モントリオール事件再訪【ブレット・ハート復帰】


ブレット・ハートは2000年の初め頃に失神症候群により引退した。主要因は1999年12月にビル・ゴールドバーグから食らったひどいキックであった。その後も試合を続けたハートは,次の数週間、シド・ビシャスに投げられ、テリー・ファンクの凶器攻撃を受け失神を繰り返した。医師の診断は重度の失神で、休みを取るよう告げられた。結局そのままリングに戻らず、2000年の暮れにはWCWから解雇され、43歳で引退を発表したのだった。

2002年にカルガリーで自転車に乗っていたときにハートは脳卒中に襲われた。当初は身体に一部に麻痺が残ったが、その後医学上驚くべき回復を遂げ、通常の生活を営めるようになった。プロレス業界で最も親しい友人にジェフ・ジャレットがいるが、ハートはTNAに出場することもなかった。2006年にWWE殿堂入りの際には姿を見せたが、その際の特番はホーガンやロディ・パイパーが作った視聴率記録を破った。

・・・情報筋によると、ハートは今回、実際に試合を、おそらく一度だけ行う予定だ。そして1997年のサバイバー・シリーズに基づいたアングルをすることで同意しているという。


・・・1997年のその試合では、当時WWF王者だったハートは、ショーン・マイケルズ相手にベルトを防衛する予定となっていた。その頃WWFは赤字に転落しており、年俸150万ドルを保証されていたハートには、ビンスから契約の終了もしくは支払いの延期の依頼がなされていた。しかしハートはこれを断った。1996年にWCWから年俸280万ドルで引き抜きをかけられたところ、ビンスへの忠誠心からWWFにとどまり、逆にビンスから20年契約を獲得したという経緯があったからである。そこでビンスは、今ならWCWに移籍しても構わないと語った。ハートはWCWと年俸250万ドルで3年契約を締結した。WWFとの契約書によると、ハートには最後の30日間のクリエイティブ・コントロール権が与えられていた。ビンスは、1997年11月9日、モントリオールの試合でタイトルをマイケルズに譲って欲しいと考えていた。しかし、試合に先立つさまざまな出来事の結果、ハートは負けることを拒んだ。

カギとなったのは、マイケルズが二度に亘ってハートに、「自分は誰にも負けない」と語ったことだった。イギリスのマンチェスターで開催されたPPV大会では、ハートの従姉妹にあたるデイビーボーイ・スミスが、マイケルズに勝つことになっていた。当時、スミスのお姉さんがガンで瀕死の状態にあり、スミスはテレビで試合を姉に捧げると語っていた。しかし、試合の一週間前になって、マイケルズはジョブを拒んだ。ビンスもブッキングチームを押さえつけ、マイケルズにの肩を持ち、欧州王座を取らせた。数ヶ月後になくなったスミスのお姉さんは、ガチで泣いていたという。

ビンスはさまざまなフィニッシュを考え出してはハートに迫り、一時はハートもスティーブ・オースティンになら負けてもいいと語っていたが、結局は11月の終わりにマイケルズにベルトを譲ることで同意した。この点は映画「レスリング・ウイズ・シャドウズ」では省略されている。映画ではまるでモントリオール大会がハートのラストマッチであるかのように描かれていたが、実際にはハートの契約はその後3週間、残っていたのである。エリック・ビショフはハートに、WWFでの仕事をさらに一週間延ばしても良いとしていた。12月7日のスプリングフィールドで行われる、ハート、マイケルズ、アンダーテイカー、ケン・シャムロックによる4ウエイ戦でマイケルズが戴冠すると考えていたからである。

11月6日、ビンスとハートは、モントリオールではハートがマイケルズに勝つ、そして最終戦となる4ウエイ戦でマイケルズに直接ピンフォールされてタイトルを失う、と言う線で同意に達した。しかし、マイケルズがHHHに電話で相談を持ちかけた結果、HHHは、いかなる状況であれ、マイケルズがハートに負けることはまかりならないと主張しはじめた。なぜならハートはライバル会社に去る者だからだ。マイケルズが自分は寝ないとビンスに語ったとき、ビンスは逆上したが、自宅で行ったブッキング会議では結局、ハートは去る者・マイケルズは残る者だとの理由から、スクリュー・ジョブのアイデアが発生した。大会前日の製作会議で、ビンスはスクリューのことは誰にも話さず、ただメインイベントは反則裁定で終わる、スプリングフィールドでの4ウエイ戦はではハートがアンダーテイカーかケン・シャムロックに早々と負ける、そして、ハートからピンを取った者がマイケルズに負ける、そうしてマイケルズが王者になると告げた。

会場控え室でビンスはハートに、反則勝ちにするからな、と語った。そして、タイトルをリング上で落とさなくてもいいこと、ただ翌日のRawで返上してくれればよいということで同意した。しかしこの時点で、策略は回り始めていた。ビンスは、とにかくハートが試合に出場してくれさえすれば、何を言われても同意した。この日の会話でただの一度も、ビンスはハートに負けてくれとは言っていない。パット・パターソンが、マイケルズがハートをシャープシューターに捕らえ、ハートがこれをリバースするというスポットを考えた。レフリーのアール・へブナーは試合の直前になって、そのタイミングで試合を終わらせろと告げられた。ポイントは、そのフィニッシュをマイケルズ自身もまるで知らなかったように見せることだったが、実際にはマイケルズは前夜には知っていた。もしハートが策略を知っていたら、ハートがぶち切れて、本気でマイケルズを攻撃する恐れがあった。WWFにとって最悪なのは、新王者になる人物が、PPV生中継で、リアルファイトでやられてしまうことだった。

ハートは結局その夜、控え室でビンスをKOし、その際に手を負傷した。映画「レスリング・ウイズ・シャドウズ」はこの経緯を描いたものだが、勝ち負けの意味が無くなった今日の基準では、1997年の目に比べれば、話全体がずいぶんとアホらしく見えるものである。

ハートとビンスは、2002年にビンスがハートを見舞った際に、ある程度関係を修復しており、ハートのDVDも販売されるようになった。来年にはハートの2枚目のDVDが出ることとなっており、今回のディールの一部にもなっている。

ソース:レスリング・オブザーバ12月21日号。

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今日はWECとストライクフォースが同日興行となったが、WECのリード・ハリスGMが珍しく、ストライクフォースにライバル心をむき出した。Cage Writer。あんまりピンと来る内容ではないようにおもう。やはりダナ・ホワイトのように端的にはいかないものだ。

ストライクフォースはいわば総当たり戦だ。選手が出てきて戦い、姿を消し、また戻ってくる。背負うものがない。方向性もない。成長していきたいのなら、各階級に深みを持たせて、選手をリサイクルするようなマネは辞めることだ。

WECとストライクフォースとの違いは、WECはほとんど全ての世界最高の選手がいるが、ストライクフォースはそうではないということだ。それに、WECのすべての試合には意味がある。セラーニの試合にも意味がある。タイトルを巡っての意味づけがあるんだ。



両大会のカードはこちら

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1月30日ストライクフォース・マイアミ大会で「ニック・ディアズ vs マリウス・ザロムスキー」のウエルター王者決定戦が行われることとなった。DREAM王者としてザロムスキーは負けられない。ニックがマリファナを抜いていることを祈りたい。MMA Weekly

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『FieLDS Dynamite!!~勇気のチカラ2009~』TBS特番情報!! (DREAM公式)

【Sports Watch】アントニオ猪木に重病説、余命3ヶ月の噂とは?


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