この歳になって、まだ闘魂を燃やしていたら、みっともないだろう【アスクレン引退】



11月24日に予定されている青木真也戦を最後に引退を表明しているOne Championshipウェルター級チャンピオンのベン・アスクレン(33)。9年にわたるプロキャリアで、戦績は17勝0敗。2013年にビヨン・レブニー時代のベラトールをウェルター級チャンピオンのまま離脱。UFC入りが濃厚と思われていたが、デイナ・ホワイトに「まずWSOFにでも行って経験を積め。話はその後だ」などとひじ鉄を食らうと、ヘソを曲げてさっさとOneと契約をしてしまい、そのまま今日に至っている。MMA Hourに出演し、引退の決心について語っている。

第1の理由は、辞め時に辞める人が誰もいないからだ。どのスポーツをとっても、全盛期に辞めていく選手はとても少ない。ゴルフのタイガー・ウッズの転落ぶりをみてみろ。それでも、ゴルフで身体にダメージを受けるということはない。でも、オレも大好きなモハメド・アリのような人を見れば、全盛期を過ぎてダメージを受け続けると、はっきりしたことは誰にも言えないけれども、やはりそのことが、晩年の彼の問題の多くに関係があるんじゃないかと想像せざるを得ない。

第2の理由は、スポーツというものは、とても自分勝手なものなんだよ。オレは若い頃、アスリートの伝記を読んで、いつもこう思っていた。30歳になったら引退して、世の中にお返しをしよう。コーチをしたり、子育てをしたり、いろんなことができる。これまでは、試合前には自分の準備ばかりしていて、他人をコーチもしなかったし、子どもにもあまり関われなかった。

MMAでは、PEDをやる人なんかもいて、いつまで現役を続けるべきなのかがわかりにくい。ただ、オレは男性アスリートのピークは26歳から30歳くらいだと思っている。オレ自身、28歳の時と同じ肉体ではないし、ピークは過ぎている。今でも世界トップレベルで戦えるとは思うが、それでも少しずつ、少しずつ、坂道を下っていく。2年前にONEとの契約を更新したとき、オレははっきり「2017年末で引退する」と言っておいたんだ。30歳で引退すると言っていたのに、33歳になった。もうこれまでだ。

若い選手は、「自分がどれだけ強いのか、目にモノ言わせてやる」と闘魂を燃やしている。でもオレも歳をとった。この歳になって、まだそんな闘魂を燃やしていたら、みっともないことだと思うんだ。できることはやった、それなりの実績も積んだ、後は若い世代に譲ろう、となるべきなんだ。

復帰をするなら、その条件は1つしかない。世界ナンバーワンの座を賭けて戦うときだけだ。ナンバー2でも、ナンバー3でも、ナンバー4でもない。ナンバー1の座だ。それと、そのナンバー1の座にいるのがタイロン・ウッドリーなら、オレは戦わない。友だちだからね。だから、ナンバーワンの座を賭けた試合で、対戦相手がタイロン・ウッドリーでなければ、オレは復帰して自分がナンバー1であることを証明してやる。それ以外で復帰することはない。自分がナンバー2やナンバー3であることを証明する必要など、ないからだ。

とはいえ、オレが復帰することはおそらくないだろう。オレはそういう所はきっちりしていて、たいていは有言実行なんだ。純粋な楽しみや運動のために、グラップリングやレスリングの試合などに出ることはあるかもしれない。必ずしも自分が世界トップでなくてもよいような試合で、あくまで恋しさを紛らわせるためにね。



アスクレンは、引退後は米国ウィスコンシン州にある自身のアカデミーで後進指導に当たるほか、Oneのマッチメーカーの仕事もしてみたいと語っている。


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