鶴田はアメリカンスタイルではなかった【リック・マーテル・インタビュー】


金曜日にストライクフォースの二軍大会 ShoMMA 開催。結果はこちらに丸投げ。メインイベントはビリー・エバンゲリスタがグラウンド状態のマイク・アイーナの頭部への膝蹴りを放ち「三崎 vs 秋山」事態に陥った模様。あのときと同様、リンク先の写真を落ち着いてみてみれば、微妙に「4点ポジション」ではないように見え、米MMAサイト等で議論を呼んでいる。

同じく毎週金曜に頑張っているベラトールでは、ウエルター級トーナメント準決勝でベテランのデイブ・メネーが敗退、決勝は「ライモン・グッド vs オマール・デラクルーズ」になったという。ようわからん。


*****

MMA Fanhouse は、キンボ・スライスとストライクフォースの契約交渉が決裂した模様で、キンボは真剣にボクシング転向を検討していると言うことだ。ただし情報源がもとエリートXCのプロモーター、ゲーリー・ショーだというのは心許ない。Fanhouse の記者は、スライスにとっては K-1 が一番いいのではないかと書いている。これはボクもそう思うけど、あんまりお値段が高いようなら、K-1は無理してくれなくていいとも思う。

*****

レスリング・オブザーバ最新号より、ダナ・ホワイトが最近のジョーク試合にコメントをぶちまけている。

●カイル・メイナードのMMAデビューについて

この子のことは知ってるし、喋ったこともある。しかしだ。考えても見ろ。腕も足もない男が、パンチやキックのある試合に出場する・・・聞いたこともない、最低に馬鹿馬鹿しい話だ。まるで信じられん。犯罪だろ。こんなことを許した奴らは店じまいした方がいい。


●ホセ・カンセコのMMAデビューについて

どうして誰も怒っていないかわかるか。唯一の理由は、みんなこの男が嫌いなんだよ。もし人々がカンセコのことを気にしているなら、もっとみんな怒るだろう。ヤツがたたきのめされるところは確かに見たい。みんなチャンネルを合わせるだろ。


●ロイ・ジョーンズのシウバ挑戦について

みんな、いい宣伝になると思ってるだろ。実際どんな風に報じられるか考えてみな。ロイ・ジョーンズ、ここまで墜ちたかということになる。それでは困るんだ・・・試合だってどうなるかは見え見えだ。ジョーンズはテイクダウンされて、ヒジかサブミッションを食らうか、スタンドで蹴りまくられるだけのことだ。試合が終わればみんな、凡戦だったねと言うだろう。そんな試合をとりあげて、凄い試合ですよとプロモーションするわけにはいかない。嘘つきになっちまう。


●ジョークマッチ関連ではないが、ダナは最近、ケニー・フロリアンに感銘を受け、「彼は次期アメリカ大統領になれる」と絶賛している。

マサチューセッツ州でのMMA解禁の仕事をしているんだが、政治家との話し合いにフロリアンも来てくれている。とても助けになっている。ワシントンでの人道大賞に出席したときにもケニーを連れて行った。そこでもケニーは、国会議員をおだてたりしていた。みんなケニーが大好きだ。頭はいいし、いい選手だし、ESPNでもいいコメントの仕事をしてる。テレビの仕事はもっと振りたいと思う。ケニーは人こましだよ。


とんでもなく世渡りのうまそうなケニー・フロリアンは5月13日には大リーグ「フィラデルフィア・フィリーズ vs ロスアンゼルス・ドジャーズ」の始球式の大役をつつがなく勤めたという

>フロリアン、なんだかイヤなヤツだな(笑)。カンセコはひょっとすると、アメリカ版の泰葉のような存在なのかもしれない・・・ダナも完全に馬鹿負けして、もはや罵倒する気力すら失せているように見える。これはアメリカでハンパでない数字をとるのかもしれない・・・

*****

AWA World champion Rick Martel -- 25 years later (SMAL! Wrestling)

懐かしいリック・マーテルのインタビューがあった。ちょうど25年前の今頃、マーテルは鶴田からAWA王座を奪取、そのあと19ヶ月間君臨し続けたのであった。

Quote
当時のことは素晴らしい思い出以外の何者でもない。人生も大きく変わった。王座奪取の翌月にボクは結婚した。世界のてっぺんにいる気分だった。

本当は当時、そろそろWWFに戻ろうかと思っていたんだ。そうしたらチャンスが転がり込んできて、タイトルを取らせると言うから、計画を全部変更したんだ。

当時のAWA王座は結構重みを増していた。ハルク・ホーガンが1年半も挑み続けていたからね。で、ニック・ボックウィンクルっが東京でジャンボに負けたとき、ファンの間では、次の王者は誰なんだってずいぶん議論になっていたよ。自分が獲得するなんて、誇らしく思ったものだよ。

バーン・ガニア(プロモーター)はベビーがヒールに勝つと言った構図を考えていたわけではなかったと思う。日本ともっと何かしようと、計画を持って、馬場やジャンボと話をしていた。

ジャンボが勝った時点でボクはそのプランについては知らされていなかった、ホントに直前に言われたんだ。ニックが負けたときにはボクも驚いたし、これからどう進んでいくのだろうと思った。

(84年5月13日、セントポールでのジャンボ鶴田戦について - マーテルが王座奪取)
難しい試合だった。言葉の問題と、スタイルの問題だ。ボクはジャンボを尊敬してたけど、彼はあんまり英語を話せないし、ボクもフランス語だろ。リングの中でのコミュニケーションはとれなかったな。

彼は日本式のスタイルを持っていた。日本でジャンボと戦うときは、彼のスタイルに合わせた。で、アメリカでも、彼のスタイルにあわせる方が簡単だった。彼はアメリカのスタイルに不慣れだったしね。でもどこかぎこちなかった。

セントポールの観客は、なんじゃこれは、って思っていたんじゃないかな。ヒートもカムバックも作れなかった。ただのレスリング・マッチだった。ただただ、ベストムーブをやって、うまくいくことを祈ってるだけだった。

ボクはスタン・ハンセンと戦うときにも同じ問題を抱えた。スタンはブルドーザーみたいにどんどん攻めてくるばかりだった。アメリカでも日本式でやっていた。「なんかやってこい、こっちもやりかえす」っていうのを繰り返しているだけのことだ。ファンがどう思っていたのかよくわからない。楽しんでくれてたとは思うが、リズムも理由も何もなかった。その上、肉体的にきつかったので、客の反応を得るのは難しかった。

ジム・ガービンとの試合は楽しかった。ハーリー・レイスもね。ビル・ロビンソンはまた違ったスタイルで、ファンのことはあまり気にしていないようだった(笑)。自分流のやり方でしかやらないわけだけど、まあ、それがビリーだ。

思い出の試合として一番に浮かんでくるのは、日本でのリック・フレア戦だ。最近リックのインタビューを読んだら同じことを言っていたのでビックリしたんだけど、あれば東京での NWA と AWA の王座統一選だったんだ。日本のファンは普通、静かに座っていて試合を楽しみ、終わったら拍手してくれる。でもあの試合では、始まった途端にみんなが乗ってくれて、とても興奮したよ。
End of Quote

>この辺はボクも全然覚えてるなあ。統一戦は東京じゃなく京都じゃなかったかな。結果は両リンだったかなんだったか、とにかくベルトの移動は無かったわけだけど、こんな試合を見れるなんて、馬場さんってすごいんだなあ、くらいのことは思ってみていた記憶がある。「日本式」が好きだった日本人ファンとしては、マーテルはそんなに思い出深い王者でもなかったりするのだが、今頃になってふとインタビューが読めると、なんだか楽しい。でも、試合中にそんなに複雑な英会話って必要なのかな・・・こればっかりはやったことがないからわからないけど、じゃあいつも大量に来日しているアメリカ人レスラーはいつもどうしてるんだということになる。だいたい、のちにアメリカの大学で助教授職を得る鶴田が英語が話せないというのはちょっと考えにくいかな。


スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update