UFCファイトナイト・ジャパン2017レビュー


近藤朱里 def ジョン・チャンミ

私的ファイトオブザナイト。KRUSHやパンクラスので試合と同様に、プレッシャーで相手を押しつぶす朱里。カウンターも食らってはいるのだが、そんなことはお構いなしだ。顔が腫れて、内藤哲也風になってしまっても、まるで頑丈なブルドーザーのように、ゆっくりと確実に相手を制圧していく。これまでは正直、体力任せの地味な試合をする人だなあと思っていたのだけれど、UFCの大舞台に上がっても、やはりこれまでと同じ事をやりきって、しかも勝ってしまうというのは、何という地力の強さなのだろうかと、これはこれでジワジワと感動である。

まだ20歳、UFC契約配下で一番若いというジョン・チャンミもすばらしかった。ニックネームのオットギというのは、韓国のこのような(↓)おもちゃのことで、パンチバッグのように、いくら殴っても立ち上がってくるものらしい。ふくれっ面は往年の坂井真紀風。殴り合いが激化すると笑うところは武尊風。そしてラウンドインターバルには火を吹くような雄叫び。突っ込みどころ満載の、実に興味深い人材である。








グーカン・サキ def. ルイス・エンリケ・ダ・シウバ

サキの場合、これだけ長くキックボクシングをやってきた人だから、もうすっかり形ができあがっていて、新しい競技に対応できるはずなどないと個人的には予想していた。ところがルイス・エンリケ・ダ・シウバ氏がどういうわけかスタンド戦を決め込んでくれたおかげで、サキも馬脚を現すことなく、実に強い姿を見せてくれた。ただ、やはりキックに身体が慣れすぎているのか、3分を過ぎると明らかに疲労の色が濃く、動きが鈍るサキ。逆点勝ちを狙って攻め込んでくるシウバ、もうダメかと思った刹那、サキが再逆転の左フック! ホンマかいなと疑う程のわかりやすさでサキがKO勝ちを収めたのであった。

K-1時代のサキは、ヘビー級の若手有望株で、とにかく手数が多くて、外連味なく一生懸命戦う人、でもそれだけの人、という印象があった。しかし時は流れる。今回のサキには、ジェロム・レバンナ的なオラオラ感、親分感が漂っていた。映画のようなフィニッシュがとても似合う、オールドスクールなスターの風格をまとっていたのである。どうやらこの人はファイトビジネスを分かってる。意外に信用して良いのかもしれない。


●白星は何よりの石原ではあったが、3度も金的を食らったのでは今夜はビッチもがっかりだろう。ただスコアは 28-27、28-27、29-27だったから、金的の減点がなければドローになってしまうところだった。

●RIZINでは五味対サップ希望。

●時折中継画面に映し出される客席の日本人(らしき)ファンが、おしなべて日系人っぽく見えるのはなぜなのだろうか・・・


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