横田はK-1ルールで本当に川尻より強いのか


昨日の記者会見での横田一則発言のバックグラウンドチェックをしてみた。

昔、五味選手に勝たなきゃ意味がないって発言をしたんですけど、それは川尻選手が五味選手に負けてるんで。いまは川尻選手と魔裟斗選手とやって知名度も上がって実力もあって。俺なんかは勝ってますけど、知名度は低いんで、『おいしい』って言ったらアレですけど、ここで勝って俺の知名度を上げていきたいですね (Kamipro)


横田が触れているのは、おそらくこの発言ではないかと思われる。2008年5月、DEEP35でハン・スーファンを迎えてのライト級王座防衛戦直前のインタビューである。

日本人では五味選手とやってみたいですね。日本の70kgで自分の存在感を知らしめるんだったら、川尻選手や石田選手に勝ってもしょうがない。やっぱり五味選手に勝たないとね。(それは戦極に出たいということ?)五味選手とは戦いたいけど、戦いたい外国人選手が多いのはドリームです

五味選手とは相性もいいと思うし、練習していてもイケると思うんですよね。そもそも僕は『コイツに勝てない』と思う相手がいたら格闘技は辞めますよ。自分が一番だと思ってやっているし、体重差がある人は別ですけど、誰が相手でも絶対に勝つと思ってやってますから


おそらくは、スーファン戦の後に、DREAMか戦極に参戦するという路線が敷かれていた時期なのであろう。

なお横田はこのスーファン戦ではKO負けし、ベルトを失っている。

考えてみれば、もし横田が勝って、DEEPライト級ベルトを防衛すれば、DEEPとDREAMの関係から、DREAMへの参戦ということになっていたのかもしれない。ちなみに新王者スーファンもこの後、一度も防衛することなくベルトを返上しなぜか戦極に参戦。五味とマスビダルに破れ、1年以上声がかかっていない。

この記事によると、「これまでのイメージとは一変、ビッグマウスキャラになった」とのことなので、このあたりから横田が本領を発揮し始めたと見ることが出来るのだろう。

それにしても、きっと横田は、ああ、今日は嬉嬉として川尻戦の記者会見に来てしまったが、そう言えば自分は過去にこんな発言をしていた、ここはひとつ言い訳をしておかなければ整合性がとれない、などと考えたのであろう。大丈夫だ。横田のスーファン戦前のコメントなど、間違いなく誰も覚えていない。それに、肝心の川尻の方は横田について、どうせ一切コメントしていないだろうから、それでいいのである。

あと、去年大晦日で武田選手とやって、前回魔裟斗選手とK-1ルールでやってますけど、K-1ルールでやったら俺の方が強いんで。(「もういいよ。黙れよ!!」)……うるせえな。魔裟斗選手と俺がやったらもっと善戦できる自信もあったんで、それを今度の試合で見せたいと思います。


 確かに横田はキックボクシングに出場していたよなあ・・・・と思って調べてみたら、今年7月にKRUSH に出場していた。この試合を報じたスポナビの記事はこれである。

廣野祐 def 横田一則 3R判定0-3(25-30、25-30、26-30)

試合経過も興味深いのでリンク先を読むことをお薦めするが、もう試合はバッティング・金的の連続、挙げ句に横田の首投げが炸裂しイエローカードまで食らうなど、亀田大毅も真っ青のグダグダぶりである。試合レポートの一部を抜粋すると、

廣野のヒザに応戦した横田のヒザが誤って廣野の下腹部に入ってしまうも、こらえた廣野は直後に左アッパーを突き上げダウンを奪う。横田はローブローで中断かと思い気を緩めたのが仇となった。立ち上がった横田はレフェリーに無効をアピールするも受け入れられず試合続行。

廣野がさらに前へ出ると、横田は組みつきが多くなり口頭注意が与えられる。

苦しくなった横田は首投げを見舞ってしまい、場内からはブーイング、レフェリーからはイエローカードによる減点1が与えられる。

廣野が前に出て行くと、消耗で足下の覚束ない横田はたびたび転倒してしまう。


 さて、横田がK-1ルールで川尻より強いかどうかという問題である。なによりまずは問題設定自体がどうでもいいのではあるが、あえていえば、こういう煽りというのは、川尻が魔裟斗に勝っていたら、それなりの意味と迫力を生み出すはずである。あの魔裟斗に勝った川尻より俺は強い、という主張なら、これはなかなかに大胆なものだ。なのにそれを、負けた川尻より俺は強い、と言ってみたところで、どれくらいすごいのか、さっぱりわからず、あんまり意味はない。

百歩譲って、負けた川尻より強いとの主張を認めたくても、横田だって負けているのである。横田がキックで勝っているなら、まだ一抹の説得力はある。ましてや、この試合内容だ。普通なら公の場で触れて欲しくないような、記憶からも記録からも抹殺したいような悲惨な経験だと思うのだが、これを横田は自ら堂々と根拠にして、負けた者同志の比較で自分の方が強いと発言しているのである。そもそも横田は、「魔裟斗選手と俺がやったらもっと善戦できる自信もあった」と言っているのであり、俺なら勝てると言っているわけではない。まるで着地点のない煽りだし、目くそ鼻くそを笑うということわざを思い出す。本当にくだらない。ワースト・プロモ・オブ・ザ・イヤーを進呈したい。正直これなら、魔裟斗と真っ向勝負をやった川尻のほうが、同じ敗者でも強いのではないかと考えるほうが普通なのではないかと思うが、とにかく、それほどまでに横田のハートの強いということだ。ある意味感心する。

ああ、川尻が横田を撲殺するところを早くみたい。めんどうくさいので、出来るだけ短い時間でお願いしたい。それでもRGのようになかなか死なない横田、フラフラになっても星だけは拾う横田も見たいと言えば見たい。これはおもしろくなってきた。念のため、こんな記事は横田を愛するが故だということはご理解いただきたい。

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Kamipro の石井慧インタビューによれば、大晦日は石井のセコンドにつくというフィル・バローニの枯れたインタビューがMMA Weekly に。UFC106で敗戦後、ハワイで休養中。
 

もう長い間、練習を楽しんでいないよ。UFCに復帰するのはどんな気分ですか、と良く聞かれるんだが、正直、なんの変わりもない。どの試合も同じだ。現時点では、単なる仕事になってる。それが問題なんだ。タイムカードを押すようなものさ。全く面白くない。ただ惨めなだけだ。楽しみを見つけ出さないと行けない。義務感で練習に行くんじゃないてさ。


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3月のボクシング・メガマッチ「パッキャオ vs メイウエザー」について、メイウエザー陣営が要求した「オリンピック級の抜き打ちドラッグテストの実施」をパッキャオ陣営が拒否した。Yahoo Sports 。パッキャオ陣営ではとくに、試合前の血液検査を拒否している。

パッキャオのマネージャは「どうしても、というなら、パッキャオは試合直後の血液検査なら受けると言っている。パッキャオは、試合直前に血を抜かれることは身体に害があると強く考えており、そのようなことをするつもりはない」としている。

これに対してメイウエザーは、「血を抜かれるのを好きな人なんかいないだろう。でもこれほどの巨大な試合ともなれば、最高レベルのスポーツマンシップに則ることが、われわれに課せられた責任だろう。彼が同じようにしてくれないことを残念に思う。そして、このリングの公正さに対して、大きな疑問を抱く」としている。

ネバダ州コミッションのルールでは、血液検査はランセンス支給時に実施されるのみで、試合前に義務づけられているのは尿検査だけだという。

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