【K-1】ルール変更には必ず副作用有り<ホントに大丈夫?

魔裟斗vs佐藤嘉洋のジャッジについて角田信朗氏が説明(Kamipro)
また、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦に関しては記者から「K-1ルールブックによると、必ず優勢の選手に10ポイントをつけるということが記されているが、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦のジャッジで9-8がついている。これはどういう判断か」という質問が飛んだ。この指摘に対し、角田氏は「その表記に関しては、指摘があって変更するというのも恐縮ですが、必ず優勢の選手10にするということは、すぐに訂正したいと思います」と、なんとも驚きの電撃ルール変更! この変更について角田氏は「優勢の選手が常に10というのは、相手にどれだけダメージを与えたのかがわかりづらい」と話し、ルール変更の説明に代えた。

谷川EP、K-1MAX海外進出の野望アリ! 新ルールの評価についてもコメント!!(Kamipro)
また、昨日の大会から導入された、ラウンドごとスコアを発表するオープンスコアシステムについては「これはマスコミの方たちにもコメントを求めたりして継続を検討したいと思いますが、例えば魔裟斗選手の試合なんかはあのシステムがあったから納得できた感じがしますし、僅差の試合にはいいと思います」とコメント。


魔裟斗の試合を見て電撃ルール変更というのはいかにも軽薄に見えるけれども、ルール変更自体は別に構わないと思う。格闘技に限らず、世の中のルールというのは、何らかの必要性で作られるわけだけれども、現状にあっていないルール、古くなったルールというのも山ほどあって、それを適宜修正していくというのは結構なことだ。いつまでも古いルールにしがみつくよりはずっといい。もちろん、今回のように、試合が終わってから変更して遡及して適用できるんだったら、なんでもありじゃねえか、とは思うけどね。

ただし、たしかに魔裟斗戦はこれで合法かつ説得力あるものとなるし、ダウンを取られた選手が同じラウンドで盛り返すと言うことが今後も頻発するとは思わないけれども、将来どこかで、このルールが足かせになるような場面も必ず出てくると思う。主催者もそこは覚悟で、理論武装しておいた方がいい。

今回からスタートのオープン・スコアリングも、魔裟斗戦には結果的になんとなくプラスの効果を上げたけれども、どこかでマイナス効果も出てくることはあるはずだ。この「9-8」問題だって、オープン・スコアリングにしたからこそ、わかりやすく明るみに出たのである。要するに、なにかいじれば、よしに付け悪しきにつけ、なにか副作用は出るのだ。その副作用にいちいち右往左往するというのが、ファンの目からは一番頼りなく映るし、かねてからK-1は、右往左往を繰り返してしまっているように見えるのだ。

専門家はちゃんと、なぜこのルールがいいのかと言うことは妥当な説明が付くよう、ファンの一時のブーイングなどには惑わされないで、しっかり考えてルールのデザインをして欲しい。過去に揉めたことはちゃんと蓄積して分析して、将来に活かすようにしているのだろうか。それと、K-1もビジネスだ。ルールというものは、厳しければ厳しいほど、細かければ細かいほど、基本的にはゲームがつまらなくなるので、曖昧部分をあえて残して、主催者がその都度判断しますとしておくのも便法だと思う。前田日明はリングス時代に「オレがルールだ」と机を叩いたと言うが、ビジネスである以上、極論はそこにある。

K-1MAX一夜明け会見で魔裟斗クタクタ?そして気になる視聴率も発表!(Kamipro)

なお、この日は視聴率についても発表され、平均視聴率は12.6パーセント、瞬間最高視聴率は魔裟斗vs佐藤の試合で18.5パーセント、ちなみにフジテレビで同時間帯に放送された『クイズ!ヘキサゴンII』は21パーセントを記録した。



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Key matches set for UFC 92 (Kevin Iole, Yahoo! Sports)

ダナ・ホワイトも「流動的な要素が多すぎる」と難航していたUFC年末年始大会のマッチメイクですが、Kevin Iole の取材によると、年間のUFC92ではどうやら「ノゲイラ vs ミア」「ヴァンダレイ・シウバ vs ランページ」「フォレスト・グリフィン vs ラシャド・エバンス」のトップ3カードが確定したようです。

既報ですが、この年末大会には岡見と長南の参戦も決まっています。

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Stikeforce “Payback” to feature the “Karate Hottie” (Five Ounces of Pain)

今週末のストライクフォース大会に、「Karate Hottie」の愛称を持つ美人格闘家ミシェル・ウォーターソンが出場します。リンク先に写真、こちらの写真もよろし。こういう人も大舞台に出てきましたね・・・(涎)。

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Inside the Numbers: Who Draws On PPV? (MMA Payout)

リンク先に、UFC主要選手のPPV獲得力を数字で分析した表があります。こんな風に、データを分析した記事というのは読んでいて楽しいですね。日本の雑誌でも読んでみたい種類の記事です。

表の見方なんですが、一番上の CHANGING OF THE GUARD という表について言えば、例えばオーティス(一行目)出場大会のPPV平均獲得数は63万件、オーティスが出場しない大会のPPV平均獲得数は46万1500件。オーティスが出ると出ないとで、36.5%の差がある、ということになります。2006年以降の統計値を使っているそうです。

アンデウソン・シウバの場合、彼が出る大会は、出ない大会より、37.5%数字が下がるという気の毒な結果。

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川村が山宮に涙のリベンジ パンクラス新時代到来を宣言(スポナビ)
戦極育成戦士マキシモ、1R22秒壮絶バスター勝!=パンクラス(スポナビ)

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悔しい(週刊ワオキ真也)

DREAMでの青木真也のマイク、内容はいいんだろうけど、ワードチョイスとか、なーんかピンと来ない。戦極5でのS4のマイクアピールも例によって品質は良くない。そうはいってもこの人たちは格闘家なのであって、喋ったり書いたりするのがうまくなければならない、ということもない。むしろ本来は、そう言うことは苦手であるのが普通だろう。青木が最近リスペクトを表明し始めた桜庭だって、インタビューを読んでも入場シーンを見ても、実を言うと昔から、余りピンときたことはない。ただ桜庭の場合、少なくともイヤな気分にさせられたことはあまりないのと、それを補って余りある英雄ぶりだったから問題なかっただけのことだ。石井も同じ。金メダリストだから許されるし、石井本人はそのことをよく分かってる。

そこまで突き抜けているわけではない若い選手たちが、情熱を余り不器用に剥き出しにして、みっともないことにならないよう、周りはきちんと支えてやるべきだと思うのだ。任せておくと本人たちはドンドン頑張ってさらに剥き出しにする。するとますますおかしなことになるが、本人たちはよかれと思って頑張ってるんだから後戻りできない。コメントは出せばいいというものではない。むしろあえて伏せておいて、見る者のイマジネーションにゆだねる方がいい場合も多い。

「目立てばいい」「見る人に何らかの印象が残ればいい」「何もしないよりマシ」といった論もあるようだが、それとこれとは違う。それ以前の話である。言ってみれば、人前に出るときには、ちゃんと洗濯をした服装で出ましょうという話。服装の趣味にけちを付けているのではない。とかくコメント力のようなことは、格闘技の細かい技術とは違って、ごく普通のサラリーマンや主婦が見ても、巧拙がはっきり分かってしまう。もちろん僕にはたまアリのリングに立って効果的なスピーチなど出来ないが、自分は出来なくても、他人のふりは一目で分かってしまうものなのだ。世間と戦うというのなら、甘く見ないで欲しいのである。

そう考えると、戦えて喋れて書ける、郷野という人の才能にはほれぼれする。

MMAについて、あるいはビジネスについてよく理解していることと、それを話したり書いたりできることとは、全く別の能力だと思う。インプット能力とアウトプット能力がベツモノ、というのは、サラリーマンでも同じコトだからよくわかる。KID山本が「やばい」しか言わないからと言って、郷野よりアホだというわけではない。知ってることと言えることは別なのだ。逆に、たぶん探せば、戦績はいまいちでも、とてもうまくアウトプットできる選手はいるんだろうと思う。ただ我々一般人は、勿体ない話だけれども、戦績がいまいちの人の言うことを、なかなか有り難がろうとしない。やはり、戦績としゃべりを兼ね備えた人がストーリーテラーになるしかない。

郷野ですら、昔はピントのずれたアウトプットをしていたし、今の彼の解説の出来だって、僕のように興味を持って進んで耳を傾ける人には最高だけど、地上波ではまだ難しすぎるかもしれない。とにかくこういうことは即席では上達しないので、青木も北岡も、焦らないで、かつ自己流ではなくちゃんと習ってコメント力を身につけるべきだと思う。


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