スポーツマネジメントの暗澹

DREAM.10で「アンドレ・ジダ vs 菊野克紀」が行われると BloodyElbow が報じている。

*****

Affliction の第三回(そして恐らく最終回)のイベントが8月1日、アナハイムのHonda Center で開催されることが濃厚となった。数日内に正式発表される見込みだと、MMA Fanhouse が報じている。
メインカードは「エミリャーエンコ・ヒョードル vs ジョシュ・バーネット」で、両者とも口頭で合意していると見られている。このほか、「ビトー・ベウフォート vs ゲガール・ムサシ」、ティム・シルビア参戦も予定されているという。

*****
UFC to Offer Streaming Behind-the-Scenes Cameras During UFC 98 (MMA Fanhouse)

週末のUFC98では、バックステージに設置された4種類のカメラ映像がネットでストリーミング中継されることになっているという。アクセスはこちら

カメラは、ロッカールーム、入場直前、ダナ・ホワイト(生のビデオブログらしい。チャレンジャーだ)などに設置されるという。

*****
MMA Fanhouse に JZカルバンのインタビューあり。抄訳。

- ハンセンは本当に怪我したと思いますか?

ハンセンがそういってるんだから違うとは言えないだろう。ただ奇妙だなと思うのは、彼の怪我について何も聞くことが出来ないということなんだ。あのときは、ハンセンは首が悪くて、腫瘍かもしれないなんて言われてた。でもその後、いくら尋ねてみても、誰も何も教えてくれない。彼のことが心配なんだ。選手が試合から遠ざかるほど辛いことはないからね。ハンセンは気分のいい男で、好きなんだ。だから心配しているんだけど、教えてもらえない。よくわからない。

- あなたがベラトールに興味を持っていると報じられていました。

ベラトールのオーナーには会ったよ。話はしただけだ。でもいい取引を作ってくれるならグッドだね。

- UFC や WEC よりもベラトールが優先なのですか

うむ。ベラトールなら、日本に並行参戦が可能なんだよ。UFCはダメだろ?そこがポイントだよ。

*****

Yahoo! Sports にショーン・シャークのインタビューあり。

自分よりランクが高くても、絶対に倒せる選手がいる。ランキングに意味はない。青木はいい例だ。彼にはボクシングもレスリングもない。UFCでは生きていけない。ロングスパッツもはけない。こういう選手たちがここにきて戦うのを見たいし、そのうちそうなると思うよ。


シャークは週末の UFC98でフランキー・エドガー戦が迫っている。シャークはBJには負けたが、ケニー・フロリアンには完封勝ちしていながら、ほとんどのランキングでぎりぎりベスト10にいるくらいの位置づけとなっている。

*****


経営学の論文誌に「一橋ビジネスレビュー」がある。一橋大学イノベーション研究センター編、と書いてあるが、その最新号(2009年春号)の特集が「ビジネスとしてのスポーツ」ということであった。

一橋ビジネスレビュー 56巻4号(2009年SPR.) (56)一橋ビジネスレビュー 56巻4号(2009年SPR.) (56)
(2009/03)
一橋大学イノベーション研究センター

商品詳細を見る


たしかにこのところ、経営学の新研究分野として「スポーツ・マネジメント」は話題に上るようになってきたし、僕も気にはしながらも未解読の分野である。はたして「スーパーハルク・トーナメント」を経営理論で分析できただろうか。

一読後の感想は、クオリティの低さに口あんぐり、ということであった。

たとえば、多摩大学教授の広瀬一郎「スポーツリーグ産業の構造・特質・リスク」という論文はこんな調子だ。

あらゆるクラブ経営は、「競技」と「ビジネス」というかなり性格の違った2つの事業領域のバランスを取ることが不可欠であり、経営の生命線である。前者はフィールド・マネジメント(FM)、後者はビジネス・マネジメント(BM)と呼ばれている。


こんな当たり前のことを述べた後、FMとBMのバランスを取るのは「言うは易く行うは難し。構造的な問題である」、と書いてあるだけなのである!ただ問題を指摘しただけなのだ!

これなら Kamipro で各プロモーターのインタビューを読んだり、memo8 さんのプロモーター論を読む方が100倍先進的だ。この教授が、こういうことにやっと気がついたということなんだろうな、という読後感を持つ。


一橋大学教授、橘川武郎「プロ野球の危機と阪神タイガース」

このようにタイガースの歴史は、単なる「敗北の歴史」ではない。それは、信じられないような「惜敗」を随所に散りばめた、悲劇に満ちた歴史である・・・一旦そのストーリーにとりつかれてタイガースファンになると、もうそれを止めることは出来なくなるのである。

・・・これだけの戦力を有していれば、巨人が優勝するのはある意味で当然のことである。にもかかわらず、2008年のシーズン前半で巨人が大きく出遅れたのは、端的に言えば、原監督の采配に問題があったからであろう。


この学術論文は全文、この調子なのであって、あえて間抜けなところだけを書き出したわけではない。素人のブログかと思った。この議論は経営学的にどんな示唆があるのだろうか。新橋のサラリーマンですら、全員こんな話はとっくにし飽きているということをこのセンセーは知らないのだろうか!大学教授ってほんと、気楽な仕事だと見えるよなあ。


日本高等学校野球連盟前会長、脇村春夫「高校野球と教育」

高校野球の将来の姿として、今までの伝統で今後も絶対に変えてはならないものは、

・商業主義の否定
・アマチュアリズムの堅持
・高校野球としての品位と品格
・フェアプレーの精神
・何事にも全力を尽くすひたむきなプレー

・・・高校野球の選手・部員が2年半の野球生活から得られるものは、

・行動力、積極性
・ファイティング・スピリット
・失敗を乗り越える強さとピンチでの粘り
・忍耐力、継続力、思考力
・チームプレーに徹する協調性

の5つである・・・日本の企業はこのようなタイプの青年を求めている。


この長い長いプロパガンダ(これも完全に論文ではない)で、およそ経営学と関係があるのは、この最後の一文だけなのである!この著者は学者じゃないので仕方ない面がある。むしろ、こんなものを載せる「一橋大学イノベーション(笑)研究センター」の見識を疑うし、こんなマークな人が前会長だなんて、高野連はダメな組織だなあとの印象が強まる。こんなことを言っているだけで生きていけるなんて、いい気なもんだよなあ。

というわけで、これが日本のスポーツマネジメントの気鋭の研究者たちなのだとしたら、暗澹たる気分である。経営学者としての足腰が弱すぎるか、実務実践経験があまりにも乏しすぎる。スポーツマネジメントという分野じたいもまだまだ貧弱すぎて、動向をチェックするに値するとは思えなかった。雑誌のスコープの絞り方もちょっとおかしいんじゃないかと思った。ボクはかねて、格闘技雑誌はたまにはこういう分野の学者にインタビューして、スポーツの経営論をかみ砕いて説明してもらってはどうか、と思っていたけれど、たぶんこの調子ではたいした話にはならないだろうと思う(ちなみに、いつも読み応えあるゴン格の松原先生は経済学の人である)。失礼ながら、これでは大学が三沢や秋山を講師として招待してしまうのもうなずける。学生はいても、先生がいないんじゃないのか。

スポンサーサイト

トラックバック

[格闘技][海外総合][米国][旅]8月1日、”最終戦争”勃発か。ヒョードルvsジョシュ ・・・・?

http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-1676.html 8月1日に開催されるアフリクション3のメインイベントとしてエメリヤエンコ・ヒョードルvsジョシュ・バーネット戦が近日中にも正式発表されるとのこと http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-517.html Affl

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update