ヒョードル動向、ここまでのまとめ

●ロスアンゼルス・タイムスというメインストリーム新聞で「ヒョードルUFC入り」を報じた Lance Pugmire 記者の Twitter より。

(日本時間29日4時頃)
Fedor Emelianenko and UFC finalizing deal, UFC has friday announcement scheduled....
(ヒョードルとUFCが契約締結。UFCは金曜日に発表)

(30日0時半頃)
Second source close to Fedor Emelianenko confirms "intense negotiations" between fighter and UFC, declines to say it'll be done by friday.
(ヒョードルに近い別の情報源が、激しい交渉が進行中と。金曜までにまとまるとは思えない)
(30日3時半頃)
Just filed an update on ufc-fedor negotiations. They continue but are complex and will likely drag past ufc friday conference call.
(話し合いは続いているが複雑なものとなっており、金曜の記者会見には間に合わなさそう)
(30日7時半頃)
Fedor's business partner says ball is in ufc's court to either allow co-promotion or create an alternate solution. No new meeting scheduled.
(ヒョードル陣営は、ボールはUFCにある。共同プロモーションか、代替案を出すかだ。これ以上のミーティングは予定されていない)
(30日11時頃)
Disappointing turn of events for mma, ufc and fedor... No deal. My story's coming to latimes.com...
(MMAにとって、UFCにとって、ヒョードルにとって残念な展開となった。契約はナシだ。LAタイムスに記事を書くよ)


●水曜日に開かれたM-1の記者会見では、新しい情報は何も聞かれなかったという。複数の米MMAニュースサイトの記述を眺めていると、なるほどこれは「クレイジー・ロシアン」だわい、といった、M-1の頑固さを否定的に報じる向きが多い。

記者会見でのワジム氏コメント。Sherdog

われわれの願いは単純なことだ。共同プロモーションだ。試合数は関係ない。一緒に投資をして利益を分かち合う。UFCのオファーは悪くなかったが、違う種類のものだった。あれなら、われわれだってUFCのチャンピオンにオファーできる。

われわれはオープンだ。UFCとも仕事をしたい。他団体とも仕事をしたい。だからこれはわれわれの問題ではない。

昨日のオファーを二年前に受けていたら、かなり興味を持ったと思うが、今の状況では無理だ。あれではできない。

私はここ数年で、吊られてこの業界に入ったわけではない。MMAには1997年から関わっている。たくさんの投資をしてきたし、このスポーツの発展のために努力と情熱を傾けてきた。すでにわれわれには、このスポーツを発展させるに十分なエネルギーと資金がある。だから私にはUFCのやり方は理解できない。UFCは世界をコントロールできるわけではない。一緒に仕事をしようではないか


ワジム氏は結局のところ、ヒョードルのマネージャとして振る舞っているのではなく、M-1のプロモーターとして振る舞っている。単なる選手契約の交渉ではないと言っているわけだ。ヒョードル自身もM-1の株主であるので、そこに利害相反はない。仮にDREAMがレスナーにオファーを出したとしよう。UFCは「共同開催ならいいよ」と言うだろうか。そう思ってみれば、M-1はM-1なりの妥協をちゃんとしているようにすら見える。これを単なる一選手の交渉だと思ってみれば、たしかにM-1は全くクレイジーすぎるほど頑なだ。交渉の枠組みが変わらないと、進展は見込めないように思う。

例えばロシアと日本の大会だけでも、M-1 Global Presents UFC でやってもいいのではないだろうかと個人的には思う。

記者会見では、ヒョードルが Electronic Arts 社のテレビゲームに登場するという既報の情報が正式に確認された。ダナ・ホワイトはかねて、EAのゲームに出場した選手は、ランディ・クートゥアを除いて、UFCから締め出すと発言している(UFC公式ゲームはTHQ社から発売されている)。EAのゲームにはこのほか、ゲガール・ムサシ、レナート・ババル、フランク・シャムロック、ティム・シルビアらが登場する。ジナ・カラーノも名前が上がっていたはずだが触れられていない。ダナはかつて、ゲーム登場権をめぐってジョン・フィッチを1日だけ解雇したこともあるほど、ゲームの件ではやたらにうるさい。


●ダナ・ホワイトの盟友、ラジオパーソナリティのカーマイケル・デイブが、UFCのヒョードルに対するオファー内容を明らかにした

・6試合3000万ドル
・初戦でタイトル挑戦
・PPV収益の一部をM-1に提供
・ヒョードルはM-1ロゴ付きアイテムを自由に着用可
・ヒョードルはサンボ大会への出場可

こんなニュースをラジオDJが放送で漏らすというのは、UFC側にリークの意図があったと見て良いだろう。ダナ・ホワイトはこれまで「ヒョードルを獲得しないのか」という質問を1万回も受け続けてきた。これだけの譲歩あるオファーを出しているのですよとPRしたかったとしても気分は解るが、これではM-1がすっかりヒールに見える。

Ring Psychology は、3000万ドルは保障ではなく、あくまでPPV販売数の予測に基づく推計値であり、かなり大胆な予測に基づく計算であったと報じている。MMA Fanhouse は、実際には保証されていた試合数は3試合、ファイトマネーは200万ドル未満だったと報じている。

●M-1のCEO、Joost Raimondは、UFCのオファー内容に関する報道を否定し、試合数は決まっていないし、保障金額はこれまでのヒョードルのファイトマネーよりもずっと少なかったと語っている。また、サンボに出場して良いとか、M-1のTシャツを着てもいいといった譲歩については、「それはまるで、食事を取ってもいいと許可をだしているようなものだ。たいした譲歩ではない」としている。さらに、実態のない噂を流されたことは不快で、ネット読者は情報を額面通り取らないようにと警告している。

「時にファンは、これがビジネスだということを理解しないで「どうしてあんな巨額のオファーを蹴ってまでヒョードルをUFCに出さないんだ、M-1の石頭め」なんてことをいう。UFCが最高の金額を出してきたなんてことは、まったくの流言にすぎない。」

●レスリング・オブザーバ8月3日号は、UFCはオファー金額を漏らしたかったのだろうが、同時にパンドラの箱を開けたことにはならないかと案じている。2007年にUFCはヒョードルに対し、一試合200万ドルのオファーをしたと報じられた。この報道が明らかになると、UFC所属選手内で不満が持ち上がり、実際にランディ・クートゥアがUFCを離脱、法廷闘争へと発展した経緯がある。

一試合500万ドルという今回の報道をきいて、ユライア・フェイバーといった選手はもちろん、GSPにせよクートゥアにせよリデルにせよ、いい気分にはならないだろう。ブロック・レスナーはUFC100で合計400万ドル程度を手にしたと見られているが、契約で保証されていたのは40万ドルだった。

UFCはPPV1件を販売するごとに 20ドル23セントを受け取る。もしヒョードルが500万ドルを手にするなら、彼は24万7千件のPPVを売らなければUFCはペイしない。レスナー戦であればそのくらいの上乗せは十分期待できるだろうが、ベラスケスやカーウィンとの試合でそれだけの上積みを得られるかと考えれば、かなり難しいのではないかとオブザーバは分析している。

*****

●ストライクフォースCEO、スコット・コーカー語る。MMA Weekly

(バーネットの代替にブレット・ロジャーズ出場を許可しなかったことについて)

アフリクションのトッド・ベアードが期待するほどに迅速に対応できなかった、というだけのことだよ。だって、自分だけの問題でもないしね。ショータイムの意向もあるし、リマッチをくめない相手との試合は普通はやらない。リマッチ条項があればやってもいいよとは答えたんだけどね(ベアードは、ランディ・クートゥア夫妻に対する脅迫騒ぎの結果、MMAプロモーション業務から身を引いたと公表されていた)

アフリクションが廃業するという話はひと月前からしているよ。今後はストライクフォースのスポンサーにならないか、という議論もしていた。もう廃業するんだから、選手の融通はしないつもりだった。

自然淘汰の経済学は、あらゆるビジネスに該当するのさ。アフリクションにもね。


なかなかにドライである。

ヒョードルについて

M-1と話し合いを持ち、われわれの強みやオファーについて話をした。ほかにもボクシング・プロモーターなんかからオファーがあるようだ。引く手あまただよ。

共同プロモーションの件と、大きな金額はちょっと問題だね。対話は継続しているよ。

(もしヒョードルを獲得したら)、絶対必要ではないかもしれないけど、最後はPPVをしないといけなくなるだろうね。

ヒョードル陣営はあちこちを話をしているし、すぐに意志決定はしないだろうね。時間をかけると思う。また連絡をくれることになっている。数週間はかかるんじゃないか。


BloodyElbow は、ストライクフォースがヒョードルに出しているオファーは、6試合契約、1試合100万ドル、非独占契約で、ヒョードル出場大会は共同主催にするというものらしいと報じている。「金額は1試合50~70万ドル、CBSでの中継を保証、PPV出場の場合は収益の一部を提供」とする別の情報ソースもある。

7月30日にヒョードルはモスクワに戻っている。

●8月15日ストライクフォース大会、ジョシュ・トムソンに代わり石田光洋が緊急出場、ギルバート・メレンデスとライト級暫定王座戦を行う。勝者が将来、王者トムソンとの統一戦を行う予定。ストライクフォースでは負傷欠場のトムソンの代役として五味にオファーしたが、五味サイドから断られた由 (MMA Weekly)。

ワンマッチだったらよかったのかも。五味だって、ストライクフォースのチャンピオンになってもねえ。

このストライクフォース大会も当初の発表とはずいぶんとカードが変わったものだが、品質は決して落ちていないのではないだろうか。立派なものだと思う。

【当初】
ジナ・カラーノ vs クリス・サイボーグ(女子王座決定戦)
アリスター・オーフレイム vs ファブリシオ・ヴェウドゥム(ヘビー級王座戦)
ギルバート・メレンデス vs ジョシュ・トムソン(ライト級王座戦)
ニック・ディアズ vs ジョー・リグス(ウエルター級王座決定戦

【現在の状況】
ジナ・カラーノ vs クリス・サイボーグ(女子王座決定戦)
ゲガール・ムサシ vs レナート・ババル・ソブラル(ライトヘビー級王座戦?)
ギルバート・メレンデス vs 石田光洋(ライト級暫定王座戦)
ニック・ディアズ vs ジェイ・ヒエロン(ウエルター級王座決定戦)
ファブリシオ・ヴェウドゥム vs TBA

●ジョシュ・バーネットのマネジメントが声明を発表。Sherdog

バーネット氏は断固として、禁止薬物の意図的な摂取を否定しており、州コミッションに提訴する予定である。何度も依頼しているにもかかわらず、バーネット氏はいまだに、Bサンプルの検査結果を聞かされていない。Aサンプルに関しての報告書にも、サンプルが正当なものだったのか、結果は正確であったのかについて、深刻な疑いがある。



*****

●9月2日WEC43で「田村彰俊 vs ダマーシオ・ペイジ」が決定した模様。ソース MMA Fanhouse

●アンデウソン・シウバがコメント。今回も意地っ張りなファイトをやらかしてしまいそう。

お客の学習が不十分な場合、このスポーツを理解するのは難しいだろうね。僕はあそこに出て行って仕事をした。それをブーイングするなら、理解不足が原因だ。僕は良いゲームプランを遂行したんだ。

オクタゴンの中と外では事情が違うんだ。ファンのためにやっていることだけど、同時に身体や命を危険にさらしているのは僕なんだ。

(試合ぶりを批判されるのは)気が滅入るよ。一人の男はリングに上がってショーを打とうとしているのに、もう一人の男が戦おうとしないような感じなんだ。挑戦者なら戦ってベルトを取ればいい。対戦相手の試合ぶりは僕の責任じゃないよ。


アンデウソンはUFCと4試合の契約を残したまま、契約終了後にボクサーのロイ・ジョーンズJRと戦うことを約束した契約も結んだのだそうだ。これ、あんまりニーズがある試合だとは思えない。隣の芝生が青く見えてるだけなのかも。

*****

●米スポーツチャンネルESPNがイギリスで放送開始。スタート時点からUFCを放送することとなった。イギリスではこれまで、Setanta Sports がUFCを放送していたが、同局は最近倒産し、放送を終了している。次回UFC101 から全体会を生中継。衛星放送SKYの一チャンネルで、月9ポンド(1500円程度)のペイチャンネルとなる。MMA Weekly
ESPNが本格的にUFC中継に乗り出すと、アメリカにも日本にも影響(恩恵)が出てくるかもしれない。

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準決勝で高谷vs所の日本人対決が実現! リザーブではDJと宮田が激突!
10・6『DREAM.11』フェザー級GP決勝ラウンドの組合せ発表!!(DREAM公式)

リザーブファイトはいい組み合わせ!先日のDEEPでの宮田選手の試合ぶりや存在感は見事なものだった。もともと宮田はトーナメント出場の既得権があった人だと思う。減量が大変だろうが、いいコンディションで参戦してほしい。ちょっと判官贔屓したくなる。DJのことも判官贔屓したいけどね。宮田が優勝したらかなり驚くが、過去のトーナメントを振り返れば、そういうシナリオも結構な確率で起きている。

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