Shoot, Strip, Circus and Sex Triangle 【女子プロレス創世期】


アメリカ女子プロレス最古参のグラディス・ギレム (Gladys "Kill 'Em" Gillem) が8月12日、88歳で亡くなった。ギレムは1940年代に、女子プロレスの顔であったミルドレッド・バークのライバルとして大きな人気を博した。レスリング・オブザーバ8月24日号をかいつまんで紹介する。

【グラディス・ギレム】
【ミルドレッド・バーク】

多くのファンにとってギレムは、後にファブラス・ムーラとメイ・ヤングを売り出す目的で作られた映画、Lipstick & Dynamite に登場し、多難な人生と40年代の女子プロレスの実態を語る姿でおなじみである。

バークの試合にあこがれてレスラーになったギレムは、プロモーターのビリー・ウルフに売り込んで、ギレムの敵役として活躍することとなる。ウルフはバークの夫であるが、ギレムは、ブッキングのためにプロモーターと寝たことを証言している。

ウルフの興味が、15歳の女子レスラー、ニール・スチュワートに移っていった頃、ギレムはプロレスを止めた。ギレムは、バークにいつも負けるのはいい、二番手のメイ・ヤングに負けるのも構わない、でもまだ15歳でストローのように細いニール・スチュワートにまで負けるのはどうしても辛抱ならなかったと供述している。

「バークやウルフとの10年間の旅暮らしで、稼ぎの半分をウルフに貢ぎ、バークに二度鼻を折られても、仕事をなくすのが怖くて殴り返すことも出来なかった」(1965年のリングマガジンより)

プロレス引退後にはサーカスの世界に入り、ライオンを手なずけたり、アリゲーターとレスリングをするようになった。飼育中にライオンに噛まれて負傷したこともあった。のちにサーカス団員と結婚し、旅の生活で3人の子供を育てた。

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(2005/09/06)
Gladys GillemLillian Ellison

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ミルドレッド・バークの名前は、少し前のオブザーバの松永高司氏の追悼記事の中でも登場していた。関連箇所を紹介したい。

日本の女子プロレスは1948年にストリップショーの一部として誕生したと言われているが、真の嚆矢は1954年11月に、大手新聞社が、当時WWWA世界王座であったミルドレッド・バークを招聘し、5興行を行ったことであると考えられる。蔵前国技館を3日連続で満員にしたという。

バークは女子プロレスの顔として、1937年から54年までのほとんどの期間をチャンピオンとして過ごした。夫でプロモーターのビル・ウルフとの二人三脚であったが、ウルフは妻の遠征中に選手と寝てしまうことで悪名が高く、やがて二人は離婚。ウルフは若くて可愛いニール・スチュワートにタイトルを渡そうとしたが(二人はその後結婚する)、シューターとしての実力も高かったバークはこれを拒否。そこでウルフはアトランタで、シュートの猛者である June Byers との防衛戦を組み、Byers は一本目でバークのヒザを破壊してしまう。それでもバークは試合を続け、結局48分、ジョージア州のアスレティック・コミッションが試合を止めた。バークは二本を取られていないので防衛したと主張したが、結局騙されてアメリカのプロモーションで仕事が出来なくなった。その後は日本やキューバを主戦場にしたのであった。

初来日のバークが防衛したベルトは、この経緯でうやむやになったWWWAのベルトであり、松永兄弟はこれを世界最高峰のものとして紹介し、以降そのまま、全女の「赤いベルト」として引き継がれるのである。

バーク来日の盛り上がりに乗じて、日本では女子プロレスのプロモーションが乱立、1955年9月には各団体の王者がトーナメントを行い、遠藤恵子が優勝している。遠藤恵子は松永高司の妻である。

しかしながら日本の女子プロレスブームは素早く色あせ、長い停滞を経た1968年3月、松永高司もかかわる興行会社がビンス・マクマホンとの提携に成功し、当時の王者ファブラス・ムーラを招聘、3月10日大阪で巴ゆき子がタイトル奪取しスター候補生としてプッシュを受ける(ムーラはすぐベルトを奪還)。ただし動員はバークに大きく及ばなかったため、この会社は倒産。

この段階で松永兄弟は全日本女子プロレスを創設し、1968年6月4日に旗揚げ興行を行った。Jane Mull と Lucille Dupree という世界タッグチャンピオンを迎えた旗揚げシリーズは大好評で、11月には早くもフジテレビによる放映が開始されたのである。

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●10月24日UFC104が正式発表。吉田善行 vs アンソニー・ジョンソン」はPPVカード、「岡見勇信 vs チェール・ソネン」はアンダーカードとなっている。BloodyElbow。

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●これはニュースでも何でもないのかもしれないが、歯医者の待合室で暇つぶしに読んでいた少し前の日経トレンディに、2011年10月を目処にスタートする新しいBSデジタル放送で放送を開始する「マルチチャンネル・エンターテインメント」社が、格闘技を含む番組編成を検討していると書いてあった(トレンディの書きぶりでは、格闘技だけではなく、他のスポーツや娯楽番組も含むようだった)。

気になって少し検索してみると、総務省の資料で、たしかに「スカチャン804」というチャンネルが認定されている。

この「スカチャン804」というチャンネル名は、現在はスカパー!e2 で放送中の「サムライ2」と同じである。

サムライ2がそのままBSに移行すると言うことなのか、それともサムライの内容を含む総合娯楽チャンネルがスタートするのか、格闘技ファンにとってグッドニュースなのかバッドニュースなのか、これだけでは何も解らないのだが、とにかく新規BS放送では格闘技を見ることは出来そうである。

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