ミッキー・ローク「ザ・レスラー」好評!


プロレス記者によるミッキー・ローク主演作「The Wrestler」レビューを抄訳。かなり良さげ。

映画を見る前に一つ心配していたのは、プロレスの世界の描写に当たって、プロレスは「リアル」だと装おうとしているのか、それとも「ワーク」はワークとして描くのか、という点だった。「リアル」を強調したこれまでのプロレス映画 No Holds Barred や Ready to Rumble とは違い、この映画はロッカールームでレスラーたちが「ヒート」「カムバック」「take it home」といった言葉で議論しているシーンを描いている。(逆説的だが)この描き方こそ、これまでのどの映画よりも、レスリングをリアルに見せている。プロレスのサイコロジーには引き込まれるし、痛みはとてもリアルに描写されている。

ロークの活き活きとしたキャラクター作りは、テリー・ファンクとミック・フォーリーとジェイク・ロバーツを少しづつ感じさせる

MEMBERS-ONLY: Exclusive review of The Wrestler with Mickey Rourke (f4w online)


作品全体にリアリズムが貫かれている。たとえば近年、スポーツ報道などに溢れているステロイドなどの薬物による健康問題などについても具体的に触れている。長年のプロレスファンにとっても腑に落ちるだろう。栄光の座から滑り落ちた元スーパースターには辛い境遇が訪れる。レスラーの生涯が全て詰まったようなポートレイトだ。Beyond the Matから抜粋したようなエレメントで、等身大のスーパースターの人生が描かれる。

MEMBERS-ONLY: Another exclusive review of The Wrestler (f4w online)


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ライブドアの某ニュースページで、エバン・タナーは自殺が濃厚というニュアンスの記事が出ました。これを引いて、自殺説を報じるブログも複数見ました。ライブドア(MMA Planetではない)のニュースは時間的に考えても、現地警察の検死結果も発表されていない段階でしたので、自殺説はこのニュース筆者の推測記事に過ぎません。この記事には、タナーのブログを読み違っている記述もあり、正確性にも欠けています。

個人ブログでない、ニュースサイトの人の生き死にの扱いとしては、迂闊で拙速な態度だと、個人的には思います。

今日のシャードッグのアップデートでは、タナーのマネージャが、「自殺ではない。彼は片道切符のつもりで出かけたのではない。標的の練習のために二丁の拳銃を所持していたが、拳銃は遺体の場所にはなかった。彼が自殺したいかなる痕跡もない」と述べています。

米MMAサイトでは驚くほど大量のタナー追悼記事が掲載されています。それらをぽつぽつ眺めつつ、昨日の記事を書いているときにも感じていたんだけど、なんか、寅さんみたいな人だなあと。寅さんみたいな人が旅先でなくなったときに、自殺か否かといったことなど、無粋ではないでしょうか。

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この一週間くらいで見たプロレス。

1 プリンス・デビッド。新日本両国大会一日目で、タッグ王座戦に出場していましたが、この人、トンパチで印象的。マトモに見たのはたぶん始めて。不定型な目元はハイアン・グレイシーに似ていて、くちゃくちゃガムを噛んでいる(ふり?)というルックスも良し。大会場での王座戦でいつもより張り切ったのでしょうか、見たこともないような大技を出してくれたんだけど、おいおい、その技、普通にアンタが痛いだけだろ、無茶するなあ(笑)みたいな。あんまりアトサキ考えてなさそうな可愛さ有り。

2 レッドシューズ海野興行という、ファンにとってはピンとこない不思議な名目の新日本8.23後楽園大会に佐山タイガーが登場。冴えない佐山タイガーならリアルジャパンで何度か見ましたが、今回もシェイプアップからはほど遠いスーパーヘビー級の虎戦士で入場。天龍あたりとサイズは変わらないんじゃないか。どんな失態を演じるかと思ってみていたところ、4虎を従え、邪道外道を対戦相手に据え、脇役の引き立てを受けて、これは見事なパフォーマンスを見せていました。足がもつれ気味のブランチャも愛嬌があって良かったし、コーナーのトップでフラッとしたときにはどうなることかと心配させつつのダイビング・ヘッドは高さ十分でど迫力の一撃。あんなのが落ちてきたらもうダメです。あそこまで引き立ててもらえれば誰でも格好良く見えるだろとは思うけど、やっぱローリングソバットなんかが炸裂すると、さすがに瞬間の動きだけは速いから、つい純真だった頃の気持ちに戻るよな。解説の西村「ヘビー級だと思ってみれば、こんなに動ける人はいない」。ちなみに4虎はすでに、4人のタイガーマスクの中で、タイガーマスク歴が最も長くなったのだそうです。金本を3代目だと正式に認定するのはちょっと納得がいかないけどね。

メインの中邑・棚橋 vs 後藤、内藤も悪くなかった。昔の新日本で言えば、「猪木・藤原 vs マードック、山田」的なフォーマット。まあ、そんな取り組みが本当にあったかどうかは知らないけど、山田がひたすら、谷底にたたき落とされては、立ち上がるわけですよ。新日本は厳しいんだぞ、といわんばかりに。だからがんばったのは内藤なんだけど、他の選手も、へえ、やっぱ生まれも育ちも新日本なんだねえと感心。プロレスも時には、こうして圧倒的な差があるほうがおもしろいわな。トーナメントで上位5人が同点とか、そういうのはもういいわ。結局何も覚えられないし。

3 NOAH の SEM 興行枠内で行われた健介オフィス大会(8.17後楽園)、4対4サバイバルタッグマッチは52分間の熱闘の末、中嶋がKENTAからフォール勝ち。とても最後まで見る根気はないと思われたこの試合、結論的にはなかなか楽しい緊張感を持って最後まで見ることが出来ました。中嶋とKENTAのライバル物語、意地の張り合いがメインプロットで、小橋と健介のチョップ合戦が贅沢なサイドストーリーという味付け。とにかくよく動くことには驚きだし、技も合理的でナンセンスが無く、引き出しも多い。キャリア半年という健介オフィスの起田と宮原も、ちょっと掟破りなんじゃないかと思うくらい、先輩に大技を繰り出し、また食らった大技をキックアウトしていました。

諏訪間と太陽ケアの60分引き分けは、KamiproHand でGK金沢すらも、「見ていて途中でココロが折れた」と吐露していましたが、この52分の長丁場はめくるめく体験でした。

佐々木健介&○中嶋勝彦&起田高志&宮原健斗
def 小橋建太&×KENTA&青木篤志&伊藤旭彦

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スマックガール9.21後楽園大会が延期、今後は新体制で運営へ(スポナビ)

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