「UFC on FOX 17: Dos Anjos vs. Cerrone」レビュー


ネイト・ディアス def マイケル・ジョンソン

久しぶりのネイト・ディアスの試合を見ていたら、自分が潜在意識下で、いかにネイトのことを待ち望んでいたのかということに気がついた。もう目が覚めた。ああ、これは楽しすぎる。そして、ニックの試合も早く見たいなあと、つくづく思うのであった。普段はマクレガーだ、ロンダだと浮かれていても、やはりディアズ・ブラザーズのいないUFCは退屈すぎると言うことがよーくわかった。マクレガーをFワードでディスりまくっていたネイトの試合後インタビュー、WOWOWは平気で放送していたが、米FOXでは放送禁止のピー音が重ねられて、ほとんど聞き取れない状態だったらしい。放送禁止なんて関係ねえ。男ならディアズ・ブラザーズだ。


アリスター・オーフレイム def ジュニオール・ドスサントス

格上の選手をきっちりフィニッシュしたという点で、アリスターにとってはUFCキャリアの中でも最も意義深い勝利となったのかもしれない。アリスターはこの後、ベンソン・ヘンダーソンやアルジャメイン・スターリング同様、フリーエージェントとなって他団体からのオファーを待つことになる。もちろん、マッチングライトはUFCにある。UFCもヘビー級のトップコンテンダーがそんなにいるわけでは無いので、JDSを食って太ったアリスターを手放すことはなさそうに思う。もっとも、グレッグ・ジャクソン風味に染まってしまったアリスターは、過去のアリスターとはなんだかすっかり別人で、持ち前のデタラメな感じがドンドン薄れてきていて、本人は楽しんでやっているのだろうかと案じなくもない。とはいえ、思えばアリスターは、これまでにも何度も「イメチェン」をすることで生き延びてきた人だった。別人になることがこの人らしいやりかたなのかもしれない。


ハファエル・ドスアンジョス def ドナルド・セラーニ

カーボーイがこんな風に負けてしまうなんて無情にも程がある・・・これで「マクレガー vs. カーボーイ」の期待の決闘が吹っ飛んでしまった。さて、3月5日のブラジルでのPPV大会、まだメインイベントが発表されていない。マクレガー陣営の希望通りだと、このあたりに「RDA vs マクレガー」が来るのかも!?

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アメリカの格闘技アナウンサー、マウロ・レナロ氏(45)が来年よりWWEスマックダウン中継を担当することが明らかになった。ストライクフォース中継でレナロ氏の実況を耳にして、個人的にはダントツでMMAのベストアナウンサーだと思っている人だ。プロレスメタファのボキャブラリーが豊富で、テンション高めのちょっとクラシックな感じの実況が心地よく、ちょっとした試合展開も大事件のように聞かせてくれる。現在は米AXS-TVで一年遅れの新日本ワールドプロレスリングの英語版実況を担当しており、完璧な下調べを踏まえた実況、解説のジョシュ・バーネットとの息もぴったりで、こちらも史上最高のプロレス番組だとして大好評だ(レスリングオブザーバーによる)。最近になって、うつ病との壮絶な戦いがあったことを告白して話題にもなっていた。この辺の話は需要があれば紹介してもいいのだが、マウロ・レナロに興味がある人が日本に何人いるんだという話だよねえ。WWEでのポスト獲得は氏にとってはおそらくこれまでにないキャリアハイなのだと思う。おめでたい話である。

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【WSOF-GC】5年半振りの復帰、渡辺久江「実家に戻る前にもうひと汗かいて」

平成ファンには、なんだババアじゃないかと切り捨てる人もいるのだろうが、僕らロートルファンから見ると、やっぱり久江ちゃんには花があっていいよなあ・・・全盛期の残像がダブって見えてくるからね。35歳、体調に問題がないなら、いまどきの格闘技選手としてはまだまだやれるだろう。

かわいこちゃんファイターと言えば、最近わしが目尻を下げて注目しているのは、OneFCのアンジェラ・リーだ。なんとまだ19歳、このアイドル顔で、試合のたびに無慈悲な大殺りくを繰り返しているぞ。米MMA記者の中には、アジア版ジナ・カラーノと呼んでいる人もいる。こういうタレントは、UFCに取られる前に、RENAのライバルとして青田刈りしておくべきではないだろうか。




ごくついでに、ごくごく私的な趣味でお恥ずかしいのだが、ラウンドガールで最近のお気に入りの子がこの子、松本由香子嬢である。RISEでいつもビローンと長いおかしなコスチュームを着せられ、覇気もないままラウンドガールのお仕事をこなしておられる姿が麗しい。

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常●陽平に憧れる青木真也が引退後に目指す職業としてもあげているおしゃれで儲かる職業、ライター。UFCファイターのなかには、引退を待たずに、すでに文才を発揮し始めている選手も案外いる。ちょっと紹介してみよう。

まず、日本で五味隆典を秒殺したことでお馴染みのマイルス・ジューリーである。この人のブログはごくシンプルに内容が面白い。現役選手ならではの洞察に満ちており、やはり一人称の意見とでもいうべきか、記者が書くものとは一線を画している。こんなタイトル↓を見ただけでも、おいしそうな内容がうかがい知れるだろう。

・商品の広告塔になる前に注意すべきこと
・マネージャーって本当に必要?
・MMAファイターにかかる費用について
・海外で戦うと言うこと:減量、標高、敵意ある観客

このブログには、ジューリー本人の他にも、同じチームのBrad Archer氏というドクターも定期的に執筆している。このドクターの記事は次のようなもので、これもついつい読んでしまう。こういうヘルスケアブログは僕もちょっとやりたいんだよな。

・電子タバコとべーピングは安全なのか
・セックス向上サプリメントについて
・マリファナと運動能力

もう1人は、ジョシュ・サマンという選手だ。この選手は2010年頃から、BloodyElbowのファンポストに投稿するようになり、さらに2013年7月からはBEのオフィシャルライターになっている。最近では、ネバダ州が下したニック・ディアスへの処分について、UFCアンチドーピングのボス、ジェフ・ノビスキーに直撃インタビューを敢行。その場でついでに、ヴィトー・ベウフォートの陽性薬物検査結果漏洩事件についてのコメントもとっており、事実上この件についてのUFCの反応としては唯一の情報源となったことで話題を呼んだ。

執筆活動について問われたサマンは、「選手の中にはいろんなことを見聞きしても、自分の中だけで伏せておくか、せいぜい友達にちょろっと話して終わりにする人もいる。でも僕は、重要だと思われること、みんなが知りたいこと、変えないといけないことに、光を当てていきたいんだ。そういう情報を伏せておくことは、害が多いと思っているからね。ライティングには情熱を持っている。ファンや読者からの反応があればあるほど、やる気が出てくる」などと、書き仕事への意欲を語っている

このほかに、チャーリー・ブレネマン選手は自伝「Driven: My Unlikely Journey from Classroom to Cage」をライターを雇わず自ら執筆、かつて当ブログでも触れたショーン・オコネル選手は小説「Hellbound / Heavensent」を出版している






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