M-1の言う「コ・プロモーション」とは何か


UFC105 マンチェスター大会に見るイギリスのMMA事情。Yahoo Sports より。

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UFC105に横たわるテーマがあったとすれば、それはイギリスMMAのカミウングアウト・パーティだったと言える。

イギリスでは、フットボールやバスケットボール、野球と言った主要なアメリカのスポーツは余り受け入れられていないが、MMAは2年半で、この国でもっとも人気のあるスポーツの一つとなった。技術的なポイントを味わうという意味では、イギリスのファンもUFC本拠地のラスベガスのファンと変わりないし、選手層もどんどん充実してきている。

この国で最も有名なMMA選手、マンチェスター出身のマイケル・ビスピンと、リバプール出身のダン・ハーディは、それぞれのキャリア上もっとも輝かしいパフォーマンスを演じたし、イギリス人選手は8人中6人が海外選手に勝利を収めた。

・・・サッカーを除くと、この国ではボクシング、ラグビー、クリケットなどと並んで、MMAの認知は高い。UFC105の前日にはマンチェスターで、リッキー・ハットンがボクシング大会をプロモートし、自分の弟をメインに据え、全国放送も行ったが、観客動員は1000人に満たなかった。ところがUFCは満員札止めの16,693人を動員。ダナ・ホワイトは、会場であるマンチェスター・イブニング・ニュース・アリーナの記録を樹立したはずだと述べている。

・・・UFCがイギリス市場への進出を図ろうとしていた2年半前に同じ会場で行われたUFC70以来、選手はもちろん、観客も遠くまで来たものだ。
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英テレグラフ紙は、UFCがダン・ハーディにTUFコーチ役をオファーすることを検討していると報じている。ハーディは長くロスアンゼルスに住んでいたが、最近イギリスのノッティンガムにマンションを購入、LAに住むアメリカ人のガールフレンドを呼び寄せようとしていたところだそうだ。

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M-1から損害賠償を求められたアフリクションが、棄却の申し立てを行った。法的手続きとしてはルーチンワークに近いことらしいが、棄却申し立ての中で、アフリクションとM-1の「コ・プロモーション」の内容がある程度つまびらかになった。BloodyElbow MMA Payout の記事からまとめる。

両者の間には、「プロモーショナル・アグリーメント」と「コンサルティング・アグリーメント」が存在したらしい。

プロモーショナル・アグリーメントの内容は次の通り。

1)ヒョードルのファイトマネーは1試合あたり30万ドル
2)ヒョードル出場に当たっては、セントペテルスブルグから試合地までのファーストクラスチケット4枚、エコノミークラスチケット3枚、ファーストクラスのホテル4部屋を最高5泊まで、地上移動の往復交通費、および食事代を支給すること。(これはUFCのトップ選手の旅費宿泊費よりも豪華である)
3)ヒョードルはアフリクション開催大会で3試合を行い、アメリカでは独占契約とする。ただし「ヒョードル vs ランディ・クートゥア」実現の場合にはその限りではない。(つまり、この試合が実現するとしたら、アフリクション大会ではなかったということ)
4)契約は、2009年3月31日か、ヒョードルが3試合を行った時点のどちらか早い日に、特に延長交渉がなければ、満了となる。
5)ヒョードルは、自分の試合のロシアおよびアジアでの配給などの権利を保持。これらの権利の売却やライセンス販売により生じた全ての売上を保持。アフリクションよりHDで映像配信を受けること、ヒョードル出場大会のアンダーカードの配給権も含めること(これはUFCが飲める話ではなさそう)

コンサルティング・アグリーメントの内容は次の通り

1)M-1は次の分野におけるコンサルティングを実施する。海外戦、海外テレビ放映、選手スカウト、会場の推薦、テレビ関連ビジネス、海外スポンサーシップの獲得、観戦ツアーの実施
2)これらのサービスの大会は一試合あたり120万ドルである

M-1とアフリクションとの間で争点になりそうなのは、契約期間である。プロモーショナル・アグリーメントによれば両者の契約期間はすでに満了しているが、幻のアフリクション第三回大会は2009年7月に予定されており、きちんとした契約の延長交渉が行われていたのか否かと言うこと。もう一つは、ジョシュ・バーネットのステロイド検出という事態が、予期せぬ履行不能に当たるかどうかと言う争点もある。

仮にM-1がストライクフォースとも同様のコ・プロモーション契約を結んでいるとしたら、M-1は放送を海外で流さなければ、コンサルティング契約を十分に履行したことにはならないのだろうから、日本のテレビにも一生懸命売り込みを掛けるはずだろう。カネなら120万ドルもあるので、わけのわからないストリーミングを垂れ流したり、サムライなんかで無造作に流すという可能性も大いにあると言うことだ。ただしヒョードル出場大会に限った話なのかもしれない。

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【WEC44】フェザー級世界最強決定戦、ブラウン×アルド (MMA Planet)
この試合は期待感高いなあ。凄く楽しみ。日本時間で木曜日に映像を探さないと。

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TNA入りを公式発表したハルク・ホーガンのその後の動向。レスリング・オブザーバ11月9日号、Figure 4 Weekly 11月3日号・10日号より抄訳。

WWE社内の最初の反応は、TNAにとって最悪の事態になったという見方で、ホーガンがTNAをかき回すことになるか、最悪の場合潰してしまうのではないかというものだった。ホーガンがTNAと契約したことがWWEの売上を脅かすとか、深刻な競合相手になるという人は誰もいないようである。

TNA社内では最初のアナウンスには興奮も見られたが、やがてホーガンの動向を案じる向きも出てきた。発表の翌週、ホーガンは自著のプロモーションで全国を回った。Larry King や Jimmy Fallon のテレビショーにも出演したが、ホーガンはTNAの三文字をほとんど口にしなかったのである。Fallon のショーでは、プロレスをするならWWEしかないだろうとまで語っている・・・ホーガンがTNAをプッシュしようとしないのは、今回の契約について何か留保するところがあるのか、あるいは、もともと考えていたほどにコミットするつもりが無いことを示しているのではないかと見るむきもある。

ホーガン効果もあってか、10月29日のTNAの視聴率は野球のワールド・シリーズ、NBA やカレッジ・フットボール中継を向こうに回して上昇し、1.25%となった。これほど厳しい環境でこの数字は立派であり、7月以来の高視聴率である・・・ただ、番組当初より「ホーガン入団会見の模様は後ほど」と告知し続けたにもかかわらず、番組の最後に放映されたホーガン記者会見の時間の視聴率が番組中最低で、82000人の視聴者を失い、視聴率は1.18であった。この数字が何かを意味するとは思わない。新コンセプトの番組が受け入れられるかどうかは、数ヶ月経たないと解らない。

ホーガンもビショップも、フットボールシーズンが終わるまで、テレビに登場する予定はない。シーズンが終わった翌週には、フットボールに走っていたプロレスファンが戻ってくるので、視聴率が跳ね上がるのが通例だ。TNA社内では誰も、ビショフが本当に現れるのかどうかを知らない。ビショフが今回の新しいパートナーシップを支えていることを示すために出てきて欲しいとの声がある。

あるTNAの情報筋は、「どうも彼らは自分たちのことだけしか考えていないようだ」と結論づけている。

11月5日のTNA Impact では番組冒頭、社長のディキシー・カーターが演説をぶち、「7年前にTNAの社長になってから、会社の経営についていろいろ言われてきたが、いよいよ変革の時が来た。これからさまざまな変革が続く。みんなには100%支持して欲しいし、支持できない人は新しい仕事場を探せ、偉大な仕事にリスクはつきものだ」等と語り、ホーガン招聘に対する社内の混乱と複雑な感情をあらわにしていたという。

これを見たWWE社員は大笑いで、「先週ホーガン登場を煽って、ついにTNAがブレイクかと思わせておいて、今週になって唐突にこのビデオだ。シュートではないのだろうが、興味のなさそうな顔の選手が、自分の言っていることを解っていない女性から講釈をたれられている。選手にすればどうぞご勝手にというところだし、ファンにすれば、どうやら先週言っていたほど明るい未来じゃなさそうだぜとなる。ディキシーのエゴを満たすだけのシロモノで、最悪のスピーチ教室みたいだった。」

この週の Impact の視聴率はワールドシリーズが終わったというのにさらに低下して1.1%となり、TNA社内はパニック状態だという。

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11月21日、メルボルンで開催されるハルク・ホーガンの「ハルカマニア」大会のカードは下記。ハルカマニア大会のウェッブサイトはこちら。

ハルク・ホーガン vs リック・フレア
オーランド・ジョーダン、ウマガ vs リキシ、ブライアン・クリストファー
ヴァル・ヴィーニス vs Mr.ケネディ
女子ビキニ戦
ブルータス・ビーフケーキ with ジミー・ハート vs ハイデンライク
その他全8試合

そして、現在はハルク・ホーガンと契約しているというリック・フレアがなんと再婚したという

プロレス関連では、元ROHのブッカーで、最近はドラゴンゲートUSAを仕掛けるゲイブ・サポルスキーが、デイビー・リチャーズをエースに新団体 EVOLVE を立ち上げている。新団体の全容についてはウェブサイトを通してすこしづつ情報を開示していくのだという。



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[格闘技][海外総合][IT][ブログ]日本の「ストライクフォース無料放送」の理由に有力仮説。「M-1は”海外配給”の実績が必要で、儲けを気にせず放送してくれるんじゃ?」

毎回、このブログからの引用で申し訳ない。 http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-674.html にて、個人的に腑に落ちず、スコット・コーカーの侠気か? 器か?という本宮ひろ志的解釈しかできなかった「ストライクフォース無料放送」に、ひとつの解が提示された。 た

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