【戦極の乱2009】新生・五味の誕生日

「戦極の乱2009」PPVで観戦した。個人的につくづく感じたのは、俺って五味が好きだったんだなあということ。北岡勝利の瞬間には自分でも驚くほど大きく顔をしかめ、もう戦極は見なくていいかも、とまで思ったほど。だって北岡が支える団体なんてさあ、お子様ランチじゃないんだから。

五味は久々にMad Capsule Markets "Scary" で入場することをチョイス。ちょうどここ一番でドラゴン藤波が金8時代のテーマ曲を使い対戦相手をメロメロにするように、ここで五味の歴史がフラッシュバックしてきて北岡への脅しになるはずだったのだが、究極の平成のデルフィン・北岡は「五味さん人気あるんですね。アウェイでした」とあっさり受け流す。そんだけかよ。試合前の国歌吹奏のときのあの面倒くさそうな顔も、怖い五味が帰ってきたのかとの期待感を抱かせたのだけど。

エディ・アルバレスの負け方に似てましたね。そこがちょっと救いなんだよな。青木と北岡には、いまのところ、アルバレスですら、ストライカーはああなっちゃうんだろうなという。この二人、確かに強いんだろうけど、なんかこういう試合を繰り返されると、アンチ・クライマックスというか、スモールパッケージホールド的というか、あれで五味を超えたと言われても、そうかあと憎まれ口も叩きたくなる。青木と北岡の動向が妙にシンクロしているのも、つるんでるみたいで気持ち悪い。トップに立つ人っていうのは、先に何も見えない所を切り開く、孤独な存在ではないのか?つるんでベラベラくだらないことをしゃべってるウチはつまんないな。

で、五味のコメント

Q:次の計画は?
A:もう一度ベースとなるトレーニングを、半年・一年近く掛けてやって、外国人選手、北岡選手、ああいったフィジカルを元に戻すことが先ですね。ジムを始めて2年間、生徒がもちろん伸びてくれるのは嬉しいし僕のエネルギーになるんですが、トップのトレーニングに集中していたというわけではない。またトップのトレーニングに戻していこうと思っています。
Q:どれくらいで復帰したいか?
A:納得いく体調にして、過去のトレーニングの貯金でやらないようにじっくり進路は考えていこうと思っています。総合では選手寿命の長い選手が沢山いますから、そういうのにもチャレンジが必要だし、トレーニングは試行錯誤してやっていきます。あとは気持ちの整理ですね。



感謝-五味隆典 OFFICIAL BLOGオフィシャルブログ

現在の現状で出来る限りのトレーニングはしての結果です。
今後は足の怪我を治してからゆっくり戦う理由を考えて行こうと思っています。



「戦う理由」かあ・・・実のところ、昨年の五味の試合は、戦う理由を喪失している感じはずっとあったよなあ。それでもこの戦極という与えられた舞台を全うすべく、「ロード・トゥ・五味」等という企画を成立させるべく、よく意味のわからない対戦相手と、無理矢理にでも自分に火を付けてリングに上がっていた、という感じはあった。個人的には、らしくもないその健気さに打たれる一年だった。BJペンが、やる気がないならやめちまえ的な発言をしていて、それも一理あるんだろうけど、ニッポンのMMAシーンを支えようと踏ん張っていたんだと思う。

ラスカル久我山をつくって、後進の指導に当たって、親分肌だから気持ちがそちらに入り込んでしまっていたのかもしれない。興味がすっかりそちらに向いてしまったのなら、それも彼の人生だ。でも選手として続けるなら、ちゃんとした環境を作らないと行けない。そして、我が儘にばく進してほしい。北岡と同じくらい、わがままになれるなら(なれるわけがないんだが)、五味のスカ勝ちに違いない。もしそのきっかけになるなら、今回の敗退はとても良いことだった。これでもし勝っていたら、現状維持が続いてしまうからだ。負けを認めた五味が、どことなく、すがすがしく見えたことに期待して、しばらく待ちたい。

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石井慧が挨拶、朝青龍来場、岡見勇信もなぜか挨拶、と、戦極はメンツだけは豪華に取りそろえてきた。石井はIGFに行き、ハッスルに行き、UFCに行き、戦極にも来た。FEGにだけは来ない。朝青龍もFEGの勧誘は蹴ったけれども、戦極には顔を見せた。岡見も帰ってきたら戦極なのかな、という印象を与える。FEGがなにか、失策を積み重ねている感じだけが印象に残る。

見たくない奴は見に来るな!」さんが東スポを引いて、FEGの無茶苦茶な打ち上げ花火を報じているが、メンツも実に適当だし、僕には単に戦極に対する悔し紛れのご乱心にも見える。ヘビー級のワンデイ・トーナメントなんて、第一回UFCじゃないんだから、時代錯誤も甚だしい。ホジャーとかもどさくさに入ってるし。

で、こういう目で見始めると、サムライで放送された格闘ジャングルの座談会でも、佐伯広報の歯切れの悪さばかりが目立つ。戦極との交流について、「もう一年寝かせた方がおいしい」「壁はない」「レフリーは同じ人がやっているから交流している」など苦しい弁解に終始していた。聞いていてなんだかうんざりした。秋山は手放す。宇野は手放す。KIDは一度も試合しない。FEGは何一つ、実現できていない気がしてきた。今年は同じフェザー級のトーナメントでまたもや競合するらしいが、案外戦極が、とりあえず人をそろえそうな気もしてきた。

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三崎とサンチアゴの王座戦は誠にすばらしかった。ゴング直後の三崎のいきなりの欽ちゃんジャンプを見て、「これが出るときの三崎は絶好調だ!」と確信した。打撃で仕留めるかとも思われたが、戦術を変更してあっさり極めてしまったサンチアゴもお見事。締め落とされる三崎の顔はまさに達磨大師。ここから先、「サンチアゴ vs ゲガール・ムサシ」は素直に見たい夢の対決!(北岡 vs ハンセン、はビミョー)。一年前にはこんな人たちの試合を見たいとは思わなかったわけで、やっぱりプロレスと違いMMAでは、ニュースターはポーンと飛び出してくるものだ。

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一年前、といえば、MMA番組の製作とか煽りVとか、とても気になった。佐藤大輔はDREAMか戦極か、どちらを手がけるのだろうかとか、いろんなことが話題になった。今ではそういうことは割にどうでもいい。今回の戦極も、いまだに「薄ら寒い」と紙一重ではあるが、シンプルでミニマリスティックで好感が持てた。「桜庭・田村」の9分間の煽りVを強制的に見させられるよりはマシだ。とくに勝利のテーマの生演奏はなかなか良かった。問題は全体的なテンポだろうか。なーんか、間延びしてる。
PPVのインターミッションではオープニングファイトを放送してほしかった。マイクがセコンドの声を拾いすぎる問題は、今回はかなり調整され、解消されていた。

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アントニオ・シウバは強かったですね。シウバはこれでカリフォルニア州の出場停止命令を無視したので、アメリカでの試合はしばらく難しくなると思う。戦極でしっかり使ってあげてほしい。こんな試合だけでアメリカに返されたのでは切なすぎる。吉田と菊田の試合は微妙。これを「ハイリスクな試合」と銘打つのは、頭ではわかるけど、ハートに響かない。この試合に関しては、郷野は終始コメントを避け、中村カズが「衰えは隠せない」と正直なコメントをしていたのがちょっと気になった。

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年明け早々、久々に風邪で寝込んでおりました。

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