ある日のエクストリーム・クートゥアでの石井慧


レスリング・オブザーバ7月6日号。

UFCが各種の付随事業の締め付け・統合を進めようとしている。WWEをモデルにした収入源の多角化に大きく踏み出している模様である。

まず、UFCで放送される選手のスポンサーにたいし、UFCは半年間で10万ドルの権利金を徴収することに決めた。1000ドル程度の小規模スポンサーが排除されることになり、前座選手にとって打撃になりそうだとのこと。UFC選手の収入の約4割がスポンサーシップであると見られている。UFCとしては、世界中にPRできるわりには、これまでは極めて少額で済みすぎていたということらしい。

またUFCでは、Full Tilt Poker, Ultimate Bet, Hayabusa Fight Wear, One More Round といった会社に対し、UFCの放送から閉め出すと通告を行った。さらにエレクトロニック・アーツ(EA)社のMMAビデオゲームに登場した選手は、UFCから永遠に締め出すと宣言。この言い方では現在UFCに登録されていない選手、ジナ・カラーノやヒョードルにもプレッシャーを与えることとなる。UFC公認のゲームはTHQ社からリリースされている。

そしてUFCでは今週米国で、UFC100を記念する雑誌を発行した。今後UFCからは公式の雑誌も定期刊行されることになりそうだということだ。



そのUFC100記念雑誌には、UFC名勝負ランキングが掲載されているらしい。トップ10は次の通り。

1 フォレスト・グリフィン vs ステファン・ボナー
2 マット・ヒューズ vs フランク・トリッグ 2
3 カロ・パリジャン vs ディエゴ・サンチェス
4 フォレスト・グリフィン vs クイントン・ランページ・ジャクソン
5 チャック・リデル vs ヴァンダレイ・シウバ
6 スペンサー・フィッシャー vs サム・スタウト 2
7 フランク・シャムロック vs ティト・オーティス
8 ケンドール・グローブ vs エド・ハーマン
9 BJペン vs ジョルジュ・サンピエール
10 クレイ・グイダ vs ロジャー・フエルタ

Spike TV も、UFC100に先立ち、カウントダウンショーと並んで、UFC名勝負ベスト100という5時間番組を放送予定である。ランキングは Spike のサイトからファン投票で決定されている。

USA Today のMMAコラムニスト Sergio Non も、MMA名勝負50選という記事を連載で掲載し始めている。こちらはUFCに限定せず、歴史的に意義深い試合をピックアップしている。アド・サンテルや木村政彦に始まり、パンクラスの試合なども広くカバーされていて読み応えがある。

Top 50 fights: Part I (1914-1995)

Top 50 MMA milestones, Part II: Tank, Frank, Dan and Don

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新興プロモーター Prize Fight Promotions と Fight Force Internationalが開催した第一回Ultimate Chaos 大会でメインを飾ったボブ・サップとボビー・ラシュリーの動向。

サップは最近、ホワイトハウスに招待されている。また、リアリティ・ショー製作の話があるそうだ。試合のオファーは、香港やルーマニアでの「アトラクション」がある。サップは、K-1は怒っている、自分が美濃輪を倒してホンマンと戦うことが望ましかったらしい、今のところ日本からのオファーはない、次はあるとしても大晦日だろう、などと語っている。

ラシュリーはこの試合でこれまで最高の8万ドルを稼いだ。Ultimate Chaos の次回大会は9月26日にラシュリーの出身地デンバーで開催されるが、ラシュリーはすでに別の新興プロモーションと2試合契約を結んでしまったため出場できない。その後、M-1から8月29日のドン・フライ戦をオファーされたが、これも断らざるを得なかった。ストライクフォースからも、チャレンジャーシリーズのメインイベント級で1年くらいかけてプロモートしてやるとの話があったが、断らざるを得なかったという。以上もレスリング・オブザーバ7月6日号より。

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Ishii makes it a rough day to be an amateur on pro day (Cage Writer)

Quote;
ザック・コンレーはMMAを始めたばかりだ。元アイダホ州立大のラインバッカーはいま、ラスベガスのエクストリーム・クートゥアで練習している。ショーン・トンプキンズといった最高のコーチに恵まれた環境だ。ただ悪い面もある。ちょっと別格の相手と寝技をしないといけなかったりするからだ。コンレーのMMA戦績はアマチュアで1勝0敗似すぎないが、彼は20分にわたって、2008年柔道金メダリストの石井慧に頭から投げ捨てられ続けたり、元UFCライト級王者のビトー・ベウフォートとグラップリングを行う羽目となった。

石井と寝技練習を終え、ボンヤリした頭を冷ましながらコンレーは、「こいつ、柔道がうまいなあ。」とつぶやく。ベテランたちが笑って教える「こいつ、最近金メダルを取ったらしいよ」

「さっぱり知らなかった。寝耳に水だよ」コンレーは語る。「この男の柔道はクレイジーだ。僕のケツをあちこちにばらまきやがった。僕だって州のレスリング・チャンピオンなんだが、まるで妹のように投げ回されたよ」

数分後今度はコンレーはボクシング・リングでベウフォートと対面していた。

「きつい。楽しいけど。こうやって強くなるんだろうな。でも動悸が止まらない。UFCの代表選手だから。」

ベウフォートはアフリクションでのサンチアゴ戦に備えていた。もうベガスに一週間いる。石井は火曜日に到着したばかりだ。

石井は英語をほとんど話さないが、何とかうまくやっている。K-1のベテラン、レイ・セフォが通訳をかって出たりしている。信じられないかもしれないが、水曜日の夜までに石井とコミュニケーションが取れた唯一の男は、いつもおしゃべりな「ニューヨーク・バッド・アス」、フィル・バローニだった。

石井は引く手あまたのフリーエージェントだ。UFCもさかんに追いかけた。UFCは、石井とクートゥアとダナ・ホワイトの写真をリリースしたし、公式サイトでは交渉の様子も報じた。結局、日本にとどまる魅力が勝り、彼は戦極と契約したばかりだ。この秋のデビューが期待されている。

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Fedor Chant

こちらは最近一部の米MMAサイトで話題のサイト。UFC100を会場観戦する人に、「レスナー vs ミア」が終わったら、その場で「ヒョードル」コールをしましょうと呼びかけている。

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