全日本プロレス11.27両国大会レビュー


全日本プロレス11.27両国大会、GAORAで生中継されていたものを録画しておいてチビチビ見た。全日本を見るのは、たぶんもう、3、4年ぶりくらいなんじゃないかと思う。今の三冠王者は健介オフィス出身の宮原健斗である。知らなかった。この人がメインイベントで、なにやらボマイエ的な、今風の飛びヒザ蹴り系の技で諏訪魔に勝っていた。健介オフィスの人材も、健介オフィスのおかげなのかどうなのか、宮原、北宮、中島と、今や立派に主翼を担っているものだ。

昔の全日本(昔といっても、いろいろあるけど)から、メンツ的には全然代わってしまっているけれど、なんだかそこかしこに、やはり全日本的な面影が感じられたのが良かった。新日本のオルタナティブがちゃんと存在しているということに、豊かさを感じる。最後は敵に花を持たせたとは言え、ゆっくりと体格差を見せつけるような諏訪魔の戦い方は、いやがおうにもジャンボを思い出す。そして2人併せて121歳という渕・大仁田組には参った。もはや全日本の面影を越えて、この人達はアメリカ修業時代はこんなふうに暴れていたんだろうなあと、ちゃんと思わせてくれるのだ。佐藤光留のやられっぷりも邪魔にならず気持ちがいい。

脳腫瘍からの復帰宣言をしてみせたジョー・ドーリング、ますますヨレヨレな姿で小さな声で「ミナサマ、アリガトゴザマス」とひたすら挨拶を繰り返しているドリー、なぜか国歌斉唱をするあべ静江、年末の世界最強タッグの告知VTRとそのBGMなど、いやあ、ゴチャゴチャしていておもしろい。なんだか、久しぶりに馬場さんのビデオでも引っ張り出してみるか、という気分にさせられたのであった。それと、スポンサー企業の社長さんの挨拶が意外に良かった。見知らぬ張り切りおじさんが出てきて、カラ元気のような挨拶を始めたので、ちょっとウンザリしてみていたのだが、挨拶の途中でちゃんとブーイングをもらい、挨拶の最後には大歓声をもらっていたから、なんとも巧みなサイコロジーで観客を手玉に取っているのだ。今後よりいっそうの活躍を期待したくなるところである。

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【プロレス大賞】ベストバウト オカダは戸惑い「胸を張ってベストバウトと言える試合では…」(東スポWeb )

この試合はたまたま見たし、記憶もしているけど、両者がそれぞれの持ち技をパラパラと出しあっただけ、みたいな、お互いの遠慮すら感じられた試合だった印象がある。これを年間ベストバウトだとする感覚には、僕はちょっと共感することが難しい。投票した記者には、なにがそんなによかったのか、じっくり聞いてみたいくらいだ。平成の記者は、その遠慮のようなものが良かった、などと言い出すのかもしれぬ。あるいは政治的な意図? オカダ・丸藤を選ぶなら、どうみても2戦目の方がスイングしていたと思うのだけれど。

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MMAの減量問題を取り上げた米ESPNの「クローズアップ現代」風の番組がリンク先に。減量に苦しむサイボーグが風呂の中で泣いているシーンが印象に残る。僕はUFCのサイボーグの扱いは基本的にはひどいと思っているのだけれど、確かにサイボーグにも、どこまでがブラフで、どこまでがわがままで、どこまでが交渉術なのかがよくわからないような面はあって、哀しい行き違いが頻発しているような印象を受ける。言葉の問題もあるんだろうから、マネージャーがちゃんと仕切ればいいのに、と思うのだが、そういえばマネージャーはティト・オーティスなのであった。ただサイボーグはUFCに2回出場し、ちゃんと視聴率を持っていることが明らかになっている。これからはきっと光が当たることもあるだろう。

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ミッキー・ゴール戦の最中になにやらトラッシュトークの応戦をしていたようにセージ・ノースカット。その姿はまるで棚橋がシュートを仕掛けているかのような、違和感満載の、あってはならない光景であった。セージがいったい何を言っていたのかをゴールが明かしている

今回僕は彼を舌戦に巻き込んでやろうと思っていた。キャラを逸脱させて、下らないことの1つも言わせてやろうと思っていたんだ。でも彼は一貫して、挑発に乗ってこなかった。本当にいい人なんだろうなあと思ったよ。ところが試合中に出たんだよ!おかげで僕が試合を有利に運べたんだけどね。

彼は僕のガードから脱出して立ち上がると、寝ている僕を見下ろしながら「立てよ!」と言っていた。だから僕は、「お前が来いや。オレより柔術がうまいんだろ?」と言ってやった。それから僕は立ち上がって、「は?おまえ、疲れてる?」と言ってやった。そしたらヤツは、「オレは疲れたことがないんだ!」と言ったんだ。いやいや、尖ったセージも悪くなかったよ。



なお、セージとヴァンザント出場のややRIZIN風味もあった”テレビ格闘技”大会UFCファイトナイト・サクラメント、視聴率の速報値はかなり結果良好の模様。他方で内容充実ながら顔ぶれが地味だったUFC 206のPPVの売上はオブザーバーによると推定15万件、2016年の最低値を記録したというから、これが現実だというというところであろう。

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オブザーバー最新号によると、ブッカーTが2019年のヒューストン市市長選挙に出馬する意向を明らかにした。これまでアメリカでプロレスラーが首長になった例としては、おなじみジェシー・ベンチュラがミネソタ州ブルックリンパーク氏の市長を務めた後、ミネソタ州知事に就任したことがある。またジェリー・ローラーはメンフィス市長選挙に2度出馬、特に1度目は得票率17%で候補者15人中3位となったが、当選には至らなかった。首長ではないが最近、ライノがミシガン州上院議員選挙に立候補したものの落選している。アメリカでもこれくらいしか先例が出ないことを思えば、馳先生のすごさがよくわかる。

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高橋奈七永 ミャンマーのラウェイ大会で王者にKO勝利(東スポ)
これ、すごいことなのだろうけれど、ガチ・・・なんだよね?今、なぜラウェイ?

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NHKスペシャルのボブ・ディラン特集を見たけど、いやあ、ひどい番組だった・・・アメリカに何回も出張して、でも本人に取材できるわけもなく、ほとんど”ボブ・ディラン資料館”に行っただけという・・・ディランは原案を再構成して歌詞を仕上げていた!なんて大発見のように言っていたけど、文章の並び替えくらいワシでもやるわ。オダギリジョー出演も必然性も効果もなにもなし。製作者は受信料を使ってあてもなく出張するのは本当に辞めてどうか。NHKスペシャルって、もっと気持ちよくだましてくれる番組だと思っていたのだけれど、今回はもう、純粋に低脳・・・(個人の意見です)


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