RIZIN 12.29レビュー


那須川天心 def. ニキータ・サプン

自分からグラウンドに行く戦い方、我慢しすぎのアームバー、そして2日後の大晦日にも戦わせろというアピール。周囲のジジイの課す無理難題を軽々と越えていくだけでなく、ハートをきゅんとさせてくれる無謀な若者。リスクという言葉とは無縁の明るすぎる未来。こういう人のいうことは出来るだけ叶えてあげる方が世界は明るくなるようには思うけれど、まあまあ、あまり消費しすぎないで大事にしてあげて欲しいと切に祈る。

中井りん def. 村田夏南子

中井りんが村田に何もさせず、ものの見事な完封勝ち。泣かされてリングを去る村田。余裕でバク転を披露し、パンクラス・ケージでの村田とのリマッチをアピールした中井。ずっと前だけを向いて全力疾走してきた村田が、世間の厳しさに足をすくわれたような試合。負けは負け、今日の村田は0点だったけど、トップアスリートなんだから、今後同じやり方でやられることはけしてないでしょうと、あの泣き顔を見ているとそう晴れ晴れと思えるのだから、やっぱり未来は明るい。


バルト def. 髙阪剛

バルトが塗り壁のようにTKに迫り、そのまま押し倒し、全試合時間TKの上に乗り続けたという試合。さしものTKもいかんともできず。不運で不幸で貧乏で、なんのために生きているのかさっぱり分からない僕だけど、バルトに上に乗られていないだけ、TKよりはマシな人生だと思ったくらいである。試合はもちろん極めて退屈。判定勝ちを収めたバルトに観客から大ブーイングが起きると、マイクをもったバルトは何と、「気に入らないならあんたらが戦え」と、半笑いでとんでもないヒールターン宣言!傍らではフラストレーションのたまるTKがコーナーポストにパンチをしていたのもすばらしい。これまではこちらとしても、どういうつもりでバルトを見ればいいのか、よくわからなかったが、今後はバルトの泣きっ面を見たいという楽しみが増えた画期的な凡戦となったのである。


ミルコ・クロコップ def. キング・モー

1ラウンド目、モーのやることなすことが功を奏していて、防戦一方のミルコが大いに削られていたように見え、実力差は明白に思えたけれど、第2ラウンドに突然のミルコの逆転のKO勝ち。はて、何が効きましたかね。たぶんボディへのパンチだと思うけど、角度によってはヒットしていなかったようにも見えつつ、いやいや、前段のミドルキックが効いていたのだろうとも考えられつつ、まあまあ細かいことを置いておけば、華やかな幕切れでありました。なんだかピーター・アーツの晩年的な粘り腰を感じさせるミルコ、この調子だとバルト戦でも何かやってくれそうな期待が持てるように思った次第。


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