レッスルマニア25観戦記


レッスルマニア25を見た。その感想を、レスリング・オブザーバからの情報に交えて。

●ミッキー・ローク劇場

オブザーバは「なんですかこれ?」といった評価だったが、僕は結構面白かったな。クリス・ジェリコがレジェンドレスラーを4人(パイパー、スヌーカ、スティームボート、フレア)続けて簡単に料理。老人を立て続けに痛めつける続ける酷い男だとなったあと、ロークが登場しボクシングパンチでジェリコを倒すわけであるが、一応元ボクサーのフットワークと言うことで、素晴らしいかどうかは別として、レスラーのそれとはひどく異質だったため、それなりにスピーディで力強く見えたものだった。もちろん、メイウエザーとかドナルド・トランプに比べると、ひどくあっさりした登場だったことは事実である。

リング上のジェリコに挑発されたロークは、最初は「そんなもん、知るか」といった表情、しかしコケにされ続けるうちに「それなら一丁、やってやるか」という表情に変化していき、おもむろに立ち上がって池乃めだかばりに上着を脱いだわけだが、その際、ロークの隣に座っていた用心棒風の雰囲気の男も、ロークの変化に同調した表情を作って、わかりやすさを演出していた。放送席もスルーであったこのつっこみ担当の男が、どういうわけかフランク・シャムロックだったのは不思議な光景だった。

リッキー・スティームボート(56)もすごく頑張っていたと思う。トペも、コーナーから飛び降りてのトマホーク・チョップも、やるべきことは見せてくれ、ジェリコから何度もニアフォールを奪っていた。途中で足がもつれながらもやりきったのは職人の意地か。オブザーバによると、ジェリコの子供の頃のアイドルはスティームボートだったらしい。感無量だっただろう。でもわれわれには天龍がいるけどね。

●ジェフ・ハーディ def マット・ハーディ

へえ、こんな兄弟対決をしていたとは。バリバリのハードコア・ファイト、フィニッシュがクリエイティブ。まず10段のラダーからジェフがセントーン自爆。アメリカ版ブル中野だ。ダメージを受けたジェフのクビに折りたたみイスをひっかけての、マットのツイスト・オブ・フェイト(ネックブリーカー)。ジェフの頭がまずは開いたイスに激突、そのあとマットに二段落ち。

●アンダーテイカー def ショーン・マイケルズ

自分的にはいまのところ、圧倒的なプロレスのファイト・オブ・ザ・イヤーだ。アンダーテイカーがトペ・コンヒーロで跳び、頭から落ちたときには死んだかと思った。終盤の動きはこんな具合だ。マイケルズのスイート・ミュージックをテイカーがかわしてチョークスラム、テイカーのラストライドを、ウラカン・ラナで切り返すマイケルズ、場外に投げ捨てられる寸前で逆上がりしてきたHBKをつかまえてテイカーがツームストン。もう一度のツームストンはHBKがDDTで返す。最後はトップロープから飛んだマイケルズを空中で捕まえてテイカーのツームストン。

と、書いても仕方ないようなことを敢えて書いたが、要するにこんなことを書きたくなってしまうような試合なのである。動き自体はこれくらいなら棚橋や中邑でも出来るだろう。奇をてらうことのない、カウント2.9プロレスである。が、とにかく違うのだ。一つ一つの動きすべてに意味がある。メリハリがあって、止まっている時間も長いのだけど、ノロクサした感じはない。動きはとにかく的確で、恐ろしく無駄がない。表情も迫真だ。やはり、マニアというブランド舞台、ヒートしまくりの7万人の客、テイカーのマニア17連勝という掛け金、しっかりした技術などが混じり合ったからこそのコク深い傑作ということになるのだろうか。うーむ。この試合のすばらしさは、どう説明するといいのかな。なにせ、ただにパイルドライバーに「はっ」としてしまうのだ。いまどき、まだこんなプロレスを見れるとは、思わなかった。

試合時間は30分41秒だそうだ。長さは感じさせなかったが、マニア史上で二番目に長い試合となった。一番長かったのはマニア12の「ブレット・ハート vs ショーン・マイケルズ」のアイアンマン・マッチ(61分52秒)。


●ジョン・シナ def ビッグショー、エッジ(トリプルスレット)
●HHH def ランディ・オートン

セミとメインは何かベルトが掛かっていた。こちらはまあ、普通の試合に見えた。メインイベントはしっかりしたストーリーに乗っていたようなのに、客がどうしてあれほどまでに、うんともすんとも言わなかったのかがよく分からない。でも個人的にもトリプルHはちょっと苦手だなー。

気がついたこと。シナの必殺技FUはいま、「Attitude Adjustment」(態度矯正)と呼ばれているみたいだ。技の名前を態度とか性格とか、そっちに広げていいなら、これからもいろんな名前が考えられそうだ。どうやら、子供向け番組にふさわしくない技の名前に直しが入ったという経緯のようである・・・それとビンスはいまベビーフェイスをやってるみたいだ。久々に見たら、だいぶ禿げてきていたので泣けた。それにしてもいまさらだけど、ランディ・オートンって、ボブ・オートンJRの息子だよねえ。はあ、オレも年を取るはずだよ。


●観客動員数は 72.744名。WWE史上第5位の動員数だそうだ。昨年はフットボール場での開催、今回はインドアでの開催ということで、客数自体は大差ないものの、前回の開放感・ビックリするようなスケールの張りぼて感には欠けていたと思う。

●マニア史上二番目に長かった3時間57分にわたるイベントで、実際の試合時間は2時間27分であった。こちらはマニア史上最長なのだそうだ。そういえばスキットもリング上でのパフォーマンスもほとんど無い、とてもシンプルな構成の大会だった。

●今回初めて、WWEでは大会終了後数日で、売上額などのデータをリリースした。これによると、今年のマニアの総売上は5200万ドル。内訳はPPVが4300万ドル、ゲート収入740万ドル、グッズ売上150万ドル。総売上は昨年比で21.5%の減少。PPV件数は明らかにされていないが、この数字から推計すると78万件程度となるらしい。

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● 5月26日のDREAM.9 、PPV放送は初回23時からとスカチャンの告知ページにあった。また、テレビ番組情報誌によると、TBS地上波放送については、DREAMは21時35分から22時48分と書かれていた。

●アメトーク、芸人ドラフト会議を見た。面白かった。選考プロセスでは、玄人同士の評価や、トーク番組の作り方がかいま見れたし、結果的に仕上がった番組は、素人から見ても選んだ人のセンスが浮き彫りになるものだった。有吉の番組なんか、ほんとに見たいなと思ったし。

というわけで、これを見てて思った。「プロモーターによる夢の大会マッチメーク会議」なんて、どっかの雑誌でやってくれないものかなあ。あの選手はガヤの能力が高いとか、対応力があって安心とか、一人くらい壊し屋も必要とか、スタイル面・キャラ面・興行面の理由も付けてね。悪口を言う必要のない企画だと思うし。堀越のりに該当する選手は誰だろうな。

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