非常ベルが聞こえないのか!

たんぽぽ

まずはこの「HULK」という言葉の意味だが、

【名】
1 廃船(の船体)、〔乗り物などの〕残骸
2 ばかでかい物[人]
【自動】
〔大きな人・物が〕ヌーッと現れる
(英辞郎 on the web)


と言うことだそうだ。もちろん、固有名詞の「超人ハルク」「ハルク・ホーガン」もすぐに連想できる。ホーガンのおかげで陽性な単語にも思えるが、本来は総じて、単に「でかい」というだけの意味、あるいは、どことなく悲しげなイメージのある言葉のようだ(そのホーガンも今は消して陽気とはいえないが・・・)。

もともと、東スポが「リアル天下一武道会」「人類最強無差別GP」と称して報じていたこともあり、ハチャメチャなメンツではあるが期待の範囲内とはいえよう。当ブログではもっと無茶な出場選手予想をしていたし、当初は32名参加とも言われていた。それにしても、実際にアナウンスされるとなんとも悲しい・・・報道記事の笹原さんもどことなくうつむき加減だ・・・

何が悲しいかって、なんだか、上司の言うとおりに丁寧に仕事をしたのに、上司ではなく自分がリストラされるような気分がするからだ。そんな自分って、どれだけ力がないんだ、という。まるで濁流にのまれる落ち葉のようではないか。勝ち目のないゲームにすでに突入してはいないか?自分らしく思いっきり仕事をした上でクビになるならまだ納得も行くものを。何なら先に船を下りた方がいいんじゃないのか?出来るヤツほど先に降りるものだが。

内藤次第で放送されるかどうかもわからないのにこれだけ選手をかき集めて、しかもチケット代は下げる。そして、断じて谷川さんの趣味ではない。ということは、TBSのカネと趣味だろう。いかにもTBSらしい、安易な企画に見えるではないか。そのTBSらしさこそが低視聴率の原因だという証拠はすでに各所で挙がっているようには思うが、それでも止まらぬ悲しみのタイタニック。谷川さんの趣味で暴走できるうちはまだ良かった、というか。

「(参戦選手の体重差と経験差の大きさを問われ)大丈夫じゃないですか? 格闘技の目線で言えば、そういう意見は出てくると思いますが、大男同士がぶつかる迫力とか、わかりやすさが見せられれば。もちろん競技としてやる以上、ちゃんとやりますが、チャンネルをつけた人を釘付けになるような試合を見せたい」



最初、カンセコという名前を見て、お、大リーガーと同じ名前の若手選手でもいるのかな、と思ったのだが、驚いたことに本人であった。笹原さんは「大丈夫じゃないですか」と流しているが、これをみて、ハッスル立ち上げ時に「プロレスだから連戦も大丈夫じゃないですか」と吐き捨てて見せた榊原さんを思い出した。このハルク大会がプロレスだと言いたいわけではないが、そうでなければ、何故大丈夫なのだろうか。いやがおうにもクロマティを思い出す。どうせならクロマティの方がお茶の間インパクトはあった。

「優勝すればヒョードルも視野に入ってくる。そこでアピールしてもらって、ヒョードルに振り向いてもらえるようなきっかけにしてもらえれば」



ということは、DREAMでヒョードル戦が実現するとしても、ジョシュでもミルコでもアリスターでもないということか・・・

「去年スポーツで最も視聴率を取った内藤選手のバトンを受けるDREAMとしては最高のかたち。放送の割合などはこれから発表していくことになりますが、これだけじゃなくて、まだまだ奥の手を用意してます」



「奥の手」については、レスリング・オブザーバ最新号が、DREAM.9 に「青木 vs ヨアキム・ハンセン」のタイトルマッチが追加される見込みだと報じていたのが該当するのかもしれない。この報道がもし本当なら、全力投球にもほどがあるし、その明日無き全力投球ぶりがまた悲しい。


まあ、だいたい空気を読もう。どうやらガチで非常ベルが鳴っているようだ。DREAM.9 はもともと、「川尻 vs JZ」「前田 vs 高谷」などというメンタマ飛び出るど真ん中なカードもちゃんとある。こういう試合をこれからも見ることが出来るための税金のようなものだと考えて、我慢しよう。内藤の試合が長引いた場合、この辺の好カードはカットされそうな気もして悲しいが、視聴率的には内藤の試合は長引いた方がいいだろう。それもあわせて我慢だ。ただ、格闘王子で見た内藤の相手の中国人ボクサーはランキング確か14位とかで、身長もリーチも内藤より大きく見劣りしていた。内藤があっという間にKOしてしまう恐れもある。それはそれで、数字が十分高まらないうちに、DREAM に切り替わるわけで、辛いものがある・・・

サップあたりには、ホント、殴られると痛いのはよくわかるけど、そんな素振りは見せないで、一生懸命仕事をして欲しい。カンセコには死なないでほしい。そして各選手、風邪なんか引かないで、揃って無事に入国してやってほしい。今週末の戦極もそうだけど。

(出所)
MLB元本塁打王カンセコも登場!! DREAMが“超人トーナメント”を開催! (Kamipro)
DREAM中継、内藤戦の追い風で高視聴率ゲット?(スポナビ)
DREAM笹原EPがカンセコ参戦、ドーピング問題について注目発言!(Kamipro)

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Sherdog に、戦極の国保広報のインタビューがあった。いつもよりちょっとハッキリ、物を言っている。国保氏のコメント部分から、興味深かった部分を抄訳する。日→英→日の翻訳を経ているので、細かいニュアンスはあんまり信用しないで欲しい。

●PRIDEでは素晴らしい試合が行われていたが、K-1とDREAMは、テレビ視聴率と、大衆娯楽に傾きすぎているように思う。戦極は戦いだ。本当のスポーツを志向する。本当に強いのは誰かを見せたいので、世界中で有望な選手を発掘している。ビッグネームや、全盛を過ぎた選手に頼る必要はない。

●街で格闘技について調査をしてみた。8割から9割の人が、K-1を知っていた。Prideを知っている人は5割くらいだった。ところがDREAMを知っている人はほとんどゼロだった。戦極も同じような状況だ。ただ、DREAMを知っている人は、必ず戦極も知っていた。

●問題なのは、DREAMにはテレビを超えた波及力がない、ということだ。いまのDREAMで言えば、Kid、桜庭、所を除くと、誰にも知られていないような選手ばかりだ。実際に外に出て行って聞いてみるといいが、青木真也を知っている人を100人探すのは大変なことだ。

●DREAMには本当に成功して欲しい。それはひとつには、彼らが成功すれば、戦極の人気も上昇するからだ。別の理由としては、もしDREAMがなくなりでもしたら、すべての選手が仕事を失うことになる。戦極ではそれらすべての選手を支える余裕などないからだ。われわれはこの業界で、ファンが比較対象して楽しめるような団体として、差別化を図っていきたいのだ。

●プロ野球選手とテレビタレントを対戦させて注目を取るのは簡単なことだが、われわれはそんなやり方はしない。サッカーでも野球でも、シーズン中に自然な形でスターが現れる。MMAでもスターは自然に生まれてくるものだと考えている。ここが、戦極とは何か、戦極はどう違うのかを決定づける一線なのだ。


 つっこみどころ満載なのは置いておくとしても、なんと、DREAM難民選手を受け入れる算段まで口にしているというのは戦慄だ・・・


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