DREAM.6レビュー

DREAM.6 をTBS地上波で観戦しました。

山本篤 def 所英男
序盤からお互いジャブがあたりまくる消耗戦。所の打撃もいい感じになってきていたけど、山本が技量で上回っていた感じ。グラウンドでは所が山本に押さえ込まれて膠着させられ、雪隠詰めにされていた。山本完勝。アップセットだと思う。というか、この階級で誰が強いのか、よく分からなくなったな(笑)。皆勤賞に近い出席率で熱戦を繰り返してきた所選手には、心情的にも乗りつつあったので、まことに悔しい結果。これではKIDには届かないという印象は残ってしまったけれど、今年のDREAMで所が頑張ったと言うことは記憶に残ると思う。

ノーテレビながら、山本は試合後のマイクアピールで余裕をこきすぎてブーイングを食らっていたという。

試合後のコメント(DREAM公式)
――試合後、KID選手と言葉を交わしていましたが。
所 それなりのことを言われました……。誰にも言えないです。悔しいです。


ムサシ def マヌーフ
冷静沈着にやりたいことをやりぬくムサシを見ていると、なんだか佇まいがショーグンに似てきたなあと思ってしまった。こりゃ強い。化けてる。

ジャカレイ def 弁慶
1分半にも満たない試合をわざわざダイジェスト放送していた。一体何を優先させるための、1分の切り詰めだったのだろうか。その直後にはミルコが控え室でトランプしているシーンを放送していたが。

青木 def トッド・ムーア
煽り映像でムーアは「350戦」(なんかそんなようなことだったと思う・・・)と紹介される。何の競技で350勝なのかはもう一つ明言されなかったが、どうやらレスリングらしい。試合後、青木はマイケル・ジャクソンとの対戦をアピールしたと言うが、そのシーンはテレビではカット。

秋山 def 外岡
地上波でじれったいのが、秋山の入場シーンを隅から隅まで味わい切れないことだ。今回のブーイングはどんな感じだったんでしょ。ちょっと弱火にも感じたけど。試合後の吉田へのアピール、こちらは放送され、そのとき画面の下には、大晦日Dynamite!正式決定という字幕が出ていた。

なお、秋山のことを「3年間無敗」と繰り返し煽るのには疑問。三崎戦を放送したのはどの局だったでしょ。ああそうだ、あれはノーコンテストでした。

試合後のコメント(DREAM公式)
――青木選手が対戦表明をされてましたが。
秋山 ホント、ありがたいです。リスペクトしてくれるという部分で、選手冥利に尽きると思います。でも、自分はそこに向いていないのが正直な気持ちです。



船木 def ミノワマン
TKチャート、美濃輪のスタミナ「2」、船木のスタミナ「4」。そうかあ?試合が終わった瞬間はテレビの前でつい「えーっ」(不満の声)を挙げてしまった。あくまで足関ゲームでは船木の勝ちね。ただまあ、勝った瞬間の表情はさすがに千両役者だし、これで負ければまた工事現場に戻るのかと思うと、よかったかなあと。決め技ヒールホールドというのも泣けるし、美濃輪にしてもこの展開から船木越えをしていかないと、介錯することにはならんのだろうな。下記を見ても、美濃輪から誘ったようだ。どんな気持ちで誘ったのか想像すると味わい深い。

試合後のコメント(DREAM公式)
――足関節は最初から狙っていましたか?
船木 想定していませんでした。いきなり足をすくわれて、関節に来たのでビックリしました。



ハリトーノフ def アンブリッツ
米MMAサイトを眺めていると、Journeyman という単語がよく使われているんだけど、辞書によれば、巡回する男、奉公を終えてフリーになって渡り歩いている熟練職人といった意味があるらしい。ショートノーティスで呼ばれて出てきて、昔のアメリカの漫画に出てくる力持ちみたいな体格で、お給金分以上のパンチを受けて帰って行くアンブリッツのジャーニーマンぶり、ちょっと格好いいなと思った。TKも解説していたが、短い腕の割にでかい胸の筋肉と贅肉のせいで、この人、ガードが顔面に届かないのであった。一仕事の後のビールはさぞおいしいだろう。

ムサシ def ジャカレイ
ライト級GPとはうってかわって、ノーダメージの両者が順当に登場。ジャカレイが伸びた瞬間はテレビで見ていても何が起きたのか分からず。考えてみれば、なぜこれまで、MMAでこういう決まり手が見られなかったのか不思議であるが、それだけムサシの自転車漕ぎキックの技術が素晴らしいと言うことなんだろう。テレビ的にはジャカレイの影が非常に薄かったのは勿体ない。

ミルコ vs オーフレイム
解説の須藤も言っていたが、ミルコが何をしたいのか、よくわからない展開だった。メンタルが攻めではなく守りモードになっているだけのように見えた。左ハイも出すには出したが、オーフレイムは突っ込んでいって蹴り足を掴んでいた。金的で動けないのは仕方がないんだけど、何度コマーシャルが明けても苦悶の表情でうずくまり続けるミルコの絵は、残酷なまでに何かを語ってしまったと思う。今後のマッチメークにおいて、ミルコ押しで行くのはもはや非常に難しいと言わざるをえない。

全体的に、ビックリするような好試合もないけど、スピーディな決着がてんこ盛りの、バラエティ豊かな番組になっていたと思う。パッとザッピングでチャンネルを合わせた人が、そのまましばらく見てしまうような感じではなかったか。分かり易くて面白かった。

テレビでカットされたのは、マッハ桜井、中村K太郎、そしてユン・ドンシクの試合。ヨアキム・ハンセンとヒョードルが大晦日登場の挨拶、桜庭が田村戦をアピール、そしてバダ・ハリはK代表としてDREAMを挑発していたというが、これらの挨拶も放送されなかった。もっともバダハリとヒョードルは、観戦している様子が何度もアップで抜かれていたけれど。

■笹原圭一イベント・プロデューサーの大会総括

 今回、『DREAM6』が終了して、次にイベントを行なうのは、年末になります。12月31日になります。大会名称等ですが、選手はいろんな言い方をしたと思いますし、最後のアナウンスでも『やれんのか!』という言い方をしてたんですけど、テレビの放送、当然、大晦日はTBSさんで放送させていただくんですけど、こちらに関しては『Dynamite!!』という名称になるんじゃないかなと思います。ちょっと現時点で決まってないことがたくさんありまして、今日この時点では、年末にイベントを行なうという。まだこれは正式にアナウンスできてなかったんですけど、年末に行なうということをひとまず報告できればと思います。

――年末の話が出てきましたが、そのイベントはK-1になるのか、それともDREAMになるのか、それともミックスになるのか、どういったかたちをお考えでしょうか?
笹原 当然、競技として、総合格闘技、そしてK-1というのがあるんですけど、別々に行なうか、それともひとつにして行なうかはまだ決まってません。

――大みそかまでにもう1大会はさむ予定は?
笹原 一部、噂で挙がってましたけど、11月の頭か中旬で海外を含めたところでやるという。我々のなかでもそういうのはあったんですけど、それはないです。この後に行なわれるのは、年末の大会ということになります。

――ミルコ選手なんですけど、この後、ヘビー級のタイトルなどに関して、どういった感じになるでしょうか?
笹原 今回の試合は、ある意味、ミルコにとっても、アリスターにとっても査定試合みたいな感じだったと思うんですけど。まあ、不可抗力というのはあるんですが、いきなりミルコと誰かがタイトルマッチをやるというのは考えてないです。ちょっと正直、あの内容では。


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9月19-21日、巨人ー阪神の視聴率は、13.1,12.0,13.2%(スポーツの視聴率を語るブログ)

絶妙の盛り上がりを見せるプロ野球ですが、それでも関東地区の日テレ巨人戦がこんな数字。とはいえリンク先では、久々の二桁数値で、注目度が高かったと高評価。こんなご時世、DREAMも11~12くらい取っていたら御の字とはならないものだろうかとは思う。

プロ野球はこの後クライマックス・シリーズですね。格闘技ファンならトーナメントの怖さ、意外さはお馴染みのことだから、なんだかんだ言っても広島が持って行くということも大いにあり得るよねえ。

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ゴング格闘技と格通を買いまして、まあ、すぐには読めませんが、パッと目に付いたのはゴングの女子格の記事で、ケージフォースが取り組んでくれると言うことだそうだ。これはスクープ。長尾メモ氏のインタビューでは、ギャラも下げるし手売りも増やすが場は用意する、と。

お気に入りの女子選手が手売りしに来てくれたら、フッと舞い上がってつい買っちゃうかもな。

ここでつまらない一般論を。組織論や経営学の世界で言われるのは、およそ組織には「環境決定論者」(この状況ではしかたないだろ、みんなそうなんだから・・・)と「主体決定論者」(誰がなんと言おうと、俺にはこの道しかない!)がいる。日本人の7割は環境決定論者である。両者の意見は通常相容れることはない。そして、特定の組織の中では、どちらかの勢力がドミナントになり、他の勢力を圧する。

こうして一般論を語っているだけなら容易に理解できることだが、もちろん、どちらの見方も一部正解であり、かつ一部間違っており、本来は両者が相互補完しあうべきである。そしてどちらも、サバイバルを目指していることには違いない。

外野席から雑誌だけ読んでる範囲の印象では、篠さんは主体決定論者に見えるし、久保さんや長尾さんは環境決定論者に見える。そして、これまでのスマックは、主体決定論がドミナントセオリーになって、他を圧していたのではないかと見える。それが結果的にダメだったからといって、今後のドミナントセオリーを環境決定論に切り替えただけでは、やはり不足は残るという気はしないでもない。ただし、一時的にどちらかの理論の方が、環境によりフィットするという可能性はある。とはいえ環境は変わるので、あくまで一時的なことである。

何が主体的で何が環境的かと言うことも、視点の置き場によって変わってくるし、有るべきサバイバルのイメージも色々なので、まあ、本項は意味不明な文章ではある。ちなみに経営学から導ける、この問題への正解への道は陳腐なもので、両者がコミュニケーションを取ることと、きちんとSWOT分析をすること、程度である。それが「正しく」出来れば、誰も苦労しないし、正解もないんだけど。というか、SWOTなんかやっちゃったら、経営学者なら「撤退しなさい」となるだけかもしれない。経営学にはロマンはないのである。

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