プロレスはスティフでなくてはならないけれど、危険である必要はないんだよ【クリス・ジェリコ】


レスリングオブザーバー7月30日号に、最近のプロレスの危険なムーブについて、クリス・ジェリコのコメントが掲載されていた。抄訳。

若い選手がオーバーしようとできるムーブを無理矢理全部やろうとし、それを見たベテランがもっと落ち着いてリスクの少ない試合をやりなさいとアドバイスし、若い選手がそれを聞き入れない。その20年後にその選手が今度は同じことを若い選手に言う、というサイクルが繰り返されている。ショーン・ウォルトマンはかつて、若い選手が聞き入れてくれないことは分かっていても、やはりアドバイスはし続けないといけない、それがベテランの役回りだと思うからだ、と語っていた。

私も実際、ウィル・オスプレイにこの話をしたんだ。オスプレイは今、ネクスト・ダイナマイト・キッドなどとはやされている。私は彼に、キミはダイナマイト・キッドのようになりたいのか、危険なムーブはやめなさい、私のように47歳になっても仕事を続けたくはないのかと言い聞かせた。

私も若い頃に、ニック・ボックウィンクルに全く同じ説教をされたことがある。当時の私も、クレイジーなバンプを取っていた。ウィニペグでのテレビ録画大会の解説者として私の試合を見ていたニックは、「キミはやり過ぎだぞ」と言ってきたんだ。なのに当時の私は、「なんたる腰抜けなんだ。私のように動けないジジイの嫉妬だろう」と思っていたんだよ。若い選手はそんなふうに思うものなんだ。ニック・ボックウィンクルが言ってくれているというのにだよ! そして、歳をとれば取るほど、ニックの言っていたことは正しいと分かってくるんだ。

(ドミニオンでの内藤哲也戦について)体中に切り傷はできたし、腰も痛かったんだけど、いい試合をやった満足感はあった。危険なことは何もしていない。でも、翌朝起きたら、身体が痛かった。それがプロレスなんだよ。スティフでなくてはならないし、ストロングスタイルでなければならないけれど、危険である必要はないんだ。ハイリスク・ムーブで自分の将来を危険にさらしてはいけない。今の新日本の選手にもそのことを言いたい。私たちは、頭から落としても大丈夫なアクションフィギュアではないんだ。彼らも私のような選手と戦えば、どういうことなのか、学んでくれるんじゃないかな。いいか、危険なバンプをしたからって、別に金持ちになれるわけではないんだよ。客席を埋めて、カネを稼ぐのがこの商売の目的だろう?

(もう2度と受けたくない技について)ケビン・オーエンズのエプロンへのパワーボムと、オメガの片翼の天使だね。プロレスというのは、あんなふうに痛いものであってはいけないからだ。



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上西小百合タレント転身、13キロ減量し女優修行(日刊スポーツ)

上西先生は大晦日にRIZINに出るはずなのに、並行して女優もやれるなんて、さすがですよね。なにせマクレガーのボクシングを「ビジネスファイト」「サーカス」だと評され、亀田と青木から格闘技の神髄を吸収しているはずの先生のこと、自分で引いた伏線を大舞台でどんなふうに回収なさるのか、本当に楽しみでなりません。


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プロフィール

高橋テツヤ

格闘技とプロレス、海外とニッポン、スポーツとエンターテインメント、勝者と敗者の際を究めて極めたい、プロレス・格闘技を愛するライター・翻訳者。

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