オイラはマニラのゴリラ

Sherdog は、エディ・アルバレスは9月にDREAMに出場しないと報じている。アルバレスのマネージャ、モンテ・コックスによると、ベラトールとの契約により、ベラトールのチャンピオンになると独占契約に移行することになっているとのことだ。「話はあったが、ちゃんと断ったのにな・・・」と困惑のコメント。

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NHKハイビジョンで放送された「モハメド・アリ vs ジョー・フレイジャー」のマニラでの試合のドキュメンタリーを見た。因縁の激闘をフレイジャー目線で振り返るというものだった。例によってアリは戦前、プロレス流の軽快な煽り発言を連発するのだが、それはフレイジャーにとっては度が過ぎるもので、シュートな憎しみをかき立てられ、60歳を過ぎた今でも許せないのだという話だった。

その許せないアリの発言は、次のようなものであった。

"It will be a killa...and a chilla...and a thrilla...when I get the gorilla in Manila!"

(オレ様がマニラでゴリラを捕らえたなら、殺し(キラー)でゾクゾク(チラー)スリラーだ)

お、おもしろい・・・韻を踏んだ詩のような名文句だ。そしてアリはフレイジャーをゴリラと呼び、ゴリラの人形をめった打ちにしてみせたらしい。この辺はボブ・サップと変わらない。

どう見てもそんなに怒ることでもないだろうとしか思えなかったが、NHK番組に出ていたアメリカ文化論の大学のセンセーは、黒人が黒人をゴリラと呼ぶのは侮辱にも程があると解説、背景として、アリの方が肌の色がライトであり、肌の色の濃淡で黒人内でも人種差別があったのだと説明していた。

そういうこともあるのかもしれないが(どちらかといえば、トンデモ発言に聞こえる気もするが)、実際は宗教的な立場の違いが問題だったのだろうと思う。アリはイスラム・ネーションのメンバーで、黒人至上主義だった(とはいえ、ビジネス面ではこだわることなく白人も登用する柔軟さも持っていた)。黒人至上主義の黒人は、そうでない黒人を、白人の寄生虫であるかのように見なしていたという時代背景があった。それは確かにシュートな対立ではあった。アメリカ製作のドキュメンタリー映像ではそのことにもちゃんと触れているのに、日本のスタジオのセンセーはこの件にはなぜかスルー。

番組では猪木へのインタビューも行われた。NHKの女子アナウンサーが真面目な顔で、「アリがフレイジャーをゴリラ呼ばわりしたことについて、どう思うか」と聞く。猪木は「オレもペリカンと呼ばれたよ。いいとこ突いてくるなと思った。顔のことなんだからしょうがないじゃないか」と笑いとばしていた。

アリは最近のインタビューで、度が過ぎたことをフレイジャーに謝りたい、時代の熱に浮かされてしまった、ただチケットをたくさん売りたかっただけなんだと語ったそうだ。

60をすぎたフレイジャーは、いまでもジムを経営し、ジムの奥の部屋で生活し、アリへの憎しみを抱き続けている。部外者にはなんと言うこともないと思えるような広告宣伝に飲み込まれてしまった人生が悲しい。

この番組、僕はフレイジャーの悲しさに自分で強制的にフォーカスを当てて楽しんだが、NHK番組の作りとしては、アリのプロモのひどさを延々と説明しようとする姿勢があって、でもそれにすら失敗していた。

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格闘技雑誌三誌をいっぺんに買うと2740円も取られるのだな。ちなみに戦極とDREAMの同日興行だとテレビ見るために5775円だ。

Kamiproの石井慧インタビューだけ読んだ。「戦極マット踏み台宣言」という穏やかならざる見出し。その中である意味注目していた、リョートの飲尿療法については、「飲んでいるところをたしかに見たが、自分は飲んでいない」ということだった。そのかわり、アサイーを飲んでいましたということだったが、さっそく「ベストアサイーニスト」というのを受賞したようである。

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あしたのジョー 一挙放送(カートゥーン・ネットワーク公式)
7月21日から約1ヶ月間!

UFC FAN EXPO(佐藤ルミナ月狼日記)
ルミナ『UFC FAN EXPO』でセミナー!!(INSPIRIT)

視聴率崩壊、大幅改変も失敗......TBSはもう「何をやってもダメ」なのか(日刊サイゾー)

全日本キック会長ら7人が偽装結婚で逮捕(日刊スポーツ)
全日本キック公式サイトでもこの件についての報告がある。会長を更迭し、興行は予定通り行っていくという。

7/1(水)SPBSラボ×K-1「石井館長の 『企画格闘技』」石井和義さん(K-1館長)
石井館長と激論を戦わせることが出来るとのこと。

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おお、かっこいい・・・




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