WWEサラリーマン哀史

レスリング・オブザーバが故テストの追悼記事を掲載している。WWEバックステージでのやりとりなど、興味深かった点を抄訳。

 テストがランス・ストーム、クリスチャン、ウィリアム・リーガルらと、「The Un-Americans」というユニットを組んでいた頃、ビンス・マクマホンは彼らに対し、ブロンドの長髪を切るように命じた。テストとクリスチャンが散髪を拒否したため、このユニットのプッシュが終わったと言われている。ランス・ストームの話。

ユニットが散髪拒否のために解散になったといわれているけど、実際にそれが原因だったのかはよく分からないな。でも、そのことについてビンスと話し合ったときのことは楽しく思い出すよ。

ビンスとジョニーに呼びつけられた。リーガルが本当にユニットの一員だったのかはハッキリしないけど、テストは中心人物だった。ビンスは、短髪にして軍人のようになれと言った。ビンスは僕の髪型を見本にしなさいといっていた。クリスチャンは散髪自体は構わなかったんだと思う。ただ、言われたとおりの髪型にするのはちょっと・・・という感じだった。クリスチャンは許容範囲内で意見を言っていたように思えたが、テストはもうちょっとあけすけだった。

これはとっても彼らしい思い出なんだけど、テストはビンスの顔を真っ正面から見て、自分にはレスリング以外の生活もあって、外見にはとてもこだわりがあるのだと言った。そして、そんなアホみたいに見える散髪は断ると言った。そしてふと黙り込み、僕を見て、「君のことを悪く言ってるんじゃないんだ、ランス」と付け加えた。そりゃわかってるが、ひどい言いぐさだろ(笑)。テストはいつも感じたままを喋っていたし、上司に対する許容範囲なんて考えていないようだった。



 エディ・ゲレロが亡くなったときの、テストのブログ。

今日はレスリングなるこのビジネスの現実を語りたいと思う。「次は誰だ?」これはゴールドバーグの台詞じゃないんだ。本当にそう思っているのだ。次は誰だ?プロレスラーになりたいと思っている君、いまやWWEも普通の9時から5時までの仕事より払いが少ない会社なんだから、いくつかのことを教えてあげよう。

僕がレスリングを始めた頃、Vicodin とか Percoset とか Soma なんて聞いたこともなかった。それなのに、どうしてこんなに大勢のレスラーが、これらの薬で死んでしまうのだろう。

答えは単純だ。とくにWWEのレスラーは、週5日働き、毎日バンプを取る。医者に言わせれば、バンプを取るのは、時速32キロの車に激突されるのと変わらないそうだ。一日何回バンプを取るか。週に何回バンプを取るか、一年では何回か。

名前は言えないけど、WWEの上の方の人が、あの選手はリハビリが必要なんだけど、ショーに欠かせないから送り込めないんだよ、とかいっていた。これが現実なんだ。

僕はリングで首を痛め、頸椎を二つ取り除き、代わりに鉄のプレートが入ってる。ジョニー・エースは僕に、こういう怪我をしている選手を解雇しないと明言してた。

なのにおかしいな、手術から二ヶ月、僕は解雇通知を受けとった。

7年間、ケツを粉にして、足を骨折してもボスの息子に使えてきたことは忘れられているわけだ。むかし、バッドニュース・アレンがこう言ってた。ビンスにとってすべての選手は操り人形。遊び終えたら捨てられる。でも時々、ゴミ箱から出して、すすを払って、またしばらくの間、遊び始めたりする。



 1999年のサマースラムでテストはシェーン・マクマホンを下し、ステファニー・マクマホンと結婚することとなる。そのときビジョンに、花嫁衣装のステファニーが教会からHHHの手によって連れ去られる映像が。この二人が実は秘密裏に結婚していた、というアングル。社長一家と絡む大抜擢であったわけである。テストは私生活では、二人のトップ・ディーバ、ケリー・ケリーおよびステイシー・キーブラーとつきあっていたと言うから、なかなかのやり手である。個人的には、コメディ担当の万年中堅選手というイメージしかなかったのだが、この追悼記事を読んで、この選手はWWEでたいへん将来を嘱望された選手だったんだなあと改めて見直した。でも同時に、抄訳で十分描けてはいないけど、周囲の期待をうまく理解できないというか、ちょっと世渡り下手というか、そんなタイプの人であるように感じた。近頃のテストの心の内には、後悔とともに、ひどく都落ちした感覚があったのかもしれない。

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●ダナ・ホワイトのコメント2題。UFC100に対するアフリクションの裏番組戦術に関して「いいことだよ。気に入った。奴らのことは嫌いなので、Tシャツで稼いだ金をどんどん使うが良い。」(Five Ounces of Pain)

BJペンがヌルヌル問題への怒りを収めないことについて「BJに電話して、クソみたいなことはやめてファッキングな練習に戻れと告げた」(BloodyElbow)。ダナの手にかかれば、どんな難問も片目つぶって30秒だ。

北岡悟、次の試合は6月7日(日曜)パンクラスディファ有明大会(北岡悟ブログ) ー 日付が変わったところで自ら投稿するというところ、さすがロックな男である(ぷぷぷ)。

●またプロレスラーの訃報。Figure4Online によると、メキシコAAAの Andres Palomeque (リングネーム:アビスモ・ネグロ)(37)が、詳細不明ながら、メキシコで遺体で発見された模様。

●日曜深夜の戦極Gは、二名の育成選手マキシモ・ブランコ(真騎士)と大澤茂樹に焦点をあてていた。日沖の話が聞けるかと思っていたので拍子抜け。この番組はあんまりタイムリーさには頓着しないようだ。マキシモは恵比寿のベネズエラ料理店で舌鼓をうちながら、「吉田道場最高。ようやく自分の居場所を見つけました」などと、たとえば光岡と比べれば明らかにより流暢な日本語でしみじみ語っていた。吉田道場じゃなければ、雑巾がけをショートカットしてすんなり戦極本戦に殴り込めるんじゃないかという気もするが、まあ、見ていて楽しい選手なので、じっくりと大成すると良いなと思う。

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