米SI誌「ミルコには気づきが必要」【UFC103レビュー】


Cro Cop
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UFC103; Franklin vs. Belfort
ジュニオール・ドス・サントス def ミルコ・クロコップ

身長、体重。リーチ、若さ。すべてに勝るジュニオール。巨大な仁王のようにミルコに圧力をかけていく。1R早々からジュニオールのボディうちが炸裂、ミルコはガードとかステップではなく、「いやだ、やめてくれ」ポーズで後ずさり。ああ、不安だ。ジュニオール、距離は取ってはいるが、右に回り込まない。だから一発逆転の左ハイへの夢だけが、見るものをつなぎ止める。いや、そんなものは警戒すらされていないのかもしれない。

2Rはサークリング中心で膠着、ブーイングも飛び交う。そしてミルコがUFCで何度も味わった金的の激痛を、今日はジュニオールに味わわせた。

3R、ジュニオールが首相撲からのヒザ、ボディ、短いパンチなどをごちゃごちゃとまとめると、ミルコは目を押さえて立ち止まり、ジュニオールがバンザイ。サミング?ミルコが前回アルタークに味わわせた激痛を自分で食らっている?噂の「ビデオ判定」か?そしてアンチクライマックスなまま試合終了。リングアナウンサーが決まり手を、「Verbal Submisson」と発表。口頭で参ったしたと言うことだろう。

結局ミルコは左目へのパンチを食らってしまったようだ。かつて自らサップを破壊したように。

ゴンザガの左ハイに崩れ落ちるなど、UFCでのミルコは、かつて自分が煎じていた薬を、自分で飲み続けるという因果応報からまぬがれていない。ただ衰えただけではない、悲しみを感じる。そしてその間、彼がオクタゴンでしていることは、サミングと金的のあいだを行ったり来たりしているだけだ。

ああ、ウチのミルコは今日も弱かった。もはや余所様にお見せできる状態ではない。これ以上悲しい試合も見たくない。次があるとしたら現実問題としては、ヨーロッパ開催の大会で、ライトヘビーに落としてコールマン戦といったところではないだろうか。日本でうまくレジェンド戦線が作れるなら、視聴率は持っている人なんだけれど。

ドス・サントスは力強く見えた。ミルコのイメージとの相対的な問題にすぎないのだろうか。ヘビー級タイトル戦線に絡んでくるだろうか。


このほか、メインはベウフォートの打撃の正確さが印象的。でもこの人、地味。KOシーンもドカーンとはならず。また、レジェンド選手トリッグが、時代の流れを感じさせる秒殺負け。修斗・PRIDE・戦極と、勝手気ままに登場し、前回はだぶついた身体のままで滝本を削り捨てたこの男が、コスチェックのスピードにまるでついていけなかった。

日本のファンにはミルコの行方が気になった本大会であったが、もともと、ハッキリ言えば地味なマッチメーク谷間大会であり、試合内容としては水曜日のUFC Fight Night の方がずっと面白かった。

日本語による詳しい試合結果はMMA Planet で。

Sports Illustrated のミルコ評: ミルコが日本時代のようなモンスターとしてよみがえることを待ち望んでいた自分もあった。でも実は、そんなことにはならないと解っている自分もいた。いちばんいい線いっていたのは、入場時のPRIDEのTシャツであるが、だからといってドス・サントスと対峙したミルコが、年老いていて動きが鈍いように見えなかったわけではない。おなじみのハイキックはひどく外れていた。攻撃的な打撃スタイルは失われ、2Rすぎには、金網の中だけにはいたくない男のようであった。事実とちゃんと向き合おう。クロコップの栄光の日々は終わったのだ。誰の栄光の日も終わるのだが、問題は十二分に殴られてしまう前にそれに気がつくかどうかなのだ。

●ウエルター級のトップ・コンテンダーの一人であったマーティン・カンプマンの敗退により、ウエルター級戦線が混沌としている。チアゴ・アウブスやジョン・フィッチを倒したばかりのGSPへの挑戦者が不在なのである。カンプマンに勝ったデイリーは候補者の一人ではあるが、もう1,2勝する必要があろう。とくにマイク・スイックを倒す必要がある。今大会で強さを見せたコスチェックも候補の一人だが、いずれにせよ、GSPを脅かすとは思えない。

●ミドル級戦線については、ダナ・ホワイトが大会後会見で、「ビトーはアンデウソン戦の用意が出来ているようだ」と語っている。「マーコートとヘンダーソンは、アンデウソンと戦う前に、まずは直接対決して次のコンテンダーを決める方がいい」

●大会後会見での他の話題。ホワイトはオクタゴンサイドに設置したモニターで、メイウエザーの試合を見ていたという。「思った通りのしようもない試合だった」。TUF10の視聴率については「期待はしていたが、あれほどとは・・・クレイジーな数字だ」「クロコップは大丈夫だと言っていたが、病院に行かせた。彼はこれから20時間も飛行機に乗って帰宅する。搭乗前に本当に大丈夫なのかを知りたい。」

さらにランページの映画について、撮影は12月まで続くので、次の試合は早くても2月になりそうだと明かし、恨み節を続けている。「ラシャド戦はやるべきだ。そのあとでなら、映画を7本撮っても、4年休んでもいいが、この試合はやる義務があった。ラシャドも待たせているんだ。たくさんのことに影響を与える」

●UFC103は、「メイウエザー vs マルケス」との同日興行。PPV獲得競争については、UFCのカードが弱かったこともあり、ボクシングの圧勝を予測する声が多い。MMA PayoutはUFCが40万件、ボクシングが70万件と予測、Bloody Elbow は UFCが30~35万件、ボクシングが60~80万件と予測。

●そのボクシング戦はメイウエザーの12R判定勝ちに終わった。Yahoo Sports は、「メイウエザーはマルケスには大きすぎ、早すぎ、賢すぎ、強すぎた。マルケスが勝つにはまぐれしかなかた。まるでメイウエザーがマルケスに、ボクシング・クリニックを提供しているようだった。」と評している。「メイウエザーは世界最高のボクサーだ。でも世界最高のファイターではない」とも書いている。Fight Opinion は報道量でもボクシングが完勝とし、試合後にシェイン・モスレーがメイウエザーに挑戦状をたたきつけたと報じている。なお、マニー・パッキャオはメイウエザーからステロイド・ユーザー呼ばわりされたことについて、名誉毀損で訴えると明らかにしたという。メイウエザー戦中継はWOWOWで今日



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