自伝を書く男

土曜日放送のワールドプロレスリングを見た。誰と誰が組んでいたか、はっきりと覚えていないのだが、後藤、棚橋、中邑、永田によるタッグマッチであった。こうなってくると、これまで楽をしていた永田さんが、若手に一人混じって、なかなかにしんどい役割を引き受けざるを得なくなっていることが分かる。なんかちょっと、自業自得な気がする。バタバタした試合ではあったし、ヘビーに編集されてもいたのだけれど、見た範囲ではなかなかに新日本らしいエネルギー感のある試合だったと思う。誰と誰が組んでいたかなんて、どうでもいいのが新日本である。こういう試合はフルバージョンでストレートに放送すればいいと思った。星は永田が後藤から拾っていた。なるほど、後藤は失速しないでがんばれるということだな。

あと、ゼロワンの田中はあんな肉体をしてたっけ?短期間にマッチョになりすぎではないか?たしか怪我を癒して復帰したんだよな。それで練習がはかどった、ということならいいのだけれど、時節柄ちょっとギョッとしてしまった。試合自体は対抗戦ムードもぴりっとしていて、内藤という若手がムキになっていて、悪くなかった。Uインターにムキになっていた当時若手の永田はこんなもんじゃなかったけどね。ああ、久しぶりだな、そんなことを思い出しながら、新日本の感想を楽しく書けるのは。

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ザック・アーノルドの少し古い記事を読んでいたら、川又誠也が自伝を書いていると書いてあった。そういえば榊原さんも、PRIDEを売るや売らんやというさなかに、自伝が出版予定と報じられていたはずだ。いずれも、生々しいビジネスの現状を考えれば、おいそれと出版できるものではないと思われる。それにしても、僕は川又氏の年齢は知らないが、榊原氏は自伝を書くには若すぎる気がしていた。現役バリバリの忙しい人には自伝など書く暇はなく、もう現役を退いて悠々自適の人がすることだと思っていた。

で、先日、「マルコムX自伝」という本を読んでいたら、「自伝を書く」というモチベーションの意味が少し分かった気がした。というのも、その本はこんな風に閉じられているのだ。

いずれにしても今では毎日、死んだも同然で生きている。だから、何をしてもらいたいと思っているか、伝えておきたい。私はもはや死んでいるので・・・つまり、私に分かっている状況から考えて、私はこの本が完成されて、自分の目で読めるまで生きてはいまいと思う(中略)。そのこととは、白人がその新聞を使って、私を憎悪の権化に仕立て上げようとしていることである。


もちろん、全ての自伝がこのようなモチベーションだけで書かれているというのは、一般化しすぎで乱暴である。ただ、なにか、一般に知られているのとは違う一面を理解して欲しい、ということは、基本的なモチベーションとして、あるのではないかと思う。


完訳マルコムX自伝 (上) (中公文庫―BIBLIO20世紀)完訳マルコムX自伝 (上) (中公文庫―BIBLIO20世紀)
(2002/03)
浜本 武雄、マルコムX 他

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完訳マルコムX自伝 (下) (中公文庫―BIBLIO20世紀)完訳マルコムX自伝 (下) (中公文庫―BIBLIO20世紀)
(2002/03)
浜本 武雄、マルコムX 他

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読書関係でもう一ネタ。赤坂真理の「モテたい理由」を読んだ。赤坂は格闘技ファンである。なぜいまの日本で格闘技がもてはやされるか、赤坂流の分析は直接本に当たって欲しい。僕は次の文章がココロ強かった。

「ファンタジーをファンタジーと知って没入できる態度」のほうが、「現実と虚構の区別がない」より、高等なファンタジー作法だと私は思う。



まさにその通り。亀田はファンタジーなのであって、それとして扱うべき。あれを本当の悪人だと思って怒っている人はどうかしている。赤坂はお兄ちゃんの謝罪に萌えたそうである。沢尻もそう。朝青龍もそれでいい。なんといっても、テレビの人ではないか、たかが。

ただし、倖田來未の発言はありえないよ。

モテたい理由 (講談社現代新書 1921)モテたい理由 (講談社現代新書 1921)
(2007/12/19)
赤坂 真理

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Overworked?: The Potential Impact of Comprehensive Steroid Testing (MMA Payout)

当ブログではこれまでスルーしてきた話題なのですが、ネバダ州のアスレティック・コミッションでは、MMA選手に対し、包括的なドラッグテストを通年で行うプログラムを発表しています。MMA Payout ではこのことについて、ステロイドが常に使えないとなると、選手がダメージを癒すのに必要な時間が増えるため、結構な影響が出るのではないかと分析しています。

2006年と2007年のUFCナンバーシリーズの名イベントには23人の選手が登場しており、この23人は年平均試合数は2.5試合だということです。2~3試合ということですね。

もしこれらの選手がステロイドを使っていて、そのおかげでそのペースを保てているとすれば、ステロイドの実質的な禁止により、1~2試合しかできなくなるのではないか、それはPPVや観客動員にもかなり影響するのではないかということです。

デイブ・メルツァーは、業界関係者との雑談を通じて、この件は一般に思われているよりかなり深刻な話題になっている。ステロイドを使っているMMAの選手は消して少なくなく、オフシーズンには治療目的もあって使っていて、試合前のドラッグテストの頃にはクリーンにしている、もしプログラムが実施されれば、少なくない選手に肉体的、精神的影響を与えることになると論じています。

プログラムの内容についてはまだ概要しか発表されていないこと、アスレティック・コミッションがどの程度、本当にこのプログラムを徹底するつもりなのかもよくわからないことから、選手たちは戦々恐々といったところだそうです。

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総合格闘技新イベント公開記者会見のお知らせ (やれんのか!公式)

来る2月13日(水)に「総合格闘技新イベント」の公開記者会見を開催します。この記者会見にてファンの方々、マスコミ・関係者の皆様方に向けて「総合格闘技新イベント」の開催発表を行います。
本会見におきまして、新イベントのタイトルや、概要、ならびに大会年間スケジュール等を発表させていただくと同時に、日本人出場予定選手や、海外からも大物参戦予定選手、が緊急来日するなど、新イベントの船出に相応しい調合かメンバーが集結いたします。

記者会見は報道関係の方だけでなく、一般のファンのみなさんも参加可能な「公開記者会見」とさせて頂きます。参加費は無料です。
参加希望の方は13日(水)16:00に、ホテル メトロポリタン 2F 悠久にお集まりください。


ほお。HERO'Sサイトでも告知されています
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