試合に負けることが人生で最低の出来事だとしたら、それっていい人生じゃないか


「マニー・パッキャオ vs フロイド・メイウエザー」のスーパーファイトは、メイウエザーがオリンピック級のドラッグテスト実施を主張し、パッキャオがこれを受け入れなかったことから物別れに終わったが、そのオリンピックのドラッグテストを実際に担当している US Anti Doping Agency の長、Travis Tygart 氏のインタビューが Mlive.com に掲載されていた。抄訳。


Q 昔から、ヘビー級以外のボクサーにとって、増強剤は意味がない、ウエイトをギリギリまで絞って最高のパフォーマンスをする場合には関係がないんだという議論があります。

A それは全くの間違いだ。そんな認識が存在すること自体が信じがたい。14歳のローラースケーターですらドーピングをするご時世だ。まして、インシュリンはある、HGH(成長ホルモン)はある、デザイナー・ステロイド(テストで検出されないように合成されたステロイド)はある、EPO(赤血球生成促進因子)はある、トランスフュージョン(自分または他人の血液を輸血することで酸素運搬能力を増強する)もあるご時世だ。どれもボクサーには極めて有効なものばかりだ。他方で、利尿剤はある、マスキング物質はある、減量を助けてくれる薬もある。状況はまさにドーピング全盛時代だよ。チェックもされないし規制もされていない。ボクシングにおいても他のスポーツと何ら変わりない。格闘性を考えると、他のスポーツよりひどいよ。

Q シェーン・モスリーがネバダの尿検査の抜け穴を探したようですが・・・(5月にメイウエザーと対戦するモスリーはかつて、ネバダ州アスレティック・コミッションのドラッグテストを誤魔化したことがあると発言したことがある)

A 前提条件から明確にさせて欲しい。今、州のコミッションで行われているドラッグテストは全部ジョークだ!EPOも、デザイナー・ステロイドも検査していない。とてもベーシックでシンプルなメニューしかないので、生きている人間なら誰でもエスケープすることが出来る。シェーン・モスリーが洗練されたやり方で検査をすり抜けたなんて話は聞きたくもないが、州の検査をすり抜けるのにそんなに手間がかかるわけでもないのも確かだ。

Q よりクリーンなドラッグテストのためには、尿だけでなく血液もしらべるべきですか。

A そうなんだが、尿検査にもっと効果を持たせることもできる。現状では、誰もが知ってる数個のテストを、72時間前や48時間前に通知して行っているわけだから。テストが真性であるためには、通知はしてはいけない。そしてテストのメニューを増やさないと行けない。州はEPOのテストはしないが、モスリーが使ったのはEPOだ。検査がないんだから安心して使えるわけだ。しかしEPOを見つけるための尿検査も存在する。血液検査が必要なのは、ある種の増強剤は尿から検出されないからだ。HGHもその一つだし、HBOCとよばれる合成ヘモグロビン、Micera といった EPO、トランスフュージョンなどもそうだ。

Q 血液検査をしても、尿検査は必要ですか。

A そのとおりだ。血液には出てこない、尿でしか検出されない薬物もあるからだ。ある種のEPO、ステロイド、デザイナー・ステロイド、インシュリンなどだ。二つセットでやらないと行けない。髪の毛を採取するのでもいい。採取するものはシンプルであるほどいいからだ。血液や尿の採取が難しいとは言わないが、正しい手続きで、良い状態で保管して、輸送されなければならない。たいしたことでもないんだが、そんな手続きをキチンとしておく必要がある。ただ、髪や唾液では検出できない薬物もある。

Q 血液検査と尿検査で、コスト面ではどんな違いがあるのですか

A そんなに違わない。微増と言うところだ。コスト面でどうしても出来ないと言うことはない。コストのせいで出来ないというのは、やりたくないから言い訳しているだけだ。しかも、クリーンな選手の権利を守るには何とも弱々しい言い訳だ。

Q たとえば、72時間あれば、EPOは隠蔽できますか

A できる。

Q いつどんな検査があるか解っていれば、隠蔽できると言うことですか

A その通り。ステロイドも同じだ。

Q 隠蔽にはどれくらいの時間がかかるのですか。どれくらい直前に通知されれば出来るものなのですか?

A われわれは通知はしないんだ。文字通り、選手の所に行って、ドアをノックする。

Q 例えば20時間前なら何でも隠せますか?6時間では?1時間ではどうでしょう?

A 全部隠蔽出来るさ

Q 10分前では?

A 尿と隠蔽キットがあれば,10分前でも隠蔽できる。そんなに難しいものでもないのだが、カテーテルを使えれば、隠蔽できるんだ。

Q 血液検査も隠蔽できるのですか

A 輸血については、痕跡が14日以上残るから無理だ。でも成長ホルモンに関しては隠蔽できる。

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UFC 109's Mark Coleman thought his chance at glory had passed him by (MMA Junkie)

UFC106でのティト・オーティス戦を欠場することとなったマーク・コールマンは、これでハシゴを滑り落ちたんだろうなと観念した。次の試合はきっと若くて上昇中の相手と、おそらくは前座試合でやるんだろう。あるいは、ベテランにとって喜び半ばの「門番」役を仰せつかるのだろう。

でもそんな風にはならなかった。コールマンがUFCのマッチメーカー、ジョー・シウバからメールを受け取ったのは、娘たちと夕食を取っているときのことだった。UFC109でランディ・クートゥアと戦うか?

「はっきりいって、しばらくはショック状態だったよ」コールマンは木曜日のテレカンフェランスで語った。「意味を理解するのに何秒かかかった。その試合の重さがよく分かるからだ」

・・・コールマンは、娘が大きくなったおかげで、必要な練習に専念できるようになってきたという。

「だからこそ、地元を離れることも出来るんだ。この子たちが未だ小さい頃は、コロンバスを離れることが出来なかった。子供たちを置いていくなんて耐えられなかった。誰がこの子たちの面倒を見るのかが気になって仕方なかった」

「今にして思えば、自分はもっと早く引退すべきだったのかもしれない。でも後悔はしていない。娘の成長を見守ることが必要だった。あの子たちが体操やらバスケットやらソフトボールの試合に出るのを見ていることが、自分の人生のハイライトだった。」

UFC93での悲惨なマウリシオ・ショーグン戦の後、コールマンはラスベガスに赴き、UFC100でのステファン・ボナー戦に向けてキャンプを張った。邪魔するものは何もなく、ひたすらトレーニングに打ち込めた。クートゥアのジムも練習場の一つだった。

予想を覆して、コールマンはボナーに年代物のパフォーマンスを見せつけ、ユナニマス・デシジョンで勝利を収めた。ただ、放送時間の関係で、試合後にマイクを握ることが出来なかった。

土曜日の試合にはコールマンは掛け率で負け犬として臨む。

「正当な評価だと思うよ。これまでのパフォーマンスをみれば、負け犬でしかたない。でもこれまでは100%の専念が出来なかった。他のことに気を取られていた。あるいは、他のことに気を取るようにしていたんだ」

2人の殿堂戦士は1989年にオクラホマ大学でのオリンピック・レスリング・フェスティバルで戦ったことがある。コールマンが1ポイント差で勝利を収めた。

「あのときはアクシデントでクートゥアのヘッドバットをもらって、アゴを2針、縫った。ひょっとするとヘッドバットの借りを返さないと行けないかもしれないね」

「試合に負けることが人生で最低の出来事だとしたら、それっていい人生じゃないか」とコールマンは語る。「負けたら、間違いを正して戻ってくる。自分はそれ以外のやり方を知らないんだよ」

「へこみ放しだとルーザーになってしまうよ」

土曜日の試合後、またマイクをオフにするのも悪くないとは思いつつ、コールマンはつかの間のスポットライトを楽しみたいと語る。

「試合後には、勝とうが負けようが、少し話が出来るといいね。勝てればもっといいけど。でもいずれにせよ、自分にとってはいい晴れ舞台だよ。お客さんの前に出れるいいチャンスだし、これまで30年も35年も続けてきたトレーニングのご褒美をもらってもいいだろう。」

>もしコールマンが勝って(いや、勝たなくても)、あのPRIDE最後のアメリカ大会で試合後にリングに上がった娘さんが、立派になった姿でオクタゴンに祝福に現れたら、こんなタメが効き過ぎのストーリーにはウルウル来ること必至である。物議を醸したPRIDEの仕掛けも、報われることになる。

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MMA Fighting が、3月のDREAM.13 で「田村潔司 vs マリウス・ザロムスキー」が実現の見込みと報じた。ウエルター級のタイトルマッチになるそうだ。田村がタイトルマッチに出るのか。ふーむ。

ザロムスキーはまもなくストライクフォース:マイアミ大会に出場、ニック・ディアズと戦う。勝手も負けても、ご無事に戻られることを祈念したい。2冠王として凱旋して田村に負けたら腰を抜かす。ちなみにこのストライクフォース大会、勝敗的に言ってヒリヒリするようなカードはないけれども、どれをとっても何かしら興味をそそられるというか、むしろ日本のファンに取って気になるようなラインアップとなっている。ストライクフォースも次回のビッグイベントは4月までないので、よく楽しんでおかないと。

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このKOTC沖縄大会の模様はサムライで放送がある。2月12日が一回目。

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