UFC105レビュー / レスナーとノゲイラ、病に倒れる

UFC105をWOWOWで観戦した。ちょうどいまWOWOWで放送中のTUF9のイギリスチームからバンバンと選手が出場していて、まるでイギリス対世界と言った様相の大会にも見えた。つまり、イギリス人以外にはさほどピンと来ない、巨大なローカル大会っぽいものだったとも言えるし、他方でよくぞファームからここまで自社選手を育成してきたものだとも思える。

そんなやや物足りないような大会でも、イギリス人のマイケル・ビスピン、アメリカ人のランディ・クートゥアと言った、誰しもが安心して応援できる絶対的なベビーフェイスがどっしりと存在感を示しているというのは、ちょっとうらやましいことだ。日本人選手でそんな選手は一体誰だろう?桜庭くらいまで遡ってしまうのか?

ビスピンの試合は、イギリス人のファンにはこたえられない内容だっただろう。1Rにいきなり、誰もがダンヘンに食らわされたシーンを思い出すフラッシュダウンを喫する。カーンのフォルムがこれまたダンヘンに似ているというのか、思い起こさせるのである。その後もデニス・カーンに完全にコントロールされていたにもかかわらず、2Rになぜか根性の逆転勝利。まるで、アックスボンバーを食らって「またダメか・・・」と思わせた猪木がヨダレを垂らしながらキラーに転じて逆転したかのような、筋書きがあるかのような展開だった。ビスピンもあれだけの歓声に支えらて、ファンにつき動かされるように戦うと、結果的にプロレスに近づいてしまうものなのかもしれない。冷静に見れば、ビスピンの動きはモタモタしていて結果オーライ的な勝利には見えたのだが。カーンはUFCで1勝2敗と黒星が先行した。日本に戻ってきてほしい選手のひとりだ。

ランディの判定勝利にはかなり疑問を感じたが、ベラのローやミドルをジャッジがとらないのはリョート・ショーグン戦の判定と一貫性はある。

●ランディのコメント
 テンポは自分が支配していた。けして見ていて楽しい試合ではなかっただろう。ボディを二度蹴られたが、これは本当に痛かった。判定が逆の結果になってもそんなに落胆はしなかったと思う。ブランドンには感心した。

●ベラのコメント
 勝ったと思った。全てを出し切った。何が何だか解らない。ジャッジのおかげだ。

●ダナ・ホワイト
 勝ちたいなら試合を終わらせることだ。ショーグンとマチダの試合を見ただろう。クートゥアはアグレッシブな男だ。接近戦で金網に押しつける。ラウンドを盗み取る。彼はプロだ。もう長いことやっていて、戦い方も知っている。ランディに勝ちたければ、試合を終わらせろ。正直なところ、判定はどちらについてもおかしくないとは思った。

(注)コメントは MMA WeeklySherdogを合成。

あと、この大会は、ケーブル局とはいえ、ほぼ全世帯で試聴可能と言われているSpikeで無料で録画中継されたので、先日のヒョードルとの視聴率競争の結果も気になるところだ。

46歳クートゥアーが強豪ブランドン・ベラと激突!! 地元イギリス勢も大挙出場!! 『UFC105』全試合結果 (Kamipro)
【UFC105】46歳クートゥアーが約2年振りの勝利、ハーディはGSPに挑戦へ (MMA Planet)

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UFCもいいが、昨日はなんと言ってもパックマンだろう。センセーショナルな強さだった。総合のファンとしては個人的にはボクシングを見ていて、「やっぱりパンチだけの競技は限界があるよな」なんて思ってしまうこともあるのだが、こんなものを見せられたら、そんなくだらない感想はまるで出ない。全身全霊の戦いである。いやー、すごかった。

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ダナ・ホワイトがブロック・レスナーの容態について、一向に回復しておらず、それどころか悪くなっていると明らかにした。レスナーは最近、カナダでの休暇旅行中に倒れたのだという。「キャリアの危機」「生命の危機」と煽る報道も見られるが、MMA Weekly がレスナー陣営に確認したところ、そんな種類の話ではないと否定しながらも、「合併症のためして、抗生剤投与のため入院しなければならなかった」と明らかにした。ダナ・ホワイトは病名は伏せる約束なんだとしながらも、深刻なものであることを認めている。AIDSやガンではないとしている。

アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがブドウ球菌感染症の再発のため1月のUFC108を欠場することとなった。UFC108は、リョート、ブロック・レスナー、アンデウソン・シウバ(ヒジの手術)、ノゲイラと、4人のメインイベンターを相次いで失っている。ホドリゴは来週のUFC106の弟の試合のセコンドは予定通り勤める予定。ノゲイラと対戦予定だったケイン・ベラスケスの対戦相手はtba。レスナーの対戦相手だったシェーン・カーウィンは、試合延期を受けてヒザの手術を受けたばかりだというし、ベラスケスと戦う選手がいない。

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Tatame が、来年UFCがWECを吸収する模様だと伝えている。今月初旬にZuffaがWEC契約選手全員を呼び、合併についての説明を行ったという。

ジョセ・アルド、ラファエル・ アスンサオ、ワグニー・ファビアーノ、ハニ・ヤヒーラら9名のブラジル人選手が所属をUFCに変更することになるという。

今週WEC44では、「マイク・ブラウン vs ジョセ・アルド」のフェザー級王座戦が行われるが、この勝者が初代の UFCフェザー級王者になるかもしれないとのこと。

WECは1月までのスケジュールをすでに発表している。

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