう。

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MEET THE MMA FIGHTER WHO RISKED TORTURE AND DEATH TO FLEE NORTH KOREA (Fightland)
北朝鮮から中朝国境の豆満江を越えて脱北、現在は韓国でMMAファイターになり、リアリティショー「Crying Fists」で人気が上がってきているというChoong Il Parkのストーリー。Fightland。


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高橋テツヤ

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