ああ、プロレス?(笑)【青木真也】


町山さんの番組で、「Bigger Faster Stronger」 を見た。「ステロイドはよくない」ということがしみじみと伝わってくるような番組なのかと思っていたが、実際には、ステロイドを初めとする Performance Enhancing Drug への価値判断もなんだかずいぶん恣意的なんだなあという印象を持った。

たとえば、血中の赤血球数を増やしてパフォーマンスをアップさせる、ということに使われる禁止薬物がある。しかし、赤血球数を増やすには、次の四つの方法があるのだという。

(1)高地トレーニングを行う
(2)低酸素カプセルで眠る
(3)自分を血液を競技直前に輸血する
(4)薬物

で、多くの競技では(3)と(4)は禁止されているが、(1)と(2)は同様の効果があるのにお咎めなしである。こんなもの、恣意的な価値判断としかいいようがないだろう。高地キャンプを張る経済的余裕のない選手が、高地キャンプ上がりの選手と戦うときに、薬物を取らない方がフェアなのか、取る方がフェアなのか。恣意的である以上、選手の身になれば、薬を飲んでいいはずだ、と思うだろうなあ。

さらに感じたのは、アメリカではステロイドだけではなくて、さまざまな分野で、部分最適的な解決を求めて薬物が気軽に使われているのだなあと言うこと。なにせ、集中力をアップさせる薬を、普通の高校生が受験勉強のために飲んでいたり、緊張しないで演奏が出来るよう、オーケストラの団員がベータブロッカーを飲んでいたりするのである(このベータブロッカー薬には個人的にも興味を持ってしまった)。運動選手でなくても、手軽に Performance Enhancing Drug が使われているわけで、こうなると運動選手にだけ厳しく当たるのも変である。そういう文化が変だ、と言う気はするが。で、薬を飲めば必ず成績があがるのか、とか言いだすと、それは違うのだろうし、バリー・ボンズも筋肉だけでホームランを打っているわけでもないだろうし。

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と、こんなことをあてもなく考えていたら、思わず吹くような記事を見つけたので参考までに。

トンデモ都市伝説!! 森光子にドーピング疑惑?(メンズ・サイゾー)

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Heavy.Com の Cory Brady 記者の Bigger Faster Stronger なヤンキー・フィーリング溢れる青木真也評。

やせこけた日本人選手が、グレイ・メイナードといったパワフルな選手にぶら下がっていれば、そのうちグラウンドに引き込めるだろうと考えるのは笑止千万なことだ。

何も私は青木にUFCに来て欲しくないわけではない。それどころか、もうずっと、青木がUFCに来るといいと思っている。そうすれば、未だ見ぬ彼のスキルレベルに対する理解しがたい期待感に終止符を打てると思っているからだ。

ペンやフロリアンの名前を出すなど正気の沙汰ではない。口から出た幻滅という名の下痢だ。煽りを信じるな。


この記者が青木がUFCで苦戦する理由として挙げているのは次のとおり。

(1)青木がワン・ディメンショナルであること。「ここはアブダビではない」

(2)青木の素晴らしいガード・ゲームは、ショーン・シャークらの大リーグ・エルボーに押しつぶされるだけであること

(3)青木は150パウンド、UFCライト級は155パウンドリミット、シャーク、グリフィン、メイナード、サンチェスといった選手は普段の170パウンドから落としてくる。ちなみに桜井は167パウンド。青木はライト級としては小さすぎるし、桜井戦のようにならないと信じる理由がない。

ガイジンにいちいち指摘されると気分のいいものではないが、たしかにそれぞれ一理あるようにも思う。青木には対応力を証明していってほしい。

*****

その青木のインタビューがDREAM公式サイトに。

── ・・・ハンセン戦後に川尻達也選手から大晦日での挑戦を表明されました。
青木 ああ、プロレス?(笑)。「来るだろうな」とは思ってたんすけど笑っちゃいましたよ、予想どおり来るから(笑)。だって、練習のときに宇野(薫)さんに言ってたんですよ、「(川尻が)もしそうやって来たら、宇野さんの言葉借りて返しますね」って。そうしたら本気で来るんだもんなぁ(笑)。普通にスカしてやりましたよ。だって、ああいうふうに来たらスカされるに決まってるじゃないですか(笑)。勘違いレベルが凄いし、ビックリしましたね、ほんと。


あ、こいつ、プロレスをバカにし始めた。とんでもねえ。Boo。
なんか、秋山に向かってワオワオしましょうとか言ってたのはどいつだ。
まあ、なんだかんだで川尻との抗争を引き立ててくれているんだろう。青木のプロレス頭には降参だ。

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DREAMのバックアップを受け、ウィッキー、水野が海外武者修行に出発!! (DREAM公式)

UFCでも、負けが込んだがクビにするには忍びないミルコやヒューストン・アレクサンダーを他団体に出場させ、勝てば戻してやるという試みをやっている。そのアレクサンダーはインディ団体で無事に勝ちを重ね、UFC年末大会に出戻り出場予定で、キンボ・スライスと戦うのではないかとの噂もある。なるほどの活性化策だ。ウィッキーや水野も、DREAMでは敗退のレコードしかないけれども、このまま浮上しないのも残念な選手だとは思うので、M-1 Challenge や ShoMMA で勝ちを拾ってリフレッシュしてDREAMに戻って来ればいいと思う。勝った試合の映像を借りて、煽り映像に仕立てることも出来るだろう。大きなお世話だが、山本KIDの海外修行費用が浮いたのだろうか(笑)

そういえば、DREAMのケージ導入も、そのおかげで弘中あたりをまた見てみたいと思うようになるのだから、これも一つの選手の活性化対策になるんだなと思った。「A対BではリングでAが勝ったけど、Bはケージに強いから、ケージで再戦するとわからんよ」といった具合に、これまでであれば選手Bは再活用しにくかったところを、選手の使い回しにバリエーションが増えていくのではないだろうか。

戦極はそのあたりを余り気にせず、契約試合数を淡々と消化するようなマッチメークをしているかに見える。やっぱり正直、興味が削がれるので、これは戦極ではちょっと改善して欲しい点だ。

ところで「海外武者修行」というと響きがなんだかプロレスチックだ。凱旋帰国したプロレスラーはそれだけで、ちょっと格が上がったりするものだが、そのときにはハッキリと解るくらい、見た目が変化しているか、しかるべきお膳立てが待っているものである。MMAではそういうお膳立ては出来ないから、凱旋帰国しただけでは格があがるとは限らない。うまく回るといいが、これといった成果が上がらない可能性もある。

なんだったら、練習する場所もないと嘆いていた DJ Taiki を海外修行に出し、帰国の暁には見た目だけでも別人に仕立てて登場させてはどうだろうか。こういう人なら見た目が代わるだけで、それなりに成果が上がったと言えそうである。

まあ、あんまりプロレスチックなことをいっていると、プロレス(笑)と青木に言われそうなのでこの辺にしておこう。

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Top 10 Moments From Vale Tudo Japan (BloodyElbow)
VTJ過去の名勝負集。サムライでは放送しなかった「ヒクソン vs 山本」戦もある。

OFFENSIVE PLAY (The New Yorker)
長文(英語)すぎてとても訳せないが、脳しんとうを何度も経験してきたフットボール選手やボクサーの脳で何が起きているかに関する恐ろしい記事。脳しんとうの回数より、頭を打たれた回数が問題で、CTEと呼ばれる認知症との関連がやはり高いらしい。


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