ハンパでない数字は取れたのか【魔王】


昨日の地上波版に続き、DREAM.5 PPVバージョンを見ました。

●秋山の画面上での扱い、地上波ではまだニュートラルな感じでしたが、PPVオープニングではすっかり茶化されていました。一方、「秋山・柴田戦」PPV版の煽り映像は、絵は基本的に地上波で流れたものと同じだったと思いますが、なんとナレーションがありませんでした。ナレーションがないので、BGMだったはずの秋山の歌が前面に押し出され、会場内に朗々と響き渡っていました。漏れ聞こえてくる会場の背景音は、少数ながら熱狂的にも聞こえる秋山コールが局地的に起こった以外は、静まりかえって、秋山の不思議な世界に口あんぐりのまま浸っているようでした。

秋山が、「私はマイケルジャクソン」「数字は半端でない」などと不可解きわまりないコメントを意図不明の表情で語り、居心地の悪さがピークに達した刹那に画面が切り替わり柴田が「その口を黙らせてやる」と短く吐き捨てると、会場は大爆発。テレビの前の僕も大喜び。全員が文字通り「煽られ」ました。

地上波ではカットだった柴田の入場シーン。入場ゲートに登場した柴田、やったあ!殺人者の目!。プロレスラーだから表情くらいは作れると思うけど、それにしても一線を越えたように見える、煽り映像をうまく引き取ったダーク柴田が登場、ゆらりと花道に立ったあと、おもむろに走り出すとまたもや会場大爆発。

一方の秋山入場シーンの不思議については昨日書きましたが、もう一度見てみると、どうも彼氏、ずっと笑ってるんですね。吹き出しそうになるのをこらえているようにすら見える。ブーイングを浴びてニヤニヤするというのは、ある意味、ヒールとしては大変正しい姿勢なのであって、ブッチャーだってシンだって、昔から罵声を浴び血を見てはニヤリと笑うわけですが、そういう正しい理解をファンと秋山が共有しているとはどうしても思えず、それなら一体何がおかしいのだろうかと想像しても、想像を絶するばかり。

ある意味柴田にこれだけテーマを与えてくれ、期待感を高めてくれた秋山に感謝。この楽しみはアメリカ人には分かるまい。いっときますが、試合内容とか技術面がしょっぱいことくらい、言われなくても分かってますからね。柴田応援団は最初からそんなところを見てるわけじゃあありません。

柴田は桜庭道場ラフター7で練習しているようです(カクトウログさん)。

秋山 次は田村(潔司)さんと闘いたいですね。さんざん文句を言ってくれているみたいなんで。
──9月にミドル級王者が誕生しますが、タイトルに挑戦したいという気持ちは?
秋山 闘える立場なら闘いたいですけど、それは厚かましいかなと。だから、今の選択肢にはないです。次は田村さんですね。
(出所)Dream公式


秋山は自身を、もはやバリバリの選手としてではなく、タレントと認識しているようだけど、その認識の背景も、もう一つよく分からない(笑)。ちょっと勘違いがあるような気がする。選手として証明し続けないと、韓国人気もボブ・サップ・ブーム程度のことに終わるのではないかと思う。

●宇野は入場花道で泣いていましたね。それと、宇野ってニルヴァーナのダンスバージョンをテーマ曲に使ってたんですね。あれ、格好いい曲だなあ。僕が今回初めて気がついただけで、ほんとはJUPITERをリミックスしたことに注目すべきなんだろうけど。

●所に敗退した山崎を見ていて、昨日から、誰かに似てるな・・・と思っていたんだけど、今日気がついてしまいました。フジメグだ。ああ、こんなこと、連想したくなかった。今後フジメグを見ると山崎を思い出すのだとしたらツライ。

●逆輸入ファイター弘中は、しょっぱい試合でスミマセンみたいな仕草を盛んにしていたけど、個人的には、今回特に不本意でつまらない試合をしてしまった、というより、この人ってもともと、こういう選手なんじゃないのかなあと感じました。僕の技術面の観察はアヤシイものだけれど、あの引きながら打つようなゴチャゴチャした打撃とか、コーナーやロープ際に持ち込んでゴリゴリやるっていうのは、UFCらしいスタイルじゃないんですかね。相手が相手なら、同じことをしても光ったと思う。会場が「この人たち、どなた様ですか」という静まりかえった雰囲気にはなっていたけど、人材難のウエルター級の選手だし、マッハとやっても簡単には負けそうにない感じもしたし、淡々とひどいことをやってればいいんじゃないでしょうか。でも、相手にタンコブを作った最初の一発はヒジじゃなかったかな。

弘中 率直な感想から言いますと、日本のお客さんはシビアだなと(苦笑)。内容的には完封して、完全にコントロールもできたので、個人的には満足しています。もうちょっとお客さんにもアピールできればよかったんですけどね。バスターとかはアメリカでは盛り上がるんですけどね……。ヤジも聞こえたんですけど、そこで打ち合って負けるのが一番ダメなことなんで、はい。
(出所)Dream公式



●表彰式で、エディも宇野もハンセンも、短い言葉でしっかりと挨拶していたのに、どうして川尻と青木は泣くんでしょうかね。「負けて泣く」。そのまんまだよなあ。つまんないなあ。

むかし、渡邊久江が辻結花に負けた直後のインタビューで、落ち込んだ様子の久江ちゃんがドレッシングルームでマイクを向けられたところ、パッと笑顔を作って、「しめっぽくなると行けないから」といって手近の花一輪を手にとって髪に挿し、しっかりと敗者の弁を語っていました。きっと家に帰って泣いたんだと思うし、何日かは引きこもったりしても不思議はないと見えたけど、それを見せない凛とした姿に僕は胸が詰まったし、この人は必ず、弱点を克服して戻ってくると期待できました。他方でリング上でおいおい泣く大男。何を期待すればいいのかな?ちょっとは考えてみてほしいよなあ。

──決勝の相手が変更になったことには?
青木 ハンセン選手とアルバレス選手の消耗具合をお互い見ても、僕も宇野戦で消耗してるし、彼らも消耗して、フェアっちゃフェアなんですよね。難しいですよね、大人は。
(出所)Dream公式


なんなんでしょうね、この「フェアっちゃフェアなんですよね」「難しいですよね、大人は」っていう言い草は。

よくわからないけど、状況のせいにしたって、なにも始まらないと思いますよ。今回のマッチメークは抽選だし、トーナメントルールはもれなくデザインされていたし、舞台を整える人がこれ以上出来ることはない。結果論としては同情の余地はあると思うけど、それはそれだけのこと、誰のせいでもないです。さいころを振れば何かの目は出るんです。気に入ろうがいるまいが。そんなことは「大人の事情」じゃないですね。


●TBSの初田というアナウンサーはどうも好きになれないんだけど、たぶん駒田とかいう人は、なかなかMMAラブがありますね。秋山入場時には、「このブーイングの中、やれんのか!いや、やれるんです!」とTBSらしからぬ実況。他方のスカパー!ではTBSを小馬鹿にするようなCMを流し始めたし、こういうのを見ていると、なんだか制作チーム同士が仲良くやり始めたような気がしますね。ただ駒田さん(と思われる人)、藤岡弘をみてうっかり藤岡琢也と言ってしまいましたね。

●アリスターのことを、単に、呼べば出てくる便利なKYガイジン、と思っていないだろうか。アリスターはなんと、ストライクフォースの現ヘビー級王者であることをご存じか。戦績を見ると、何となく年に一回くらい、たしかにストライクフォースで防衛戦をやっているようだ。それにしても、中継で彼のことをチャンピオン扱いしているのを聞いたことがない。「スタミナレベル1」とか言ってるだけだ。だいたいストライクフォースは戦極の友達の筈で、DREAMの友達のエリートとは原則的に彼の地では敵対関係にあるはずだ。PRIDEの常連だったからDREAMに居ても違和感はないが、そういう、わりに有り難い人なのだというお話である。

●まあ、次回は地上波版だけでいいわ。

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秋山が最高視聴率をゲット! 田村戦&無差別挑戦も!? DREAM一夜明け会見!! (Kamipro)

平均10.0%、秋山の時がピークで13.7。
秋山の視聴率獲得宣言に関し、笹原氏は「見事な有言実行ぶり」と絶賛していたようだけど、秋山の魔の予告は「倍は行く」「ハンパじゃない数字を取る」だったわけだから、言葉尻を捉えれば、ちょいと期待はずれであった。それでも、最高視聴率を取ったというのは、まあ、欠かせない人だと言うことだ。

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