マフーフを殺す気か!


12月31日号の「レスリング・オブザーバ・ラジオ」での会話。

デーブ・メルツァー
Dynamite!はアップセットだらけだった。このスポーツでは何事も鉄板ではないし、選手も進化している。それにしてもK-1選手の敗退はアップセットだ。K-1選手は一流の人ばかりだったし、彼らが勝つためのブッキングだった。

そのひとつの理由として指摘すべきは、日本にはレギュレーションがないということだ。バダハリは今月3試合目だし、ホンマンは腫瘍を取り除いて以来、もはやスーパーマンではない。

ブライアン・アルバレス
日本のプロモーターの認識は1995年とか2000年で止まっているのではないか。マヌーフの試合の体重差など、ありえないことだ。UFCでのシウバやノゲイラをみていて、30歳を超えた選手の健康と言うことを考え直してほしいものだ

メルツァー
PRIDE時代のスター選手は、かなり重い選手との対戦を強いられていたし、ブッキングも直前で、十分に対戦相手を研究できなかった。そのことからのダメージも無視できない。日本流では選手が燃え尽きてしまう。


まあ、ご指摘の通りですね。特にアメリカ人にはこう見えるだろうな。

そうはいっても、秋山が出ないとわかったのは最近だし、石井は思わせぶりだしヒョードルの状況は流動的だしKIDもよくわからんし、この辺がわからないとメインカードが組めないし、メインカードが組めないとアンダーカードも組めないし、数字はとらないと行けないしマニア層も喜ばせないと行けないし、戦極と組むのかどうかもハッキリしないし・・・となると、ブッキングが遅くなる事情もわかる気もする。なんか、婉曲かもしれないけど、一応ファンのために一生懸命やってるんだと思う。コンセンサスをとるべき関係者も、UFCより多くて大変だったりするんだろう。

このPRIDEの遺産のような「遅いブッキング」、メディカルチェックをしているのかいないのかわからない問題(してないに決まってる。なにせミルコはこの後すぐ手術だ)など、アメリカ人に指摘されるまでもなく、たしかに選手の体には良くないし、見ていて気持ちのいいものでもない。じゃあどうすればいいんのか。

ひとつは、もう、あんまり交渉しない、ということか。UFCのように、契約で法的に縛る、選手にオファーを断る権利はないという条項を入れてしまう。そうするとUFCのように、しょっちゅう訴訟が起きてる状態になるとは思うけど。

戦極はDREAMよりは比較的スムースにブッキングしているが、その分、選手に易しいカードというか、選手が納得しやすく、ファンが納得しにくいマッチメークが多く見られる。ちょっと物足りないけど、こういう方法もひとつかも。

コミッションが選手の安全面から規制をする、というのも、ダイナマイトUSAのグダグダなどを思い出すと、「安全は大切だが、興行のおもしろさや主催者のビジネス面でのマイナスはどうなるのか、なぜそこまでアメリカの州の委員会が日本の会社に権限を行使するのか」などと思ったし、当時谷川氏も雑誌のインタビューで「誰が金だしてると思ってるんだよまったく」的に愚痴っていたのに個人的には共感したが、じゃあ常に規制されているUFCがグダグダしているかというとそうではないので、事業の進め方次第で何とかなると言うことなのだろう。

おもしろいカードは見たい。でも桜庭とかバンダレイ、ノゲイラ、ミルコのように、もはや一定以上のエネルギー量にあがなうことが出来ないような、疲れた悲しい姿も見たくない。となると、ファンとしても、たとえば今回のマヌーフの試合なんかには、はっきりと激しく主催者に対してブーイングすべきなのかもしれない。もし仮に、実際の試合結果とは逆に、ハントのカウンターがマヌーフにヒットしていたら、下手するとマヌーフ、死んでたかもしれない。メインイベントでもあるまいし、そこまでして埋める穴だったか、ということもある。

こういうブッキングは、世界中で見られているとも思う。ちょっと野蛮な感じは残る。

ちょうど下記のような記事もあった。うつや認知障害といった事柄は、血液や尿の検査だけではわからないだろうと思う。あくまでたとえばの話だが、桜庭に物忘れが多くなったとか、そんなことでもあったら、自分では気がつかないと思うので、周りの人には十分ケアしてほしいと切に願う。

Recent fighter deaths raise questions (Dave Meltzer, Yahoo! Sports)

リンク先の記事と、Figure4Weekly 最新号の記事を情報源にまとめると、昨年は次の6人のMMA選手が死亡。エバン・タナー(37歳、砂漠でのキャンプで熱中症)、ジャスティン・レーベンス(28歳、無理心中による自殺)、ジャスティン・エイラーズ(30歳、射殺)、サム・バスケス(サンクションされていない試合中の怪我の後遺症)、ジェレミー・ウィリアムス(自殺)、Rene Ayangma (練習中に自然死)。

不幸中の幸いは、試合では死者は出ていない、ということ。歴史を振り返っても、試合による唯一の死者は、約10年前に、サンクションされていないウクライナの試合で亡くなったダグラス・デッジ選手だけである。

また、MMA選手の死亡理由には、たとえばプロレスラーのように、ステロイドを大量に服用し、若くして心臓発作を起こす、といった恐ろしいパターンも認められない。ただ、タナー、レーベンス、エイラーズなどの死について、敢えて共通点を探せば、いずれもある時点でUFCに登場しており、選手としてのキャリアに葛藤や困難があり、うつとの闘いがあった、ということ。

Sports Legacy Institute の Chris Nowinski の研究によると、外傷性脳症につながるような、繰り返しての失神は、認知障害とうつを引き起こす可能性があるという。同じような症状は、格闘技に携わっている期間の長さ、頭部で受けた打撃の数(失神までいかないもの)とも相関関係があるという。

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Dream Fighter がアリスター・オーフレイムにミニ・インタビュー、UFCへの興味を語っています。

次の試合は?

アリスター ボンヤスキーにはK-1ルールでの試合をチャレンジすると言っておいたが、去年はずっとハードに練習していたので、ちょっと休むよ。練習は2月からだ。マネージャが契約交渉をしてくれている。1月のアイルランドでのUFCは見に行くかもしれない。

UFCと交渉はしている?

アリスター マネージャはアフリクションともUFCとも話をしているよ。自分は試合に集中したいし、ゴールデン・グローリーが好きなんだ。でもヒョードルやレスナー、ミアなんかは、対戦してみたいね。


米ブログの中には、アリスターのUFC待望論も出始めています。とはいえアリスターはストライクフォースの王者だし、3分でカラータイマーが点滅してしまうということは、去年のDREAMだけを見たアメリカ人にはあまり知られていないのではないでしょうか(笑)。

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Fighters Only によると、ミルコ・クロコップがクロアチアの新聞に、35歳になる今年は、MMA引退を真剣に考えるときかもしれないとコメント。

ミルコは帰国後直ちに膝の手術を受ける予定だったが、風邪をひいてしまったので、免疫が回復するまで、2週間延期したという。術後は3ヶ月の安静を経て、数週間のトレーニングを行い、試合に臨む予定。2009年はDREAMで3試合行い、そのあとUFCでさよならファイトをしたいとも語っている。スケジュールの計算が合わない気もするが、認知障害ではあるまいな。

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