MMAビジネスのカタチ /ダナの髪がない理由


レスリング・オブザーバー最新号によると、先日のWEC37は視聴率0.5%、視聴者数49万7千という寂しい結果に終わっていたそうです。同じ週にNBCで放送されたストライクフォースの深夜番組より圧倒的に低く、WEC自身の一年前の大会よりも低視聴率でした。

ZuffaとWECの契約内容によると、ZuffaはWECをファームリーグ扱いしても良いし、別団体として運営しても良いと言うことになっており、これまでWECは別ブランドとして成長してきました。しかしオブザーバは、フェイバーやトレスと言った、UFCという大きな池でも大スターになる可能性のある選手を、小さな池で安いファイトマネーで使っているという現状は、Zuffaにとっても選手にとっても本当に最善なのだろうかと疑問を呈しています。そして、今回のような視聴率しか取れないようでは、別ブランドとして自立するのはむずかしいので、WECは選手育成の場として位置づけ直した方が良いのではないかと提案しています。

同じくオブザーバーより。エリートXCの選手契約が競売に掛けられようとしたことに対し、選手側が様々な抵抗措置を講じましたが、オブザーバはこの動向を、MMAビジネスの形が、ボクシングモデルでいくのか、プロレスモデルで行くのか、なにか中間的な形態を取るのか、という、より大きな問題の現れとして捉えることが出来ると解説しています。ボクシングモデルでは、スター選手がテレビ局と直接契約し、ビッグマッチを組んでいく方式なので、プロモーターの存在はあまり大きな意味を持ちません。アンダーカードの提供などで複数のプロモーターが協力しあうような形を取っているそうです。それに対しUFCや日本のメジャー団体は、団体のブランドを押し出すプロレスモデルを取っています。業界の中には、長期的に見て、ボクシングモデルへの移行は不可避なのではないかと見る向きも多いのだそうです。

同じ問題意識は「リアル・バトルトーク」誌でも、「ヘッドライナー主導型」「プロモーション主導型」という言葉で論じられていました。ボクシングモデルの方は、アメリカで言えばフランク・シャムロックやティト・オーティス、日本だと秋山とか石井がこういう形を狙っていても不思議はないのかも。だとすれば、DREAMや戦極の都合というのは石井にとっては二次的になりますね。むしろ、石井がDREAMを使うわけだ。

石井慧「どことも契約はしません」個人事務所設立へ/来年「第1回全日本MMA選手権」開催か(カクトウログ)

*****
田村が最も輝いた日【動画あり】 ★ 大晦日&新年イベントを盛り上げ隊⑤(おも格)

「おも格」さんが「桜庭 vs 田村」をめぐって、読み応えのある記事を連日書かれています。
「ヘンゾ vs 田村」の映像はやっぱりジーンと来るなあ(涙)。忘れていたけど、昔は田村、好きだったなあ。高柳アナウンサーの声も若くて、ずいぶんハイテンションだ。糸井重里さんはもう前田を持ち上げてくれんのかな。

実を言うと個人的にはこの「桜庭 vs 田村」、おも格さんのように上手く語れません。実現への道のりが長かったことも分かるし、グラッジマッチであることも分かるんだけど、その割に、ではここまで頑固だったこだわりとは何なのか、UWFはどう位置づければいいのか、と言われると正直、分かるような分からんような。桜庭が素手でやろうと言って田村がいやがって見せた、というエピソードも正直お手上げ。意味が分からん。あるいはUインター時代に組織と個人の論理に翻弄されて若かった二人が相容れなくなっていたとしてもだ、40近くにもなってそんなことをまだ引きずるものかなあ。そんなの普通はいい思い出じゃないのか。折角の因縁をここまで商売にもしないでやってきた、そのこだわりはいったい何だったのかを確認するような試合、終わってから語る試合であるような気もしています。10年がかりの謎解き。というか、ホントに何かあるのだろうか?

ただ、ラストPRIDEで両雄が並び立った絵、あるいはSRSで二人が目を合わせず話をしている絵を見たとき、そこにある本物のテンションやオーラに、ハートを掴まれるような気がすることも確かなんですよねえ。

*****
White and Couture in awe as they ready for UFC 91(Yahoo!Sports, Steve Cofield)

UFC91の試合前公開記者会見(@MGMグランド)で、ダナ・ホワイトとランディ・クートゥアが、思えば遠くに来たもんだとシミジミ語っています。

ダナ「(UFCを買収した頃は)とにかく露出不足で、試合があることなど誰も知らなかった。どうやって世の中に出せばいいかなんて、事業が当たりだして物事がひっくり返るまで分からなかったよ。そんなふうにして自分は頭髪を失ったんだ。始めた頃はフサフサだったんだ。週末になるといつも、倒産するんじゃないかと考えていたよ」

ランディ「試合を待つまでもなく、このスポーツは随分遠くまで来たなあと思うよ。今日もビックリするくらい立派な記者会見だ。自分の最初のUFCの計量はジョージア州オーガスタのホリデイ・インだった。小さなクロゼットの隣に秤が置いてあったなあ。凄い変化だよ」

この公開記者会見では、この規模のプロスポーツの記者会見には珍しく、最後にファンからの質問を受け付ける時間も設けられていたのだそうです。

スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update