幻の一戦、「キンボ・スライス vs. 鈴川真一」の裏事情


●UFN89オタワ大会、「ローリー・マクドナルド vs. スティーブン・トンプソン」では、トンプソンの空手スタンスの前足をすくい取るように足関を狙うマクドナルドの動きを、解説のケニー・フロリアンが繰り返し「イマナリ・ロール」と表現。UFC解説者がとくに説明も加えずイマナリの名前を連呼しているのを見ていると、ちょうどWWEを見ていて、日本ですら普通に「脇固め」と呼ばれる技を、ガイジンアナウンサーが「フジワラ・アームバー」と連呼してくれるのにも似た感慨を抱くのであった。

マクドナルドはこれでUFCとの契約がいったん終了したはずだが、連敗で契約満了してしまったというのは、更新交渉には不利な材料になってしまいそうだ。本人は他団体のオファーも見てみたいとしているから、ベラトール行きの可能性がある程度は高まったと言えるのではないかと思う。まあでも、UFCが手放さないかな。


●EFN 50「エミリャーエンコ・ヒョードル vs. ファビオ・マルドナド」。ヒョードルの悲しい試合。どんなに攻め込まれてもレフリーが試合を止めることができない様子は、HEROS時代の桜庭を思い出す。ヒョードルはUFC入りが近い、などとも報じられているけれども、別にこの試合を見たから言うわけでは無いけれど、ヒョードルはもう、しんどい道は選ばないと思うな。ここ数試合の彼の選択を見ていれば、明らかなことだと思う。UFCと交渉している、と自ら明かすのは、Rizinへのブラフではないのかな。正直言ってRizinでも、もうそんなに見たい選手ではないですけどね。

この大会で興味深かったことは、1つには演出の豪華さだ。会場を覆い尽くさんばかりの巨大な蜘蛛女が天井から降りてくるなど、かなり不可解な成金趣味ではあるものの、有無を言わせぬものを感じたことは確かだ。それと、Fight Passの中継を担当していたロシアなまりの英語アナウンサーの、恐ろしいまでのシュート実況も気になった。いわく、「マルドナドは何故反撃しないのでしょうか!このオクタゴンでは何が起きているのでしょうか!」「マルドナドは疲れたのか、それともレジェンドを倒したくないのか」(試合終了後、判定結果が読まれる前に)「ヒョードルが負けたことは明らかですが、判定では勝つでしょう」(勝利宣告を受けたヒョードルに対して)「ヒョードルは誇りに思う理由は何もありません」

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レスリングオブザーバーが掲載したモハメド・アリ追悼記事の中からトピックスを紹介。

・天才ボクサーにして、プロモーションの神ともいわれるモハメド・アリは、実は知能指数(IQ)が78しかなかったという。IQの低さのため、アリは1964年にいったん、兵役を免除されている。その2年後にアリが徴兵されたのは、IQの徴兵要件が引き下げられたためである。もちろんアリは、徴兵を拒否し、ベトナム戦争には参加していない。

・「猪木 vs. アリ」の当初のアイデアは、猪木が大流血し、猪木の選手生命を案じてアリが攻撃の手を緩めたところに、猪木が延髄斬りを決めてピンフォール勝ちするということになっていたらしい。アメリカ人から見れば、アリの人としての優しさという新しい面が際立ち、日本人から見れば、大流血にも耐えて強敵に逆転勝ちした猪木、という評価を狙ったものだったという。いったんこのように決まっていたシナリオを覆したのはアリだったという。これは、オブザーバーにはそう書いてありましたよ、というご紹介である。当時の猪木はまだ延髄斬りは使っていなかった気もするが。

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レスリングオブザーバーが掲載したキンボ・スライス追悼記事の中からトピックスを紹介。

・キンボ・スライスがプロレスに出場するとの話を聞いたことは1度しかなかった。2011年2月5日、IGFでの鈴川真一戦がそれである。この話が流れたのは、キンボ側の鈴川に対する不信感のためであった。鈴川はマーク・コールマンとのワークト・マッチになるはずだった試合で、試合中に協力をしなくなり、二日酔いのコールマンにシュートを仕掛けたとされる。スライス陣営はこのことを知り、鈴川は信頼できない相手だと見なした。ある時点で、スライス陣営から私(デイブ・メルツァー)に連絡があり、第三者としてこの試合を精査してほしいと頼まれたこともあったほどだ。彼らは契約書で、鈴川がプロにあるまじき行為をしたり、シュートを仕掛けた場合には、団体が多額の賠償金を支払う旨の条項を付け加えようとした。スライス陣営は、ダブルクロス行為により鈴川をスターにしようという意図がIGFにあるのではないかと疑っていたのだ。IGFがこうした追加条項を蹴ったため、結局この試合は実現しなかった。IGFではスライスの欠場を負傷によるものと発表している。

IGFがこの追加条項を蹴った、というのは、すごくないですか?何故蹴る?

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ヴァンダレイ・シウバがインスタグラムでゾッとするエントリ

キンボ、安らかに。ランデルマン、キンボと、早すぎて怖いよ。この職業がどういう結果をひきおこすのかはまだよくわかっていない。でも先日参加した脳しんとうの研修で、専門家が教えてくれた15の症状のうち、自分には12の症状が出ているんだ。



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英語資料ですが、UFC-USADAのこれまでの薬物検査結果集計


こちら、世界アスリート長者100傑で、コナー・マクレガーが85位に入ったというニュースなんだけど、「コナーすごい!」というより、UFCってやっぱり給料安いんだなあという印象がありますね。全く個人的な感覚だけれど、たとえばコナーが20位くらい、他にもUFCファイターが5~6人くらいはベスト100に入っているくらいでちょうど座りが良くないですか?スポーツ界でのUFCの存在感に比べて、このランキングはかなり弱いように思いますね。

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http://mma-math.com/

上のページを開くと、

Fighter A can beat Fighter B
Prove It



と書いてある。ここでたとえば、Fighter Aの欄にShinya Aoki、Fighter BにJon Jonesを入力し、「青木真也はジョン・ジョーンズに勝てる」という文章を完成させ、「Prove it」(証明せよ)というボタンをクリックすると、次のような画面が現れる。

MMA_MATH.png

下から読んでいくと、ジョン・ジョーンズよりマット・ハミルは強い、ハミルよりクイントン・ジャクソンは強い、ジャクソンより桜庭は強い、桜庭より青木は強い、従ってジョーンズより青木は強い、というロジックを見つけてきてくれて証明してくれる、というお遊び。



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