選手もプロモーターも大連立

BRITISH PROMOTIONS UNITE TO FURTHER MMA (MMA Weekly)

イギリスのMMAプロモーターが共同で British Fighting Championship (BFC) というジョイントベンチャーを結成し、年内にトーナメント形式の12興行を行い、年末には Night of Champions という総決算ショーを開催することになった。男子7階級、女子2階級の王座を制定するという。

旗を振っているのは FX3, Ultimate Force, Ultimate Warrior Challenge, AMMA, Cage Warriors で、選手を自由に融通し合い、2週ごとに試合をテレビ放送したり、アマチュア選手に手をさしのべたり、共同でのスポンサー獲得も間近となっているという。試合は cagewarrior.com でも閲覧可能となる見込み。

ベラトールと同じ BFC という名称が紛らわしいのは別として、大連立も「やれんのか」も GWPA もびっくりの手際の良いセットアップをしたようだ。トーナメント形式だと、最後に必ずスターが何人か出てくるので、成果が期待できるかもしれない。イギリスのMMAシーンはよくわからないけど、UFCに市場を刈り取られ、最大のプロモーションだったケージ・レージはエリートXCに骨抜きにされ、ローカルプロモーターたちが強い危機感を持って無我の姿勢で取り組んでいるとしても不思議はないのだろうと思う。

*****

FIGHTERS UNITE TO BREAK ELITEXC STALEMATE (MMA Weekly)

そのエリートXCの後処理なり再生なりはは依然として、宙ぶらりん状態で止まっており、選手も身動きがとれない状態であるが、このほど選手による協会組織 Mixed Martial Arts Fighters Association (MMAFA)がエリートに対し、選手契約が終了したことを認めよとの書状を送付したという。もしエリートが要求を拒否した場合、訴訟を起こすと言うことだ。

先に11月には、ケン・パヴィア、モンテ・コックス、エド・ソレスといったエージェントやマネージャが集まって、エリートの競売阻止と、選手契約譲渡の違法性を警告している。

かつて PRIDE が UFC に買われた後、選手が宙ぶらりんになったときにも、米MMAニュースサイトで選手たちによる PRIDE に対する集団訴訟があったという報道も見られた。この報道はその後、何のフォローアップもなく、音沙汰が消えている。

この Association が、法律上の労働組合組織であるのかどうかは、いろいろ眺めてみたがもう一つクリアではない。MMA選手の組合が出来たというニュースは聞かないし、その必要性を訴える声はいまだに多々聞かれるので、たぶん違うのだと思う。組合なら、Labor Union と名乗ればいいし、シリアスにやるなら、マット・リンドランドとかランディ・クートゥアが強面で組合委員長に就任しないと、ダナ・ホワイトにジョーク扱いされるのが落ちだろう。実際、この association の代表者は、どうやらMMAファンの若い弁護士のようだ。かといって、今回のクラス・アクションに備えて結成された、というわけでもなさそうだ。ホームページを見ると、一番古い記事は去年の6月の日付だ。ホームページ内容から類推するに、青木に勝手にベルトを進呈する謎の認定組織 WAMMA と何らかの関係があるのかもしれない。

どうしてこれを、11月にエージェントたちが動いた段階でしなかったのかは疑問である。エージェントと選手とでは、利害に違いがあるのかもしれない(違いがあっては本来はおかしいのだが)。なんにせよ、エリートの後処理が遅れているのは、普通に考えれば、元経営者たちが巨大な借金を何とか出来ないかと模索しているからだと思われるので、訴訟で脅せば事態に進展が見られる可能性は高いのではないかと思う。

*****

End of an Era: Fighter-Manager Handshake Deals Die as MMA Grows (Sherdog)

こちらのシャードッグの記事では、これまで握手と信頼関係だけでビジネスを続けてきたモンテ・コックスが、そろそろ契約書を作らんといかんだろうなあと嘆いている。エージェントのMMA進出が急速に進んでいて、手塩にかけて育てた選手を引き抜かれてしまうからだという。

コックスによると、若い選手によいトレイナーを選び、まずは小さな興行で注意深く選んだ相手と戦わせ、やがては大きなステージに送り出すというのがマネージャの仕事。他方でエージェントは、完成した商品としての選手の価値を高めることが仕事だ。最近ではたとえば、モンテが世話をしてきたロビー・ローラーに対してあるエージェントが、メジャープロモーションで一試合20万ドルを保証すると言って接近してきたこともあるという(コックスはその場でそのプロモーターに電話をし、そんな話はあり得ないことを確認、ロビーの引き留めに成功したという)。

いまのMMAに参入してきているエージェントの中には野球などの世界でうまくいかなかった人だったり、もうけのチャンスを狙うただの弁護士のような人も多いという。

しかしある選手は、エージェントはスポンサーを探してきてくれるが、マネージャにそんなことは出来ない、背に腹は代えられないと語っている。

今回の集団訴訟のような話も、モンテのような古株マネージャには知識的に太刀打ちできないだろう。それだけビジネス化が進んでいるし、様々な専門知識が必要になってきていると言うことだろう。玉石混淆のマネージャやエージェントが多数、MMAに参入する一方、プロモータ側もエリートのような素人経営者がいるかと思えば、UFCのようにちょっとたてつきにくい独占企業もいるということで、何か起きたときになかなかスムースに解決しない事態になっているのではないかと思う。

だから石井慧も、ケイダッシュではなくてちゃんと現地の専門家を付けた方がいいのではないかと思うのである。たかがゲームの権利でジョン・フィッチが解雇されるのだ。Tシャツ一枚つくるのにビクビクしないといけなくなる。

*****

男!前田明(秋山成勲オフィシャルブログ)
前田の名前が間違っているのが非常に気になるが、奥様のお写真は貴重かと。



スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update