UFC198レビュー


UFC198クリチバ大会をニコニコなどで観戦。サッカースタジアムに観客動員45,000人。前日の公開計量には2万人が来たと言うからこれは記録的な盛り上がりだ。クリチバと言えばヴァンダレイ・シウバを思い出すけれど、ヴァンダレイは会場には来ていたのだろうか。UFCとは必ずしも良い別れ方をしていないとは思うが、地元だけにファンサービスで顔くらい出してもよいのでは、とも思われたが、この大会直前という不思議なタイミングでアメリカで交通事故にあっていたようだから、それも叶わなかったのだろうか。


クリス・サイボーグ def レスリー・スミス


ようやくUFCに登場したクリス・サイボーグが、期待通りの撲殺勝利。やはり女子でこういう勝ち方を出来る選手というのは他に類を見ない才能であることは確かだ。変な話、ちょっと早めの普通のフィニッシュで良かった、レスリー・スミスにもっと大惨事が起きなくて良かったという感想すら持つ。今回は地元での大会、しかもキャッチウエイト契約と言うことで、今回限りの特別出演っぽさも演出していたが、こういう勝ち方を見せつけられては、このまま勝ち逃げされるのはUFCとしても見過ごし難いところなのではないか。勝利者インタビューでサイボーグは、今後もキャッチウェイトならUFCで戦っても良いという趣旨の発言をしている。前日計量を139パウンドでクリアしたサイボーグの姿には、確かにこれ以上の減量は酷かも、という米MMA記者のツイートも散見されたことは確かだが・・・



「サイボーグはヴァンダレイそっくりだ。ヴァンダレイがカツラを被っているのかと思った。そしてゴリラのように歩き回っていた」としてサイボーグの物まねをする数年前のダナ・ホワイト。何度見てもこれはひどい。


スティペ・ミオシッチ def ファブリシオ・ヴェウドゥム

大会前からご自慢のアヒル顔を披露しまくっていたファブリシオ・ヴェウドゥム。何でもヴェウドゥムは今大会のために、アヒル顔のお面を自腹で4万5千枚作成し配布したのだという。そのため公開練習時には見渡す限りアヒル顔のお面を被ったファンが居並ぶという異様な光景も見られた。しかし前日計量、大会当日になって、会場がこのお面の持ち込みを禁止するという措置をとった。ヴェウドゥムは「馬鹿らしいことをする。私は大金を投じて、お客さんによろこんでもらうキャンペーンをやってるんだ」等と憤慨。入場時に歩きながら(入場曲も木村健吾風の不思議な曲)、そしてオクタゴンに上がってからも、意地になっているのではないかと思うほど過剰なまでにアヒル顔を繰り返した。

度重なる変顔に個人的にはやや食傷していたところ、ミオシッチの下がりながらのカウンター1発でヴェウドゥムはびっくりするほどあっさりと乱れ落ちた。会場内45,000人の重い沈黙。概ねブラジル人が勝ち続けたこの大会に苦い後味を残した。

こういう結果になった以上、変顔なんかしているからこんなことになったのだと言われても仕方ないだろう。ヒョードル、ハント、ベラスケスなどの強豪に不思議なくらい勝ち続けたヴェウドゥム、今回は伏兵ミオシッチに不思議な負けを喫してしまった。

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このほか、マット・ブラウンに何もさせないダミアン・マイアの盤石さに感服。体つきが明らかに緩んでいたヴィトー・ベウフォートの力ない敗戦は、やはり薬物を抜いた影響が出ているのではないのかと思わざるを得なかった。

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レスリングオブザーバー最新号より。

●6月4日のUFC199でデビューする計画が立てられていたCMパンク。結局、腰の手術により出場延期となった。腰の悪化は、MMAの練習のためというよりも、むしろプロレス時代からのダメージの蓄積が主な原因であるらしい。ジム関係者などの噂話レベルでは、パンクは真面目に練習をしていることは事実だが、ファイターとしてはあまり力がついていないのではないかとの見立てがもっぱらで、デビュー戦の相手、ミッキー・ゴールには勝ち目がないのではないかというのが下馬評らしい。パンクはもともとは2015年の夏のデビューを予定していて、Fox Sportsチャンネルではパンクのデビューに合わせて放送するリアリティ・ショーを制作すべく、パンクに密着していた時期もあったが、その件がその後どうなったのかは不明だという。UFCではパンクをファイターとしてというより、将来的にテレビパーソナリティとして起用することを検討しているようだとの噂もあるという。

●5月7日に開催されたインヴィクタのメインイベントでは、ベテランのバンタム級チャンピオン、トンヤ・エビンジャーが快勝でベルトを防衛した。エビンジャーはゲイであることをかねて表明している。試合後にバケツに嘔吐したエビンジャーは(試合後のゲロは最近のエビンジャーの恒例だ)、そのまま上機嫌で勝利者インタビューを受けたのだが、インタビュー担当の女子アナにキスをしたものだから、これが興味本位の大手メディアによって「ゲイの女子ファイターがゲロを吐いた後、女子アナにキス」などと大きく報じられる結果となってしまった。くだんの女子アナはこの件については笑い飛ばしている。エビンジャーも、「彼女とは古い友達。あんたら男どもみたいに、みんながか弱いわけじゃないんだよ。ちゃんとユーモアが分かっている人もいるものでね」などと、世間の騒ぎもどこ吹く風である。

エビンジャーはかつて、エリートXCでジナ・カラーノと戦った際に、「本当なら一発やりたいところだが、今回はノックアウトしてやる」と男臭い発言をしたことでお馴染みだ。また、フェリス・ヘリグにTwitterで、「あんた、可愛いな。あんた、レズだろ。目を閉じてイエスと言ってみな」などとセクハラ発言を楽しんでいたこともあった。レズもここまでいくと、どこか男塾っぽくなってくるものだ。なぜかUFCには縁がないエビンジャー、こうなったら頼まれてもUFCには行ってやらないと、生涯流浪のファイター宣言をしているところもしびれる。


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中国産牛肉・豚肉を食べただけでドーピング違反になるなんて…「筋肉増強剤で汚染」と米NFLが注意喚起(産経ニュース)



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