UFC200 祭りの後で


UFC 200、みなさんはいかにご覧になっただろうか。

英語版PPV映像で見ると、番組冒頭の挨拶のところで、ジョー・ローガンが期せずして、「この大会は史上最大のビッグマッチだというだけでなく、史上最大のお祭りであります」と語っていた。

終わってみれば、「史上最大のお祭りだった」というのが、一番腑に落ちる感想だったような気がする。

「コーミエ vs アンデウソン」は難しくて、奇妙な試合だった。アンデウソンがこっぴどくやられるところなんて、誰も見たくなかったのだ。とはいえコーミエだって、こんなところで負けるわけにもいかない。それが必死さや貪欲さにつながったというよりは、お互いをぶっ壊さないという危ういバランスを、2人の千両役者が大過なく渡った、という風に見えてしまった。

「ベラスケス vs. ブラウン」には差がありすぎたし、「テイト vs. ヌネス」については、ヌネスのことを知らなさすぎた(ただ、今回の試合でヌネスのことをしっかり認識した。ロンダがいなくても、意外にも階級が回り始めているようだ)。「アルド vs. エドガー」は熱戦だったが、両者が評価を上げたスポーツらしい試合で、そこには負けの残酷さも、勝ちのカタルシスも希薄だった。

「マクレガー vs. アルド」「マクレガー vs. ネイト」「ホルム vs. ラウジー」のような、何か大きなものが一瞬にして奪い取られてしまう残酷さ、見ているだけで血圧が上がってしまって身体が持たないような緊張感、見終わった後の喪失感は、UFC200には見られなかったのだ。

プロレスラーであるブロック・レスナーの、生々しいまでの強さがもっともガチンコにヒリヒリ伝わってきたというのは皮肉なことだった。

UFC100は2009年7月の開催だった。そして今のペースで行くと、UFC300は2024年の終わり頃になるという。7〜8年に一度というレアなイベントなのだ。お祭りだったという認識で十分なのかもしれない。

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●ブロック・レスナー、大会後記者会見で

次が最後の質問だ。これが済んだらクアーズライトを飲みに行くんだ。おっと、バドライトだった。



●UFC初のLGBTチャンピオンとなったアマンダ・ヌネス、大会後記者会見で

ニーナ・アンザロフ(UFCの女子ファイター)は私の全て。愛している。



ちょうどUFCではラスベガスのLGBTQ団体と提携して”We Are All Fighters”キャンペーンを展開し始めた。ファイトウィークにはキャンペーン用のレインボーカラーのTシャツを着用していた選手もいた。

もっとも、ごく最近でもマイケル・ビスピンやドナルド・セラーニといったオールドスクールなトラッシュトーカーが、相手を挑発するときにホモフォビックな発言を繰り広げており、一部で強い批判もでている。他意があるとは思えないが、まあ、やはりいまどき、もう少し敏感になるべきだろう。

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イスラム教徒の関取・大砂嵐。断食しているのに、なぜ強い? その思いに迫る(BuzzFeed Japan)

やはりイスラム教徒のUFCファイター、ベラル・ムハマドも、UFN90でのアラン・ジョウバン戦に向けて、6月のラマダン中に昼間断食しながらトレーニングを積んでいたのだそうだ(MMA Fighting)。大砂嵐同様に、昼間はどんなに練習をしても一切の飲み食いはせず、夜にしっかり水分とカロリーを取るらしい。とはいえ、ハビブ・ヌルマゴメドフのように、6月はラマダンだから7月は試合はしないと宣言している選手もいるので、イスラム教徒がみんな同じようなスタンスであるわけでもないらしい。


角田信朗 ボディビル国内デビュー戦で優勝!(日刊スポーツ)


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高橋テツヤ

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