クートゥアからレスナーへ、バトンは引き継がれたか


ああ、こんな風に終わっちゃうんですねえ・・・なんだか呆気なくてガックリ来ますな。要するに、レスナーのスタンドが上達していたということなんでしょうねえ。まあ、ヒーリング戦に比べれば間違いなく上達していますね。そもそもリーチがあんなに違うとは。でも全体的な印象としては、やっぱりでかくてパワフルな人にはかなわん、という身も蓋もない話のようにも感じてしまいます。いや、レスナーもありえないほど立派だし、そのデカさこそ、プロレスラーに期待するところではあるんだけど(高柳さんもここぞとばかりにスピアーと叫んでましたが)。

個人的には事前には、レスナーが勝つと痛快だろうなあ、延々のクリンチゲームの挙げ句5R判定でランディだったらつまんないなあ、とか、基本レスナー寄りで見ていたんだけど、いざ試合を見てしまうと、気分がクートゥアのコクの深さに持って行かれてしまって、MMAというのはやっぱり無情な結果がでることがあるよなあ、と。

「よし、これからはもう、レスナーに任せた」とか、「さすがにランディの時代は終わったなあ」とか、「バトンは引き継がれた」というような感じはボクは持たなかったですね。今日はたまたまこういう結果だった、との感が強くて。もっともSherdog は、野球やフットボールの過去の名場面になぞらえて、MMAの歴史的な転換になったと興奮しているので、ボクの感想が変なのかもしれないけど。

本人も言っているとおり、クートゥアが錆び付いていたようには全然見えなかったし、次戦を期待したいです。日本の複数のメディアでいきなり、「クートゥア、引退を否定」などと書いてあるのは何故でしょう。負ければ即引退という話は特に無かったと思うのですが。クートゥアは3試合契約の1試合目のはずです。ただ、負けたことで、意味のある次の対戦相手探しが難しい。ジョー・ローガンの言うとおり、ライトヘビーに落とすと言うのも確かに一案。リデルあたりと花道マッチ?というか、変な話、星を落として無冠になって、ヒョードル戦はむしろ組みやすくなったんじゃないですかね。気楽に負けることが出来るのでは?アフリクションとは絶縁しちゃったとは思うけど、ヒョードルはM-1の人だし。

日米の複数のブログで書かれているし、ボクも何故かふと、そう思ったんだけど、レスナーとバーネットの試合を見てみたい気がしました。このシンクロニシティは何なんだろう。シンクロニシティと言えばこれも妙なもんですなあ。
ヒョードルがコンバット選手権で敗北 (Game and MMA)

サクサクと短時間決着の試合が多くて、おびただしい試合数が放送され、テンポ良く楽しめました。アメリカでのPPV放送では、前座試合を含め全試合が放送されたそうです。ケニー・フロリアンの文学部の大学院生のような佇まいを見ていると、そんなに強そうな人には見えないんですが、それでも、「アメリカ版北岡」ことジョー・スティーブンソン(得意技だけでなく、顔まで似ていますね)に当たり前のように勝利。フエルタ戦に続き、鉄板な印象を残しました。これでBJペンのライト級のベルトへの挑戦権を得たとのことだし、これは興味深い試合になりそうだけど、BJは1月末にスーパーファイトがあるから、ケンフロは早くても4月とか5月頃まで待ちぼうけではないでしょうか。その間につまらない星を落とさないで欲しいもの。ちなみにケンフロは放送席に座らせても、うまく解説の仕事をこなします。

恒例の三賞
Knockout of the Night ― Jeremy Stephens
Submission of the Night – Dustin Hazelett
Fight of the Night ― Aaron Riley vs. Jorge Gurgel

どういうわけかWOWOWは毎度毎度、Fight of the Night をカットしてしまいますが、まあ、定価50ドルのPPVを普通に見せてくれてるだけでも有り難いね。

ダナ・ホワイト試合後コメント

4試合目でこの有様。いまだに起きていることが信じがたいんだよ。ランディが始めてタイトルを取ったころとは違う競技になったよなあ。今の人はすごいアスリートだし、万能だよ


レスナーコメント

試合前は緊張におぼれていたよ。おいおい、ランディ・クートゥアともうすぐ戦うだぞ、ってね。
(カットされて流血したとき)ランディを先に流血させてやろうと思ってたんだ。頭の中でつぶやくのが聞こえた。よし、やってやろうじゃないか。
ランディとパンチを交わし始めて、オレのパンチは当たってるじゃないかと思った。彼のも当たっていたが、正直、オレのパンチの方が強いと思った。
(ランディを倒したとき)ちょっとショックだった。どこに当たったのか分からない。かまいやしない。とにかく攻め込んで、チャンスをものにしようとした。パンチのことは覚えてないんだ。ただ覚えてるのは、(グラウンドで)40回は殴ったんじゃないか。レフリーはホントに止めに来るのかなあと案じていたよ


Brock Lesnar: WWE and UFC gold(WWE公式)

驚きの番狂わせで、ブロック・レスナーがランディ・クートゥアを下し、WWE王座とUFC王座の両方を獲得した最初の男になりました。

「ザ・ネクスト・ビッグ・シング」レスナーは、WWEに登場してすぐの2002年、サマースラムでザ・ロックを下してWWE王座を獲得。WWEファンの支援を受けて、この元学生レスリングの鬼は、その後も2003年のレッスルマニアと、その半年後のスマックダウンで、カート・アングルからタイトルを二回再奪取しています。

レスナーにとって、UFCでの金メダルへの道は驚くほど短いものでした。およそ半年で、元WWEスーパースターはアルティメット・ファイトの頂上に達したのです。

UFCのPPVではほとんどの試合が1Rで終わり、慌てた制作者が3時間の放送枠をなんとかして埋めようとしたことを批判している人もいます。いい試合が足りなくなり、アンダーカードを無理に視聴者に提供したことで、UFCのイベントはくだらないものにもなりうるとの印象を視聴者に与えました。

WWEファンの励ましと、WWE時代の厳しい練習を得たレスナーは、自分ががただの根性の男ではなく、元スリータイムス・WWEチャンピオンであったことを、UFCおよび世界の人に見せつけたのでした。


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