チャンピオンになってもフリーランスの悲哀


UFCチャンピオンたちが語る、下請悲哀の実態。僕も同じインディペンデント・コントラクターの端くれとして、気持ちは痛いほど分かる。サラリーをもらっている人も読めば内容は理解できた気がするとは思うけど、その理解は実態の100分の1くらいの痛みに過ぎないことはよく認識すべきでありましょう。

初代UFC女子ストロー級王者、カーラ・エスパルザ、TUF優勝の獲得商品、ハーレー・ダビッドソンを納税資金に充てるために売却するという記事の中で。

こんなこと(バイクの売却)が公になってしまって、みっともない限りだ。生活が上手くいっていないなんてことを自分から広言したい人なんていないでしょう。すごく恥ずかしい。

親切な人がたくさんいて、中にはお金をくれるという人もいたのだけれど、別に毎食ラーメンしか食べられなくてお腹がぺこぺことか、そういうわけでもないので、受け取るわけにはいきません。

今は他人の情けで生きている気がする。私に試合をさせるのも、10か月ばかり干しておくのも、すべてはUFC次第。これはすごく怖いことだし、こんなふうに感じながら生きていくのは好きではない。ストレスが強すぎて、こんなことを続ける値打ちがあるのだろうかと思ってしまう。どうすればちゃんと食事ができるのかを考えて途方に暮れる日もあった。大好きな試合はできない、生活費は払えないで、うつ状態になって泣いて過ごす日もあった。



エスパルザの前回の試合は2016年4月のUFC 197(ジュリアナ・リマに勝利)。今でもストロー級3位で、とくに負傷もしていないというのに次戦がなかなか決まらず、ようやく2月19日のUFNで10か月ぶりの試合に出場することとなっている。

次に現UFCヘビー級王者スティペ・ミオシッチ、UFC 203でアリスター・オーフレイムを返り討ちにした初防衛戦で、試合後のコミッション発表でアリスターよりファイトマネーが少なかったことが明らかになったことについて

ひどい話だ。フェアではない。改めてもらわなければならない。ないがしろにされたような気分だ。私は契約を見直そうと交渉を試みているが、UFCは見直してくれない。どうやら彼らは私の寛大さを弱さだと思っているようだ。

彼らは可能な範囲でこれが最高の金額だと言ったんだ。ところがそうではなかった。彼らはああだこうだと言い訳ばかりを連ねていた。契約にサインしたのはキミじゃないかとかね。

私の地元で私を使ってカネを稼いでおいて、タイトルを取ったこともない挑戦者のほうにたくさんのカネを払う。私は冷や水をかけられた気分だ。

契約再交渉をしているが、現時点では話がグチャグチャになって放置されている。私は何も、何百万ドルもよこせと言っているのではないんだ。ベルトを獲得して、地元に凱旋した選手に、きちんとした報酬を支払ってほしいと言っているだけなんだよ。




「寛大さを弱さだと思っているようだ」これ、わかるわ〜。イタイよね〜。こんなことではスティペは当面試合をしないかもしれないですね。チャンピオンであるいま、強気の交渉をしないで、いつするんだ、という話で。それにしても、無名のペーペーの選手ならともかく、チャンピオンクラスからこんなコメントが出てくるというのは、何とも切ない現実である。



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高橋テツヤ

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